「水掛け論」とは「両者譲らず進まない話し合い」
水掛け論では話が進まない
「水掛け論」は話し合い、会議で避けるべきものとされていますが、具体的にどのような状態を指すのがご存知でしょうか。
「水掛け論」とは「両者が主張を譲らず話が進まない議論」のこと。自分が正しい、俺が正しいと相手の話を聞かず一向に話が進まないとうんざりしますよね。ところでなぜ、「水掛け」なのでしょうか。
「水掛け論」の語源・由来
「水掛け論」の語源・由来は「水掛聟(みずかけむこ)」という狂言の演目という説があります。婿と舅が水をかけあって争うストーリーです。
また、「水掛聟」は「水掛け論」という表現から生まれた演目という説もあります。どちらが先かははっきりしません。
「水掛け論」の使い方・例文
・水掛け論になりそうだったら一旦冷静になりましょう ・水掛け論をしている本人は議論している気になっているが意味ないから ・どこかで譲歩しないと水掛け論になってしまう
「水掛け論」になってしまっている人たちをいさめる、もしくはそうならないようにという注意喚起の際に「水掛け論」はしばしば登場します。
水掛け論をしている人達は、熱くなっていて気づいていないことがありますよね。
「水掛け論」の類語
・押し問答(おしもんどう) ・堂々巡り(どうどうめぐり) ・らちが明かない ・不毛(ふもう)な議論
「水掛け論」と同じく、これらも「進まない話し合い」の際に使用されます。「堂々巡り」は「話が堂々巡りで進まない」というように使います。
「水掛け論」を英語で
I want to avoid a barren controversy ⇒水掛け論は避けたい
「barren controversy」で「水掛け論」を表現しています。「不毛な議論」と訳すこともできます。
他にも、「he-said-she-said argument」「pointless argument」「endless argument」と表現することも可能。
「水掛け論」になる前に
「水掛け論」は避けるべきことと頭では分かっていても、ついやってしまうことがあるので注意。熱くなりやすい人や、そうでなくても譲れない主張がある際は、そうならないように対策をしましょう。
「水掛け論」になりそうだと思ったら一旦、時間を置く、第三者に入ってもらう等、事前に決めておくといいかもしれません。