瓦解とは「一部が崩れればすべてがダメになる」ということ!
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瓦解とは、「組織などの一部が崩れたり、欠損したりしたことで、すべてがダメになる」ということを表す言葉です。
日常会話ではもちろんのこと、ビジネスシーンでも使用される言葉で、チームや部署、企業など、組織の大小は問わず使うことができます。
・崩壊
・潰れる
・壊滅
・破滅
・バラバラ など…
瓦解の読み方と意味
瓦解とは、「がかい」と読みます。
瓦が解けると書く「瓦解」は、文字通り屋根に使用されている瓦が解かれる・バラバラになる様が元になった言葉です。
瓦解は、屋根の一部分の瓦が崩れたり、なくなってしまったりすると屋根全体が崩れてしまうことから、“一部がダメになるとすべてがダメになる”という意味で使われます。
また、夏目漱石の「ぼっちゃん」の一文に出てくる言葉なので、本好きの方にはなじみがある言葉かもしれません。
瓦解はどんなときに使う言葉?|使い方・例文
「瓦解ってどんなときに使う言葉なの?」
ここでは、そんな疑問に使い方や例文を用いてお答えしていきます。
覚えた言葉を実際に使いこなせるように、チェックしておきましょう!
瓦解の使い方
瓦解は主に、組織や秩序自体が失われる様や、組織がその機能を失う様を表す際に使うことができる言葉です。
また、現在・過去・未来のできごとに使用することができ、その場合は「瓦解した」「瓦解させる」と、後に続く言葉を変化させます。
瓦解を使った例文
上記の「瓦解の使い方」を踏まえて、より具体的な使用シーンが想像できるように、例文をご紹介していきます。
現在形で瓦解を使用した例文がこちら↓
・社長の横領が発覚し、企業が瓦解する
過去形で瓦解を使用した例文がこちら↓
・鎌倉幕府が瓦解した後、室町幕府が開かれた
未来系で瓦解を使用した例文がこちら↓
・あの会社が瓦解したら、いったい何人の人が職を失うのだろうか
どの例文も、ある一つのことが原因で(をきっかけにして)、組織が壊れる・バラバラになることを表しています。
瓦解は、壊れる・バラバラになる対象が“組織”であれば、使うことができると覚えておきましょう。
瓦解と崩壊の違いとは|類語・言い換え表現
ここでは、瓦解と崩壊の違いや、類語・言い換え表現について解説していきます。
せっかく難しい言葉を活用しても、類語との使い分けができていなければかっこ悪いですよね。適切な場面で、瓦解やその類語を上手に使い分けられるよう、こちらもあわせてチェックしておきましょう!
瓦解と崩壊の違い
瓦解の類語にも挙げられる「崩壊」とは、壊れるまたは、崩れるという意味を持つ言葉です。
組織が壊れる様を表す「瓦解」に対し、「崩壊」は組織だけではなく建物などが物理的に壊れる様も表します。
具体例を挙げると、「企業が瓦解する」とはいえても、「建物が瓦解する」とはいえないということです。
崩壊を瓦解と言い換える際には、特に注意しましょう!
・「将来、ネットワークビジネスは崩壊するのか!?」
・「学級崩壊がおこった小学校」
瓦解の類語・言い換え表現
ここでは、「崩壊」以外の瓦解の類語・言い換え表現をご紹介します。
・破綻(はたん)
破綻とは、物事が元に戻せないくらいうまくいかなくなるまたは、立ち行かなくなることを表す言葉です。
・潰れる(つぶれる)
潰れるとは、力や重みが加わったことで形が崩れる様や、本来の役割を果たせなくなる様を表した言葉です。
・壊滅(かいめつ)
壊滅とは、すべてがダメになってしまうことや、組織などが総崩れすることを表す言葉です。
・破滅(はめつ)
破滅とは、滅びるという意味や、国や人格などが成り立たなくなる様を表す言葉です。
瓦解と入る四文字熟語
瓦解と入る「土崩瓦解」という四文字熟語があります。
「土崩瓦解」は、「どほうがかい」と読みます。土が崩れて瓦がバラバラに壊れる様を表すことから、物事が根本・根底から崩れて手の施しようがないという意味を持つ四文字熟語です。
「瓦解土崩」ともいいます。
瓦解の英語表現
「瓦解」を英語で表現しなければならないシーンが出てくることも考えられます。いざという時のために、会話やメールでの使い方を確認しておきましょう。
fatal blow
と表現できます。
「瓦解」を使用した例文はこちらです。
⇒大臣の不祥事がきっかけで、内閣が瓦解する。
・The embezzlement of the president is discovered and the copany falls down.
⇒社長の横領が発覚し、企業が瓦解する。
・The Muromachi shogunate started after the Kamakura shogunate fell down.
⇒鎌倉幕府が瓦解した後、室町幕府が開かれた。
・If the embezzlement is set to light, we can break down this company.
⇒横領を明るみにすれば、この会社を瓦解させることができるだろう。
ビジネスマナーの一つとして、瓦解の意味や使い方を覚えておこう!
「瓦解」は、ビジネスシーンで頻繁に使われる言葉ではありませんが、意味や使い方をしっかりと覚えておきましょう。
難しい言葉を使いこなしていると、あなたのビジネスマナーレベルが高いことをアピールできるかもしれません!
瓦解と類語の使い分けには気を付けて、ぜひ会話に活用してみてください。
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