ルーチンとは「決まった手続き」や「日課」のこと
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こちらの記事では、改めて意味と使い方を確認し、関連語なども一緒に学んでいきましょう!
ルーチンの意味をチェック
みなさんは『ルーチン』を使いながら語源を考えたことはありますか?英語からできた造語?英語の同じ?それともほかの国の言葉?ルーチンはどれにあたるのでしょう。まずは語源や意味を明確にしましょう。
ルーチンの英語は「routine」
ルーチンはフランス語で『道』を表す言葉である『ルート(route)』が語源となっており、英語では『routine』と表記します。そして、以下の意味をもつ言葉として使われています。
■決まった手続き
■決まった仕事
■日課
■慣例
■習慣
■ありふれた など
熟語としてはこんな感じで使われます。
■a routine inspection(定期検査)
■business routine(事務手続)
■break the routine(いつもと違うことをする)
■establish a new routine(新しく日課を増やす) など
日本語におけるルーチンの意味
日本語(カタカナ語)でのルーチンは、英語とほぼ同じ意味をもっていますが、主に次のようなことを指して使われます。
■定型業務
■繰り返し行う業務
■決まって行う事柄
■習慣になっていること など
また、『ルーチン』の類語として言い換えるとすれば、『パターン』『マニュアル』、ちょっとくだけた言い方をするなら『マンネリ』も同じようなニュアンスの言葉になります。しかし、厳密にはちょっとずつ意味合いが違いますので、少し解説しておきますね。
ルーチン・ルーティンはどちらが正しい?
ルーチンは英語では『routine』と書き、『ti』の部分は『ティ』と発音するため、本来であれば、ルーティーンが正しいといえます。
意味合いとしてはカタカナ語と同じだと思って差し支えありません。しかし、ルーティーンと英語の発音で言う人は英語の意味合いで使っているかもしれませんので、前後の文脈でしっかり見極めましょう。
仕事で役立つ!ルーチンの使い方・例文
ルーチンの意味や類語について解説してきましたが、実際に会話や文章の中で使えなければ「知っている!」とは言えませんよね。そこで、ここでは実際の使い方をいくつかピックアップしましたので、ぜひマスターしてください。
ルーチン
ルーチン化
上司
『化』には、『導いて変わらせる』『影響を受けて変わる』などの意味があります。例文の上司は「朝メールを見ることを各部署の従業員の日課にするように変えろ」と言っています。
ルーチンワーク
ルーチンだけでも定型業務を意味しますが、この場合は日常的な仕事の中でも定期的に行う業務のことを指します。
ルーチン業務
ルーチン業務は、前の項目のルーチンワークと同じ意味ととらえて問題ありません。この場合も日常的な仕事の中でも定期的に行う業務のことを指します。
ルーチン・ルーチンワークの対義語・反対語
ビジネスシーンでルーチンが登場するとき、状況によっては対義語や反対語が一緒に登場することがあります。これを機に一緒に覚えておきましょう。
アドホック
アドホックとは、『特別に』『その場その場の』を指す言葉です。定期的ではないというところで、ルーチンの対義語にあたります。
アドホックについては以下の記事でもっとわかりやすく解説していますので、こちらも読んでみてください。
アドホックとは?ビジネス・ITの意味って?使い方の例文や対義語までやさしくガイド
イレギュラー
イレギュラーは『規則的ではない』との意味で使われ、反対語としては、通例の事柄を意味するレギュラーになります。
しかし、定期的なことを意味するルーチンとイレギュラーは意味としては対になるため、対義語といえます。
イレギュラーについては以下の記事でくわしく解説していますので、こちらもあわせて読むとさらに理解が深めることができるでしょう。
イレギュラーとは?英語や日本語の意味って?用語の使い方から反対語までわかりやすく解説
スポット
スポットライトのように、スポットとはある一点を指す言葉ですが、ビジネスシーンでは『一定の期間』『一定の地域』のほか『一回限り』の意味でも使われます。定例化される状況下では使われないため、ルーチンの対義語であると考えられます。
非定型業務
文字通り、定型ではない業務のことです。非定型業務はマニュアルを見れば進められるものではなく、自分自身で判断する力が必要です。
たとえば、各顧客ごとに要望に応じた手続きや処理をする、これも一つの非定型業務になります。
ケースワーク
ケースワークは『個別援助技術』の意味をもつ言葉で、社会的に困難な課題をもつ対象者が自力で生活できるよう支援・援助していくことを指します。
これは、援助を始めてから自力で生活できるまでの支援という一時的な期間での作業ですので、ルーチンとは対義語の関係になります。
[番外編]プログラム(IT)やスポーツのルーチン
一般的なビジネスの場や日常生活以外にもルーチンは登場します。言葉の意味を深く知るためにもあわせて覚えておくと便利です。
プログラムにおけるルーチン
コンピュータでプログラムをする過程では、繰り返し必要となる処理があります。この繰り返される決まった処理のことをルーチンと呼びます。その中でも一番最初に起動されるルーチンをメインルーチン、メインルーチンから呼び出されるものをサブルーチンと呼びます。
スポーツにおけるルーチン
スポーツ分野では、主に次のようなことをルーチンと呼んでいます。
■野球選手が打席に入ったときにヘルメットを触る。
■テニスプレーヤーがサーブを打つ前に必ず2回ボールを地面につく。
■サッカー選手がフリーキックの前に必ず足をたたく。 など
何か行動を起こす前に、ルーチンになっている動きやポーズをとる選手が何人もいます。これからスポーツ観戦するときにはちょっと注意して見てみましょう。「あ、これがルーチンか」と思う動きがきっとありますよ。
作業手順をルーチン化して効率アップ!
仕事をするときだけじゃなく、日常の何気ない行動に対してもルーチン化はできるものです。「これは必ず忘れるなぁ」「一つやると一つ忘れる…」という人は、小さなことでも自分なりのルーチンを作ってみてください。