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ベンチャー企業の定義は「新たな事業に挑戦する成長過程の企業」メリット・デメリットも紹介

転職先にベンチャー企業を選択肢として検討している人もいらっしゃるかもしれません。ベンチャー企業へ転職を考える人に、ベンチャー企業の定義や押さえておくべきポイントを解説します。

ベンチャー企業の定義は「新たな事業に挑戦する成長過程の企業」

ベンチャー企業は一般的に、オリジナルのアイディアや技術をもとに、新しい事業やサービスを提供する企業のことです。経済産業省は、有識者会議でベンチャーとは「起業にとどまらず、既存大企業も含めた企業としての新しい取組への挑戦である」と述べています。

参考:「ベンチャー有識者会議」

ベンチャー企業と中小企業の違い

中小企業は、中小企業基本法により明確に定義されています。業種によって資本金の総額、従業員数を定められています。例えば、製造業は資本金または出資の総額が3億円以下。従業員数は300人以下を決まっているのです。一方、ベンチャー企業は企業の規模に関係なく、新しいサービスや商品を展開している企業を指します。

参考:中小企業庁

ベンチャー企業とスタートアップの違い

スタートアップは既存の事業ではなく、新しいビジネスを立ち上げたことをいいます。特に短期間で成長している企業をスタートアップと呼びます。企業の規模は関係ありません。個人で始めたサービスもあります。

ベンチャー企業と似た言葉

「ベンチャー」がつく言葉を3つ説明します。ビジネス用語なので、社内外で使われているかもしれません。

社内ベンチャー

社内ベンチャーとは「企業が新規事業を創出するために設置された組織のこと」ベンチャー企業のように、社内で新しいビジネスを立ち上げ新たな製品や事業が生まれることを目的としています。従業員の成長、企業の利益拡大にも期待されます。また、社内ベンチャーの担当者は、経営のノウハウ、マネジメントなどのスキルを身に付けられるでしょう。

ジョイントベンチャー

ジョイントベンチャーとは「複数の企業が互いに出資し新規事業を立ち上げること」言い換えて、合併企業、共同企業体とも言われています。出資の形は主に二通りあります。

    それぞれの企業が出資して新しい会社を設立する。
    既存企業の株式を一部、買収し、既存の経営者、新たなな株主と共同で経営する。

一般的には、複数の企業が出資して経営するジョイントベンチャーが多いでしょう。

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルとは「スタートアップやベンチャーなど、収益向上が見込める未上場企業に出資する投資会社のこと」画期的な新商品やサービスを創出するには、多くの資金調達が必要です。投資する資金は、自己資金または、ファンド投資の2つあります。

ベンチャー企業の成功例

ベンチャー企業から急成長した2つの企業を紹介します。今では有名企業となったため、サービスを利用している人もいるかもしれません。

DeNa

株式会社DeNaは、インターネット関連事業を目的とし、1999年に南場智子さんが立ち上げました。その後、急成長して2005年には上場し、新規事業を展開しています。スマートフォンのゲーム開発、配信、SNS運営などサービスを提供。

また、傘下にはプロ野球の横浜DeNAベイスターズ、プロバスケットボールの川崎ブレイブサンダースを保有しています。

freee

freee株式会社は、個人事業主から中小企業向けのクラウドサービス「会計freee」「人事労務freee」を提供。確定申告、経理、決算など簡単かつ効率的に作業することが可能です。いつでも収支を確認できて財務状況を社内で管理できます。

2018年3月以降、「freee」の利用経験は約100万以上の事業所で、急成長するサービスとなりました。法人では、クラウド会計、人事労務ソフトで1位となっています。

ベンチャー企業で働くメリット・デメリット

ベンチャー企業のメリット、デメリットを具体的に見ていきましょう。大企業との違いも解説します。

メリット:飛躍的に成長できる

ベンチャー企業は会社が成長途中のため、自ら考え行動できる力が必要とされます。大企業や中小企業より自己成長が早くできる場でもあるでしょう。またマニュアルがなく前例がない仕事も多いので、ゼロからの経験を身に付けることができます。事業の立ち上げから成長まで、一般企業より早いスピードで売上高が増えるケースもあります。

メリット:年功序列に関係なく評価される

ベンチャー企業は個人のノウハウやスキルを評価してもらえ、成果しだいで収入アップを見込めます。勤続年数や年齢に問わず、個人の能力しだいで早く昇進できる可能性もあるでしょう。会社の利益を出せば、若手の社員にもチャンスがあります。

メリット:多様な業務に関われる

ベンチャー企業は業務の範囲が幅広く、専門外の人とも積極的なコミュニケーションを求められることが多々あります。前例のない業務にも携わる場合もあり、メンバーと意識的に連携して進めるので、多くのことを吸収できるでしょう。

メリット:意思決定から行動までが早い

ベンチャー企業は従業員が少なく、一人ひとりに与えられる意思決定の裁量が大きいので、早く行動ができます。直接、経営者に提案でき、行動のスピードが早いのが大きなメリットです。

一方、大企業は、何度も会議をしたり承認が必要だったりするので、行動するまで時間がかかります。場合によっては、途中まで承認を得られていたのに中断することも少なくありません。

デメリット:待遇が不安定

大企業からベンチャー企業に就職した場合、給与が少ない、福利厚生が手厚くないなど、待遇面で不満を感じることがあるでしょう。ただ、転職直後に給与が少なくても、会社の成長とともに給与アップの可能性があります。

デメリット:業務量が多い

ベンチャー企業は資金力が低いので、必要最低限の人材を採用していることがあります。人材不足で一人ひとりの業務量が増える場合もあるでしょう。多くの仕事を抱えるキャパが少ない人にはデメリットのひとつになります。

ベンチャー企業に向いている人

ベンチャー企業は、自ら考え行動する人が向いています。誰かの指示を待っている状態では業務が進みません。積極的に動ける人材が必要とされています。

新しいことにチャレンジしたい人

ベンチャー企業は、前例のないプロジェクトやサービス、新商品などに携われます。自分の意見やアイディアを積極的に提案できるでしょう。意欲的に新しいことに果敢に挑戦したい人には、ベンチャー企業での働き方が向いてるといえます。

自ら思案して行動に移せる人

ベンチャー企業では、上司からの指示を待つだけでなく、自ら動いて業務を進められる人が求められています。主体的に新しいサービスなどを作りたい人には、ベンチャー企業が向いているでしょう。

ベンチャー企業へ転職するには

ベンチャー企業に転職するなら、転職エージェントがおすすめです。年齢別、未経験、第二新卒など、条件にあった企業を紹介してくれます。また、自己分析といったキャリアプランなどの相談にものってもらえるでしょう。

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