コモンセンスの意味や使い方は?英語・日本語の意味から関連用語までチェック

コモンセンスとは「常識」のこと!

上司

もうすぐ祭りだなぁ。期間中、学校の授業は休みになるし、親も役員として地域行事に駆り出されるし、面倒だよ。けど地域のコモンセンスだから親に拒否権はないんだ。
お子さんがいると大変ですね。ところで、祭りの参加がなぜコモンセンスなんですか?ご先祖や神様に捧げるとか、文化の継承とか、そういう意義的な理由ですか?

新人

上司

うちみたいな田舎だと、住民が地域の伝統的な祭りに参加するのは当たり前だとみんなが思っているからさ。子らが地域の兄さんたちから、日本社会で生きる術をいろいろ学ぶ場にもなっているから、祭りに参加することが無意味という訳ではないんだけどね。
「コモンセンス」は「常識」という意味をもつカタカナ語です。でも、「コモンセンス」のもとになっている英語には「常識」以外の意味もあるようです。

「コモンセンス」について詳しくみてみましょう。

コモンセンスの意味をチェック

「常識」という意味で使われることが多い「コモンセンス」ですが、英語ではどのような意味で使われているのでしょうか?また、日本語では「常識」以外の意味で使われることはないのでしょうか?英語と日本語の意味から「コモンセンス」について考えてみましょう。

コモンセンスの英語は「common」+「sense」

「コモンセンス」は英語表記すると「common sense」。「common sense」には次のような意味があります。

common sense
・常識、良識
・社会人らしい分別がある行動・判断をすることができる能力
・共通の感覚

先輩

「common sense」は現実に即したよい判断をくだして、思慮深く行動できる生まれつきの能力と和訳されることもあるわ。
「common sense」は生まれつきの能力なのか。僕が面倒でも祭りに協力しているのは、地域社会からつまはじきにされないようにしようという自己防衛本能にもとづく行動だったのかね。

上司

日本語でいうコモンセンスとは?

日本語での「コモンセンス」には「常識」という意味のほかに、「良識」や「共通感覚」という意味があります。

常識
社会を生きる人が備えていて当たり前の事柄。客観的に当然とみなされる行為。社会に共通する価値観や知識、それらにもとづく判断力のこと。

常識は社会によって変わってくることがあるため、自分が常識だと思っている事柄が他の社会では非常識といわれることもあります。

良識
物事に対する道徳的な欠陥がない考え方。的確に物事の善悪を見極めることができる、社会的に養われた鋭い判断力のこと。

理性と同じようなものとみなされることもあります。

共通感覚
五感の基礎となるもので、それらに共通しているものの感覚。

特定の社会で一般化している判断力、常識。

先輩

常識=当然とみなされる考え方。良識=モラルのある考え方。両者で正しいとされるものが微妙に食い違ってくることもあるけど、どちらもコモンセンスよ。

コモンセンスの使い方・例文

「常識」という意味で理解されることが多い「コモンセンス」ですが、実はもう少し広い意味をもつ言葉だったことがわかりましたね。「常識」という意味合い、またはそのほかの意味合いで「コモンセンス」はどのように使われるのでしょうか?例文でみてみましょう。

「コモンセンス」=「常識」の例文

先輩

新人君。社内用の印刷でプリンターを使うときは古紙裏を再利用しなさいっていつもいってるでしょう!
すみません!ついうっかり、いつもの癖で・・・

新人

先輩

もったいない精神が我が社の共通価値観よ。早くコモンセンスを身に着けないと、後輩社員が入ってきたときに示しがつかないじゃない!
「コモンセンス」=「良心」の例文

先輩

A社からの超急ぎ注文の請求書、こんな感じで出そうと思うんですがいいでしょうか?
特急料金甘めにつけたんだね。どうして?

上司

先輩

コモンセンスにしたがいました。A社はお得意様ですし、あまりアコギに請求するのも気がとがめたので。
「コモンセンス」=「共通感覚」の例文

先輩

商談の後、B社の部長さんから飲みにいかないかって誘われたんですが、なんか嫌な感じがしたんで断って帰ってきちゃいました
それはコモンセンスだよ!あの部長さんは女癖が悪いっていう噂だから断って正解だ。

上司

トマスペインが書いた「コモンセンス」という本

「コモンセンス」はアメリカ合衆国独立支持派だったトマスペインが、人々の常識に訴える内容で、アメリカ独立の必要性を説いた本とされています。
参考 コモン・センス 他三篇Amazon

コモンセンスの関連用語

「コモンセンス」は「常識」や「良識」など社会的に扱いやすい意味をもつ言葉だからか、たくさんの関連用語があります。どのような言葉がどのように使われているのか気になりますね。詳しくみてみましょう。

コモンセンスペアレンティング

「コモンセンスペアレンティング」は、アメリカネブラスカ州にある児童施設が編み出した子どもたちへの支援方法です。この児童施設には、情緒に障害のある子どもが短期入所していました。

「コモンセンスペアレンティング」では、大人が子どもにやってほしいと考えていることを具体的に子どもに話し、練習させます。子どもがその行動をすることができたら、具体的に褒めます

練習を繰り返すことで大人と子どもは信頼関係を築くことができ、子どもは社会に適応するためのスキルを多く身に着けることができます。

コモンプラクティス

「コモンプラクティス」は一般的なやり方・方法。一般的に行われていること。ありふれていること。という意味の言葉です。

「コモンプラクティス」は動物病院の業界で、診療標準(一般的に行ってもよいとされている診療方法)という意味で使われることがあります。

コモンランゲージ

「コモンランゲージ」は共通語という意味の言葉。事務データ処理などで使われる、いろいろな機械が同じタイミングで読み取り可能な共通プログラム言語を意味することもあります。

コモンウェルス

「コモンウェルス」は公共の利益を目的に組織された政治的共同体のこと。共和国と同じ意味の言葉とみなされていた歴史があります。

コモンアジェンダ

「コモンアジェンダ」は1993年7月に日米首脳会談で取り決められた、日米間の枠組みのこと。日米の政府と民間が協力して地球規模の問題(環境保全や人口問題、エイズ対策など)に対処する計画です。

コモンスペース

「コモンスペース」は集合住宅や、計画的に作られた住宅地の中に設けられた、居住者の共有空間のこと。居住者だけが利用できる私的な空間で、道路や庭などとして活用されます。

「コモンスペース」を設ける理由には、それぞれの住居での日当たり確保や見晴らしを維持するためなど、住環境・景観をよくする目的もあります。

コモンキャリア

「コモンキャリア」は公衆電気通信サービス業者のこと。「コモンキャリア」は第一種電気通信事業者と、第二種電気通信事業者に分けられています。

第一種電気通信事業者
自社で公衆回線、交換機など、電気通信設備を所有している電気通信事業者。NTT、KDDIなど。
第二種電気通信事業者
第一種電気通信事業者から設備を借りて通信サービス事業を行っている電気通信事業者。

コモンロー

「コモンロー」は裁判所の判例を積み重ねてつくられた、慣習法体系を意味することが多いです。判例法とも呼ばれます。

アメリカの商標権に関する話での「コモンロー」は、違った意味合いになります。このケースでの「コモンロー」は商標登録をしていない状況でも、適用される商標権保護を意味します。

上司

アメリカの「コモンロー」を使った商標権保護は、現実に商標を使用している場合、その商標が実際に使われている範囲で商標権を保護。他者が同じ商標や似た商標を使用することを禁止してくれるよ。

カタカナ語のコモンセンスを使ってみよう!

「コモンセンス」は「常識」や「良識」、「共通感覚」という意味をもつカタカナ語でしたね。「常識」・「良識」はビジネスマンに不可欠。また、「共通感覚」は人や組織の生き残りを左右する大事な能力です。

それらをひっくるめた「コモンセンス」という言葉は、使用できるシーンが多い言葉といえますね。機会を見極めて「コモンセンス」を使ってみましょう!