プロバイダとはインターネット接続サービスの提供会社
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日頃インターネットを利用している人であれば、当たり前のように使っている言葉ですが、『プロバイダ』がどういうものをさすのか、ほとんど意識していないというのが実情でしょう。
そこで今回は、言葉の意味や使い方をはじめ、プロバイダの選び方のポイントや類語・関連語などをわかりやすく解説していきます。
プロバイダの意味をチェック
これまではなんとなく使っていたかもしれない『プロバイダ』という言葉ですが、ここできちんと理解するとしましょう。
プロバイダって?
インターネット接続業者のことをプロバイダといいますが、正式名称は『インターネット・サービス・プロバイダ』で、英語では『Internet Services Provider』と表記します。また、『ISP』と略語が使われる場合もあります。
『Provider』は『供給する、~を提供する』の意味をもつ『provide』の名詞形で、以下のような意味をもっている言葉です。
■供給者
■調達者
■家族に衣食を供給する人
つまり、インターネット・サービス・プロバイダとは、インターネットサービスを供給する業者ということになります。
プロバイダがあればインターネットに接続できる?
インターネットを利用するには、ブロバイダと契約するほかに、インターネット回線が必要となります。
室内にひきこんだ回線からパソコンに接続する方法としては、無線LAN、有線LANがあり、無線で接続するにはさらに設定が必要です。
インターネット回線・プロバイダの一覧
インターネット回線は、マンションならマンションで契約しているところもあるでしょうが、有名なところでは以下の会社があげられます。
地域によってはケーブルテレビ会社で光回線を提供している場合があります。
ワイヤレスルーターで、自宅だけでなく外出先でも使えるインターネット回線です。ワイヤレスで配線が不要なうえ、1台のルーターで複数の端末に接続することができます。
スマホやタブレット同様に、利用の際にはモバイル端末をもち、月額の利用料を支払うことになります。
プロバイダのおもな会社は以下のとおりです。
メール、セキュリティソフトなどのオプションも豊富に用意されており、メールサービスについては容量が無制限になっています。
(IPアドレス*:インターネット上の住所のようなもの。)
インターネット回線によって組み合わせのできないプロバイダもありますが、2018年現在では上記でご紹介したプロバイダのほかにも『OCN』『DION』『@nifty』『BIGLOBE』など、20種類以上もあるんです。
プロバイダの使い方・例文
プロバイダは「インターネットサービスの提供業者」のことですが、会話の中ではどのように使える言葉なのでしょうか?使い方を例文でご紹介しますね。
プロバイダ契約における2つの種類って?
インターネットを利用するには、インターネット回線の他にプロバイダ契約が必要だとお伝えしました。そして、そのプロバイダには大きくわけて『固定回線』と『モバイル回線』があります。
固定回線のプロバイダ
家にある固定回線を使う場合は、回線自体の契約と、プロバイダの両方を契約する必要があります。
しかし、固定回線として光回線を使用したくても、もし家の近くまで光ケーブルがきていない場合には、電柱から光ケーブルを引き込む工事が必要になります。自宅の形態により、戸建てタイプとマンションタイプがありますので、工事費用を確認する際は、自宅の種別を間違えないようにしましょう。
今は、ドコモ光やソフトバンク光のように、フレッツ光回線+プロバイダの一括契約を実施している事業者もあります。工事が必要な場合は、契約した事業者を通じて工事が行われます。
モバイル回線のプロバイダ
プロバイダ契約は固定回線にしか必要ないと思っている人もいるのではないでしょうか?
しかし、スマホやタブレットでインターネットを利用する際にもプロバイダが必要ですが、ドコモ、auなど、契約しているキャリアがもっている4GLTE回線が自動的に使えるようになっています。これが、モバイル回線のプロバイダということになります。
プロバイダの選び方・比較方法は?おすすめのランキングも確認!
今からプロバイダを選ぼうと思っている人もいれば、契約時になんとなく決めたため乗り換えをしようと思っている人もいるでしょう。そんな人のために、ここでは選び方のポイントなどを簡単にまとめてみました。
選び方・比較のポイント
1.月額料金が安い
単純にプロバイダの料金だけを調べてみると、安いところと高いところの差が倍ほどにもなっています。
通信速度はこだわならないからとにかく安いほうがいいという人は、月額の料金だけで選ぶのも一つの方法です。
2.通信速度が速い
プロバイダの特徴を示すところで『1Gbps』などの記載がありますよね?この部分が通信速度になります。つまり、サクサクとストレスなくインターネットが使えるかどうかということですね。
光回線の標準は1Gbpsですが、契約者が多いプロバイダと契約者の少ないプロバイダを比較すると、契約者が多いプロバイダのほうが回線を共有する人数が増えることになります。つまり、それだけ実際の通信速度は遅く感じることになります。
3.オプションサービスが充実している
プロバイダによって、契約者のみ利用できるサービスとして、動画、音楽などが楽しめるようになっているものがあります。
通信速度や料金に差がない場合は、このオプションサービスで決めるのも一つの方法でしょう。
4.割引キャンペーンがある
プロバイダを検討する際、各事業者の公式サイトを見ますよね?その見るタイミングにより、「今契約すると月額利用料が〇〇ヵ月分無料!」「セキュリティソフト無料」「回線工事無料」などの割引キャンペーンがついている場合があります。
よりお得なキャンペーンがあるプロバイダと契約するのも一つの方法ですが、その場合は割引期間や、割引期間終了後の月額利用料などをきちんと計算してからすすめるようにしてくださいね。
おすすめのプロバイダ3選
ここで、編集部が独自で調査をし、おすすめのプロバイダをピックアップしてみました。
1位.So-net
ホームページではYahooやGoogleのような独自の検索サイトを展開しており、トップページからさまざまなサービスにアクセスできるようになっています。
また、さまざまなインターネット回線との接続が可能で、モバイル回線のWiMAXにも対応しています。
時期によっては大幅割引キャンペーンやキャッシュバックキャンペーンも実施されていますので、興味のある人はぜひ公式サイトをご覧ください。
参考 So-netインターネット接続2位.ヤフーBB
ISP(インターネットサービスプロバイダ)とADSLブロードバンドインターネット接続を統合した、ソフトバンク株式会社が提供しているプロバイダです。
光回線の『ソフトバンク光』、Wi-Fi、ADSLの3つの中からインターネット回線を選ぶことができ、割引サービスやキャッシュバックサービスも実施されています。
ただし、割引率などについては公式サイトを見た時期により異なりますのでご注意ください。
参考 ヤフーBB公式サイト3位.ぷらら
前の項目でも少しご紹介したように、正式名称は『NTTぷらら』といいます。
ホームページは光回線接続が主流になっているように見えますが、光回線が使えない人のために、ADSLでの契約も用意されています。
また、ADSL契約でもひかりTVの利用ができ、ひかりTVのほか、ショッピングやゲームなども楽しめます。
参考 NTTぷららTOPページプロバイダの類語・関連語
プロバイダについてはだいたいイメージできるようになりましたか?それではここから類語や関連語をいくつかご紹介します。
プロバイダ責任制限法
さまざまな情報がインターネットでやりとりされることで、名誉毀損、プライバシー侵害などの問題が発生することがあります。そういった場合に、プロバイダやサイトの管理者などに損害賠償責任を制限する法律のことをさします。
ただし、正式名称は『特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律』といいます。
アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)
会計ソフト、年賀状ソフト、表計算ソフト、音楽ソフトなど、パソコンで目的に応じた作業をすることができるソフトをアプリケーションソフトをいいます。
そして、このようなソフトの機能・サービスをネットワーク上で提供する事業者のことをアプリケーションサービスプロバイダといいます。
コンテンツプロバイダ
コンテンツプロバイダとは、ネットワーク上でデジタルコンテンツを提供している事業者のことをさします。
デジタルコンテンツとは、電子書籍、音楽配信システム、ゲーム配信システムなどがあり、有名なところでは『GREE』『Mobage』『music.jp』がそれにあたります。
インターネットエクスチェンジ
これまでの項目でお話したように、ISPは数多く存在します。同じISPを利用している人同士はネットワーク上でやりとりができますが、他のISPを利用している人とは回線がつながっていないため、物理的にやり取りをすることはできません。
それを可能にするため、さまざまなISP同士を相互接続できるポイントとしてインターネットネクスチェンジという場所が設けられています。
英語で書くと『Internet Exchange point』となるため、『IX』や『IXP』と略称が使われることもあります。
お得なプロバイダに乗り換えも検討しよう!
インターネット回線も充実し、プロバイダも昔にくらべると事業者もかなり増えました。その分、利用者獲得に向け、各社で独自のサービスやキャンペーンも工夫して提供されています。
また、企業でのインターネット利用も当たり前になっている現在では法人むけのサービスを提供しているところもありますので、これを機にプロバイダを見直してみるのもいいかもしれませんね。