「烙印」とは「消えない汚名」という意味
卑怯者の烙印を押される
我が身可愛さにミスを人のせいにしたり、自分だけ楽をしようとズルしたり……こんな人は卑怯者の「烙印」を押されても文句は言えませんよね。
ここでの「烙印(らくいん)」は「消えない汚名」という意味で使われています。それが真実だろうが誤解だろうが、汚名や悪い噂が広まって消えないことを表しています。
「烙印」の由来
かつて、罪人に焼いた金属の印を皮膚に押し当てて一生消えない印を付けるという風習がありました。「烙印」とはこの「焼き印」のことです。
現在の「烙印」は身体に残るものではありませんが、人々の認識に長く残るものとして共通するものがありますね。
「烙印」の使い方・例文
・ミスを連発して役立たずの烙印を押されないようにね ・正義感からの行動だったのに裏切り者と烙印を押されてしまった ・一度、裏があると烙印を押されてしまったら信用を取り戻すのは難しい
「烙印」されるのは「役立たず」や「裏切者」のようなよくないイメージです。いいイメージには使用しません。あくまでも罪人に押した「烙印」です。
一生と言わなくても「烙印」は長期間消えない汚名に対して使用します。短期間で消えるその場のノリで使うのは違和感があります。そもそも重めの言葉なので冗談で使うのはおすすめしません。
「烙印」の類語
・評価を下げる ・失望される ・信頼をなくす ・株を下げる
「烙印」の類語としてこれらが挙げられます。文脈に合わせて少し表現を工夫すれば言い換えることも可能です。
・裏切り者と烙印を押された ⇒評価を下げて裏切者と呼ばれた ⇒失望されて裏切者と呼ばれた
「烙印」を英語で
She is labeled as a troublemaker ⇒彼女はトラベルメーカーの烙印を押されている
「be labeled」で「烙印を押される」を表現しています。「label」は「ラベルを貼る」という意味です。
「be branded」「be stigmatized」でも同様の意味になります。いずれも「烙印を押す」の場合は能動態にします。
「烙印」を押されないように
会社や学校など限られた人間関係の中で「烙印」を押されてしまったら払拭するのはなかなか大変です。そうならないように日頃から気を付けてください。
とはいえ、万が一「烙印」を押されてしまっても皮膚に一生残る「烙印」ではないのでその後の対処次第では汚名返上できることもあります。腐らず頑張っていきましょう。