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「ご厚志」の意味とは?お礼の言葉・メール例文を紹介!飲み会や葬儀における使い方も解説

「ご厚志」とは上司や主賓が渡すお金のこと

新人

幹事だから気合を入れて頑張るぞ~!
今年の忘年会は君が幹事だったね。はい、これ。

上司

新人

部長、ありがとうございます!

「ご厚志」とは上司や主賓から幹事に渡される”お金”のことを指しています。

ビジネスシーンでは歓送迎会・新年会・忘年会の時期になるとよく使われる言葉です。

・部下の日ごろの労をねぎらい上司が飲み会のお金を多めに支払う場合。
・費用を支払わない主賓が感謝の気持ちからお金を渡す場合。
などが「ご厚志」にあたります。

「ご厚志」は別の言葉で表現することも可能です。言い換えられる言葉も確認しておきましょう。

「ご厚志」の言い換え表現
・ご芳志

「ご厚志(御厚志)」の意味

「厚志(こうし)」は”厚い志”や”親切なこころづかい”を表す言葉です。

上司や主賓が親切なこころづかいからお金を渡してくれる行為に対し、尊敬を表す接頭辞「ご」をつけたかたちが「ご厚志」となります。

「ご厚志」の使い方と例文

「ご厚志」はビジネスパーソンにとって非常にありがたくもうれしいものです。しかし、喜ぶだけではいけません。シチュエーションに合わせた正しい使い方ができることはもちろん、お礼の言葉もしっかり述べることが重要となってきます。

「ご厚志」に対するお礼の言葉やメールで使える例文

「ご厚志」をいただいたことに対する、お礼の言葉やメールで使える例文を確認しておきましょう。

「ご厚志を賜り~」や「ご厚志を頂戴~」を使った例文

【お礼の言葉を述べる際の例文】
社長からご厚志を賜りました。社長、ありがとうございました。
部長からご厚志を頂戴いたしました。この場を借りてご紹介いたします。

「ご厚志」をいただいたことをみなさんに紹介しつつ、お礼を述べる際に使用できます。

【メールでの例文】
・(参加者全員に対してのメール)
〇〇様よりご厚志を賜りました。改めてご報告させていただきます。〇〇様、ありがとうございました。
・(「ご厚志」をくれた人に対するメール)
ご厚志を頂戴しましたこと、重ねて御礼申しあげます。

新年会などが行われた翌日にメールで「ご厚志」をくれた人に対して改めてお礼を述べる際に使用できます。

忘年会などの飲み会で「ご厚志」は必ず紹介すること!

上司や主賓などから「ご厚志」をいただいた場合、必ず参加者の前でお礼を含め報告することがマナーです。

報告するタイミングは明確に決まってはいませんが、冒頭の挨拶の際に伝えることが多くなっています。

例文はこちらです!↓↓

宴会に先立ちまして、〇〇様からご厚志を頂戴しておりますのでご紹介いたします。〇〇様、ありがとうございます。
注意点!
報告する際には「〇〇円いただきました」と金額を発表するのではなく、「ご厚志」に言い換えましょう。

会計報告のメールでも「ご厚志」への感謝を述べることがマナー!

新年会や忘年会後に送る「会計報告」のメールでも「ご厚志」に関して記載することがマナーとなっています。「ご厚志」の記載とともに感謝の言葉も忘れずに述べることが求められます。

幹事の役割はこうした終了後のメールを含めて任務完了となります!準備から終了後の「会計報告」メールまでスマートに行えるようにしてくださいね!

葬儀における「ご厚志」の使い方

「ご厚志」は主にビジネスシーンにおける新年会や忘年会、歓送迎会など、飲み会の場面でよく耳にしますが、葬儀においても使われます。

葬儀で「ご厚志」は「香典」の代わりとして使える言葉です。「香典」というフレーズに抵抗がある人は、「ご厚志」を使うこともあるため、覚えておきましょう。

「ご厚志」を使用した香典・供花・供物へのお礼状【例文つき】

「ご厚志」は「香典」の代わりとして使う以外に、弔問にきてくださった人に対して渡す会葬御礼の文章の中でも使用されます。

香典・供花・供物に対するお礼状の例文を確認しておきましょう。

葬儀の際はご多忙のところをわざわざご会葬賜り ありがとうございました
また ご丁重なご厚志を賜りまして 誠にありがたく厚く御礼申しあげます

会葬のお礼状は句読点や段落を付けないことが慣例となっている点にも注目しましょう。

「ご厚志ご辞退」としても使われる

また、葬儀のなかでは「ご厚志ご辞退」として使われることもあります。

「ご厚志ご辞退」とは?
ご厚志ご辞退・・・香典・供花・供物は受け取らないことを意する言葉

「ご厚志ご辞退」と記載されている場合には、受付で記帳するだけとなりますが、似ている言葉である「供物・供花ご辞退」と記載されている場合は香典を持参し、供花・供物は贈らないことがマナーとなっています。

「ご厚志」の言い換え表現「ご芳志」との違い

「ご厚志」と同じニュアンスで言い換えできる言葉に「ご芳志」があげられます。

「芳志(ほうし)」は、相手の親切な志を敬う言葉です。

「ご芳志」も「ご厚志」と同じように、お金をもらったことに対して使用できる言葉で、意味は同じになります。違いは「ご厚志」よりも「ご芳志」のほうがより丁寧で改まった表現となるため、相手との関係性に合わせて使い分けできるとよいでしょう。

〇〇様よりご芳志を頂戴いたしました。
ご芳志を賜りましたこと、重ねて御礼申しあげます。

「ご厚志」と同じ意味で使える英語表現

「ご厚志」と同じ意味やニュアンスで使える英語表現も確認しておきましょう。

「ご厚志」は英語で・・・
consideration, compassion, sympathy
となります。

口頭でお礼を述べる例文はこちら!

・I received consideration from you, president, thank you very much!
⇒社長からご厚志を賜りました。社長、ありがとうございました。
・I received your consideration manager and I will take this opportunity to introduce you.
⇒部長からご厚志を頂戴いたしました。この場を借りてご紹介いたします。

メールでお礼を述べる例文はこちら!

・(An email to all the participants) I received your consideration, therefore let me address you one more time and thank you from the bottom of my heart.
⇒(参加者全員に対してのメール)〇〇様よりご厚志を賜りました。改めてご報告させていただきます。〇〇様、ありがとうございました。
・(An email to the person who was considerate to you) I received your consideration and therefore let me express my gratitude to you.
⇒(「ご厚志」をくれた人に対するメール)ご厚志を頂戴しましたこと、重ねて御礼申しあげます。

「ご厚志」の使い方は最低限身につけておくことがマナー!

「ご厚志」は新年会や忘年会、歓送迎会などの飲み会、葬儀の場で使われる言葉です。学生時代には無縁に近い言葉でも、社会人になると使用頻度はグッと高くなります。

ビジネスシーンで当たり前のように使われている言葉を知らなければ恥ずかしい思いをすることになります。「ご厚志」の正しい使い方は最低限のマナーととらえ、しっかりと身につけましょう!