「郷に入っては郷に従え」とは「そこでのやり方に従え」という意味
郷に入っては郷に従え
転勤や転職をする際に、同僚からこのように言われたことがあるかもしれません。もしくはこう言って送り出した経験があるのではないでしょうか。
「郷に入っては郷に従え(ごうにいってはごうにしたがえ)」とは、新しい土地や環境では「そこでのやり方・考え方に従え」という意味。教訓や処世術として広く使われています。
「郷に入っては郷に従え」の読み方・漢字
「郷に入っては郷に従え」は「ごうにいってはごうにしたがえ」と読みます。「入って」の部分を「はいって」と読み間違いやすいので注意。「行って」としてしまう書き間違いもあるようです。
「郷に入りては郷に従え」「郷に入れば郷に従え」と表現しても間違いではありません。 「郷に入っては郷に従え」の語源・由来は中国のことわざ、「入郷随俗(意味は同じ)」。 この元になった句が載った書籍、『童子教(どうじきょう)』がかつて日本の教育で使われたことから日本語訳である「郷に入っては郷に従え」も広まったと考えられています。 ・郷に入っては郷に従えの精神でまずはそこのやり方に従うことが大切だ ・郷に入っては郷に従えも大事だが間違っていると思ったらはっきり言いなさい 「郷に入っては郷に従え」はこのように教訓や処世術として使われます。 「郷に入っては郷に従えも大事だが――」というように打消しを伴って使われることも多いです。 ・国に入ってはまず禁を問え ・里に入りては里に従う ・人の踊るときは踊れ ・迎合(げいごう) いずれも「郷に入っては郷に従え」と同じような意味を持つ言い回しです。とはいえ、「郷に入っては郷に従え」ほど一般的ではないので敢えて使う必要はないでしょう。 「迎合」は「自分の考えを曲げてでも他人に気に入られるようにする」という意味。似たような意味ではありますが、悪い意味でしか使わないので注意。 When in Rome, do as the Romans do. ⇒ローマではローマ人のように振る舞え(郷に入っては郷に従え) 「郷に入っては郷に従え」と同じ意味のことわざです。短縮して「When in Rome」と使うこともあります。よく使われているワードです。 「郷に入っては郷に従え」は悪くとれば迎合しろと言っているようにも聞こえます。自分のやり方・考え方が最善と思っている人には受け入れがたいかもしれません。 しかし、まずはその場所、環境で採用されているやり方・考え方に従いましょう。その方が波風が立ちません。変えていくのはそれからで遅くありません。「郷に入っては郷に従え」の語源・由来
「郷に入っては郷に従え」の使い方・例文
「郷に入っては郷に従え」の類語
「郷に入っては郷に従え」を英語で
まずは「郷に入っては郷に従え」