ベネフィットとは「利益」のこと!
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今は大きな会社でなくても『ベネフィット』と名のついた福利厚生代行サービスを利用しているところも多いのではないでしょうか。
しかし、この『ベネフィット』の意味を考えて使ったことがある人は少ないですよね?この記事を読むと、もしかしたらこの福利厚生代行サービスの名称の意味もなんとなく納得できるかもしれません。
また、言葉の意味だけがわかっても使いこなせませんので、使い方や類義語などについても学んでいきましょう。
ベネフィットの意味をチェック
会話や文章の中でベネフィットがスムーズに使えるようになるには、まずは意味をしっかり理解しなければいけません。そこで、ビジネスシーンではどんな意味をもって使われるのか?英語でも同じ意味をもっているのか?ということを明確にしておきましょう。
ベネフィットとはどんな意味?
カタカナ語としてのベネフィットは、主に『利益』という意味で使われますが、それ以外にもこんな言い換えをすることができます。
・便益
・援助
そのほかにも、社会の役に立つ行動として、『慈善事業』『福祉活動』という意味をもって使われることもあります。
ベネフィット(benefit)の英語の意味
ベネフィットは英語で『benefit』と書き、こんな意味をもった言葉として使われています。
■利益
■手当
■給付
■~のため(プラス)になる
■援助
■慈善興業 など
そして、こんな意味の熟語で使われます。
■public benefit(公益)
■great benefit(大きな利益)
■medical benefit(医療給付)
■unemployment benefit(失業手当)
■benefit association(共済組合) など
[ビジネス版]ベネフィットの使い方・例文
冒頭の新人くんと先輩の会話で登場するベネフィットはあくまでもサービスの名称です。これも一つの使い方として間違いではありませんが、『利益』や『恩恵』などの意味で使われる場合はどのような文章になるのでしょうか。実際に見てみましょう。
マーケティングでは顧客に与えるベネフィットを考えよう
マーケティング活動において、顧客にどんなベネフィットを与えるのかを考えることはとても重要です。それにはまず『ターゲット*』『ペルソナ**』のニーズの調査が必要です。この項目では、宣伝・広告や営業に役立つベネフィットの伝え方について解説します。
(ターゲット*:女性、男性、主婦、ビジネスマンなど商品の販売活動で狙おうとする顧客層。)
(ペルソナ**:年齢、性別、家族構成などの定量的データだけでなくライフスタイル、消費行動、価値観なども含めた具体的な人物像。)
[基礎編]ベネフィットの種類は2つ
ベネフィットには、大きく分けて『ファンクショナルベネフィット』と『エモーショナルベネフィット』の2種類が存在します。この2つにはどんな特徴があるのでしょうか。
①:ファンクショナルベネフィット
ファンクショナルには『機能的な』という意味があります。つまり、ファンクショナルベネフィットとは、使うことで得られる機能的な利益を指します。
たとえば、『早い』『使いやすい』『持ちやすい』『壊れにくい』『見やすい』『質が良い』などがこれにあたります。
②:エモーショナルベネフィット
エモーショナルには『感情的』『情緒的』という意味があります。つまり、エモーショナルベネフィットとは、購入者の感情にもらたす利益のことを指します。
たとえば、『デザインが良い』『優越感を味わえる』『持っていることを自慢できる』『それを持つ自分を想像すると笑顔になれる』といった感情的な利益がこれにあたります。
[実践編]商品・サービスのベネフィットの伝え方
ある日、ウォーターサーバーの営業マンが訪れ、サーバーの設置をお願いしてきたとします。そこでこんな紹介をされたとしましょう。
どうですか?「これはいい!すぐに使いたい!」と思いましたか?
それではこちらはどうでしょうか。
自分自身で使っているところが想像できませんでしたか?
「どんな家具にも合わせやすい」というデザインの魅力などは『エモーショナルベネフィット』、水やお湯の温度など機能に関する魅力は『ファンクショナルベネフィット』です。
ベネフィットの類語・反対語
ベネフィットには同じような意味で間違いやすい言葉があり、実際に使う時点で迷うことがあるかもしれません。もしかしたら今も「あれ?」と思った人がいるのではないでしょうか。ここではあわせて覚えておきたい類語と反対語についてまとめてみました。
ベネフィットの類語は「メリット」
たとえば、ある商品のメリットとは、その商品がもつ特徴の中で良い点のことを指します。しかし、メリットはここまで。あくまでも特徴でしかないんです。
ベネフィットは「そのメリットにによってどんな良いことがあるのか」ということを指しています。
つまり、商品やサービスを売り込む場合は、メリットを伝え、どんなベネフィットがあるのかを明確にする必要があるというわけです。
ベネフィットの反対語「ロス」
ベネフィットが利益という意味でしたよね?そして、利益の反対語は『損失』、カタカナ語では『ロス』になります。
ビジネスシーンにおいて、さまざまな場面で「ロスがでた」と表現することがあるので、ベネフィットよりもよく使うという人は多いかもしれません。しかし、これからは『ロス』も『ベネフィット』も上手に使えるようしっかり覚えておいてくださいね。
[番外編]医療におけるベネフィットの意味
薬を使用する際に気をつけなければいけないのが副作用ですよね?この副作用をカタカナ語で表現すると『リスク』となります。
そして、薬の効き目を表現する言葉が実は『ベネフィット』というんです。
薬を飲むことで体の不調が改善される。ある意味『利益』といえますよね?このような考え方からベネフィットと呼ばれるようになったといわれています。
顧客のベネフィットを意識しながら仕事に当たろう
今はビジネスシーンで数多くのカタカナ語が使われる時代となりました。利益のことを『ベネフィット』という場面も増えることでしょう。言葉を正しく使えるようにすることももちろん大切ですが、仕事をする上で顧客のベネフィットを意識することも重要です。これからはもっと意識しながら仕事を進めてくださいね。