「今しばらく」の意味とは?類語「もうしばらく」や「少々」との違い・英語表現も解説!

「今しばらく」は”少しの時間”を意味する言葉

上司

さっき渡しておいた資料にはちゃんと記入してくれたかな?
えーっと・・・。これからやるので、今しばらくおまちくださーい!

部下

上司

やれやれ・・・。

「今しばらく」とは、 ”少しの時間”や”ちょっとの間”といった時間をあらわす意味の言葉 です。

現在をあらわす「今」と少しの間の「暫く(しばらく)」を合わせ、”今からしばらくの間”という意味で使われています。

「しばらく」という言葉には”ある程度時間がかかる”や”当分”の意味があり、「今しばらく」が”長時間”と受け取られるケースも少なくありません。

使い方に迷ったときは「今しばらく」の類語を見てみましょう。「幾ばくか」や「少々」など、期間や時間が不明瞭で曖昧な表現の言葉が並びます。今回は「今しばらく」の意味についてとことん掘り下げていきましょう。

「今しばらく」の類語(言い換え表現)
・もうしばらく
・少々
・当面
・さしあたって
・幾ばくか

※「さしあたって」をもっとよく知りたい人はこちらの記事がおすすめです!↓↓ 「さしあたって」とは?意味や敬語・使い方・類語・英語表現も解説!

「今しばらく」の使い方・例文

どれくらいかかるか不明瞭でも、相手に待ってもらいたいときに「今しばらく」を使用するケースは多々あります。予測できないことに対して本当に使ってもいいのか迷っている人のために「今しばらく」の使い方を例文でご紹介します。

ビジネスシーンで使う「今しばらく」の期間は?

「今しばらく」は時間・期間を断定していない曖昧な表現です。とはいえ、ビジネスシーンに限らずとも相手を待たせることは失礼な行為にあたります。

“できるだけ長い時間待たせない”という意味で「今しばらく」を使いますが、そのことを伝えるときのシチュエーションによって「今しばらく」が指している期間は変わります。

ビジネスシーンで「今しばらく」を使うのは、対面、電話、メールの主に3つ。

対面しているときの「今しばらくお待ちください」の意味・例文

実際に相手が目の前にいるシチュエーションでの「今しばらく」は、”ちょっとの間”を意味する言葉として使用します。相手が目の前にいるということは、”わざわざ来てくださった”、もしくは”呼び出した”のいずれかです。

来てくれた人をさらに待たせてしまうのは、失礼以外のなにものでもありません。ビジネスシーンに関係なく相手を長時間待たせない「今すぐに」を伝える意味で「今しばらく」を使用しましょう。

例文1
ただいま担当のものが参りますので今しばらくお待ちください。
例文2
上のものをお呼びいたしますので今しばらくお待ちください。
例文3
順番になりましたらお呼びしますので、今しばらくこちらでお待ちください。

担当者を呼んでいるときや確認をとる際、”少しお時間をもらいます”という意味で「今しばらく」を使用した例文です。相手を待たせていることを踏まえたうえで、短期間だと予測できる場合に使うのが適切です。

定型文のように「今しばらく」ばかりを使ってしまうと、待たせてしまったときの相手に与える不快感が大きくなるので気をつけましょう。時間がかかりそうなときは「少々お時間がかかります」と、ある程度の時間がかかる旨を伝えます。

電話対応での「今しばらくお待ちください」の意味・例文

電話対応だとどうしても即答できない場合や一存では決められないケースも多々ありますが、この場合、“確認や準備のために数分程度お時間をもらいます”という意味で使用します。

例文1
ただいま確認いたしますので、そのままで今しばらくお待ちください。
例文2
わかるものに代わりますので、恐れ入りますが今しばらくお待ちください。
例文3
お調べいたしますので、今しばらくお待ちいただけないでしょうか?

対面と電話対応は同じ口頭でのやりとりですが、シチュエーションが異なります。ビジネスシーンでは基本的には前もって連絡をしていることが前提ですが、問い合わせやアポイントで電話を利用した場合は準備も満足にできていないことが予想されます。

急な電話など即座に対応できない状況も考えられ、対面のときよりも時間・期間が若干長くなることを想定して使用します。また、少しの時間でも相手を待たせることへの配慮を含む副詞として、「今しばらく」を使うこともできます。

メールでの「今しばらくお待ちください」の意味・例文

メールでのやり取りでは返信の時間差があることを踏まえて「今しばらくお待ちください」を使用します。すぐには対処できないことを考慮し、”「数日」または「数時間」かかる”ことを前提に「今しばらく」という言葉が用いられます。

例文1
一両日中にはお返事できると思いますので、今しばらくお待ちください。
例文2
商品が届き次第お伝えいたしますので、今しばらくお待ちください。

メールでの「今しばらく~」は、”今すぐに対処できる状況ではない”ことを相手に伝えています。この場合の「しばらく」は”ある程度時間がかかる”という表現での使い方です。

相手によっては不快感を感じることも起こり得るので、言葉の前後に「大変申し訳ありません」や「お待たせして申し訳ありません」といったワンクッションをいれておくと、相手に与える印象も和らぎます。

「今しばらく」の類語との違い

ビジネスシーンでは「今しばらく」のように断定はしない曖昧な表現がよく使われています。例えば「もうしばらく」や「少々」も”少し待ってください”という意味をもつ言葉です。これらの類語と「今しばらく」との違いをチェックしましょう。

「今しばらく」と「もうしばらく」の違い

ともに”少し時間がかかる”ことを表現している「今しばらく」と「もうしばらく」。期間的には大差のない表現ですが、言葉を分けて見てみましょう。

今しばらく
「今から」「しばらく」
もうしばらく
「もうちょっと(少し)」「しばらく」

こうして比べてみると言葉のニュアンスがイメージできますね。

どちらも”少しだけ”という表現ですが、その”少しだけ”の時間軸の違いが「今しばらく」と「もうしばらく」の違い。つまり今から時間をかけることを伝えるのか、既に過ぎ去ったことからもう少しさらに時間をかけるのかの表現の違いです。

例文1
ただいまお出ししますので今しばらくお待ちください。
例文2
現在確認を急いでおります。恐れ入りますが、もうしばらくの間だけお待ちください。

「今しばらく」と「もうしばらく」を使ったケースで比較します。例文1と2ではどちらのほうが待たせる表現に見えるでしょうか?例文2は待たせている切迫した状況に感じられますね。「今しばらく」より相手を待たせてしまう場合に「もうしばらく」を使用します。

「今しばらく」が”【今から少しだけ】待ってください”というのに対し、「もうしばらく」は”【あともう少しだけ】待ってください”=【さらにもう少しだけ待たせる】という意味になります。

「今しばらく」と「少々」の違い

今度は「今しばらく」と「少々」の違いについてです。「少ない」を2回続ける「少々」からは”本当にわずかな時間”というイメージを受けますね。実際に日常会話でもよく使われ、料理のときの分量の目安でも「〇〇少々」と使用されている表現です。

料理の分量での「少々」とは指2本による”ひとつまみ”が定義。会話のなかでの少々に当てはめれば、「少々」とは”ほんのわずか”や”ごくわずか”を示す表現となります。

例文1
ただいま資料をご用意いたしますので、少々お待ちください。
例文2
係員がご案内いたしますので、少々お待ちください。

「今しばらく」や「もうしばらく」に比べて、「少々」には”待たされている”、”待たしている”というニュアンスが薄い表現に感じられますね。すぐに対応できる物事には「今すぐ」に変わる言葉として「少々」が使用できます。

接客用語としても使用されているので耳にする機会の多い言葉ですが、本当に待たせてしまうと相手の不快感を煽って「少々」が逆効果になる恐れがあります。待たせてしまうときは「もうしばらく」や「今しばらく」を使用するのが適切です。

「今しばらく」の英語表現

ビジネスシーンにおいて「今しばらく」を英語で表現しなければならない場面に出くわすかもしれません。そんな、不測の事態に備えて、会話やメールでの使い方を確認しておくと安心です。

「今しばらく」の英語表現
「今しばらく」は英語で・・・
for a while
と表現できます。

「今しばらくお待ちください」の英語表現・例文

「今しばらくお待ちください」を使用した例文はこちらです。

対面しているときの例文
・The person in charge will come soon so please wait for a while.
⇒ただいま担当のものが参りますので今しばらくお待ちください。
電話対応での例文
・I am searching so please wait for a while.
⇒お調べいたしますので、今しばらくお待ちください。
メールでの例文
・I think that we will be able to reply in a couple of days so please wait for a while.
⇒ 一両日中にはお返事できると思いますので、今しばらくお待ちください。

「今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます」の英語表現・例文

「今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます」を使用した例文はこちらです。

例文
・When is your turn, we will call you so please wait for a while.
⇒順番になりましたらお呼びしますので、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。
・I will change to the person who knows so I apologize for the inconvenience but please wait for a while.
⇒わかるものに代わりますので、恐れ入りますが今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

「今しばらく」を正しく使いこなそう

準備や確認に時間をかける場合、重要なのはいかに相手を待たせないか。仮に待たせてしまう場合は言葉を選び、取引先や上司に対して失礼のないようにすることが大切です。応対機会が多いビジネスシーンでこそ「今しばらく」を正しく使いこなしましょう。