「飛躍」の意味とは?「活躍」との違いや使い方・例文まで詳しく解説

飛躍には3つの意味がある

新人

先輩、今年こそ、飛躍の年にしますから!
あら、そんなに気張らなくても、しっかり成長して活躍してくれればいいんだけど。

先輩

年始の挨拶などで飛躍の年などと使われるケースや、大げさなものの例えとして「飛躍しすぎ」などと、とがめられるケースにも使われる『飛躍』という言葉。実はこの単語には、細かく分けると以下3つの意味があることを知っていますか。

飛躍とは『広い世界に飛び出て活躍すること』

飛躍という言葉が持つ3つの意味のうち、1つ目に挙げられるのは『広い世界に飛び出て活躍すること』です。

これは、現状よりも広い世界に飛び出して勢いよく活動することを意味し、次のような表現例が考えられます。

    世界へ飛躍する企業
    ピアニストとして世界に飛躍する

飛躍とは『急速に進歩または向上すること』

2つ目の意味は『急速に進歩または向上すること』です。

これは、技術や能力、売上などの数値が想像以上に大きく伸びることを意味し、次のような表現例が考えられます。

    売り上げが飛躍する
    運動能力が飛躍的に向上する

飛躍とは『急に離れたところに移ること』

最後に挙げられる意味は『急に離れたところに移ること』です。
これは、論理などが正しい順序や段階をふまず、急に飛び離れたところに移ることを意味し、次のような表現例が考えられます。

    話が飛躍しすぎる
    論理の飛躍がみられる

飛躍の意味をチェック

飛躍の本来の意味は、文字どおりに高く飛び上がることでしたが、そこから派生して以下3つの意味合いへと枝分かれしました。

    広い世界に飛び出て活躍すること
    急速に進歩または向上すること
    急に離れたところに移ること

ここからは、さらに飛躍の理解を深めるため、角度を変えて見ていきます。

飛躍の漢字について

飛躍という言葉は、どのような漢字と語源からなる言葉でしょうか。

飛躍は、「空中を行く」「飛ぶ」、または「地面をから空中に飛び上がる」という意味を持つ漢字である「飛」という文字と、「勢いよく飛び上がる」「跳ね上がる」という意味の「躍」という2つの漢字を組み合わせた言葉です。

つまり、現在地から勢いよく空中に飛び上がり、さらに飛んでいくという意味になります。

飛行するという言葉が、同じく「飛」という漢字と、「動いていく」「ゆく」「進む」という意味をもつ「行」という漢字からなり、飛んでいくという意味です。比較すると現在地から勢いよく飛び上がるイメージの飛躍との違いがわかりやすいですね。

飛躍を場面によって使い分ける

飛躍という言葉が持つニュアンスは理解できたでしょうか。ここでは、文面に応じて適切に3つの意味を使い分けるために、主な見極め方や伴う表現を分類して分析してみましょう。

それぞれに言いまわしも記載しているので参考にしてください。

【より広い跳び先を示す言葉が含まれている場合】
この場合の飛躍の意味は『広い世界に飛び出て活躍すること』となります。
文面には、飛躍して活躍する場をあらわす「世界へ~」「世界に~」などの言葉が含まれます。

    世界へ飛躍するIT企業
    サッカー選手として世界に飛躍する

【主語が数字や能力や技術などの場合】
この場合の飛躍の意味は『急速に進歩または向上すること』となります。
文面には、主に飛躍するの主語に値する数字や能力、技術などの言葉が含まれます。

    飛躍した販売実績
    医療技術が飛躍的に向上する

【「~しすぎ」「~せずに」「~しないで」などと否定的に使われている場合】
この場合の飛躍の意味は『急に離れたところに移ること』となります。
文面には、主に論理や議論、段階や考え方などの言葉が含まれます。

    論点が飛躍しすぎる
    飛躍せずに議論すべき

場面や文章内容によって、飛躍が持つ3つの意味を上手に使い分けるようにしましょう。

飛躍の英語表記

飛躍を英語で表記する場合、複数の表現が考えられ、下記の単語を用いて表現します。

    『jump』
    『leap』

ジャンプと読む『jump』は馴染みのある単語ですが、『leap』は日本人はあまり耳にしない言葉です。

『leap』は動詞で跳ぶ、跳びはねる、躍動するといった意味をもちます。また、飛ぶようにすすむ、さっと動くといった意味も併せ持ちます。これらを考えれば、日本語訳の際に飛躍という言葉をイメージできるかもしれませんね。

ではこれらを使った例文をみてみましょう。

例文

There is a leap of logic in what she says.
彼女のいうことには理論の飛躍がありすぎる。

it will come with a jump to that of the future.
それは未来への飛躍をもたらすでしょう。

Audio equipment has taken a huge leap too.
オーディオ機器も大きな飛躍を遂げました。

このように、飛躍を意味する英語は簡単な単語であらわすことができます。ビジネス上でこのような英単語が登場した際に、飛躍という単語をしっかりと思い浮かべられるように心がけましょう。

飛躍と活躍との違い

活躍とは、「すばらしい活動をおこない結果を出すこと」、「成果を上げること」という意味です。

飛躍と近い意味を持ちますが、飛躍には『現在よりもさらに広い世界で成果を上げる、または通常の段階や想像を超えたレベルでの活躍』というニュアンスがあります。

サッカーの強豪国がワールドカップで優勝した場合、「大活躍」と表現できますが、ワールドカップ初出場の国がいきなりメダルを獲得した場合は、今までよりも段違いの高いレベルで想像を超えた成果を上げたということで『飛躍』という表現がマッチします。

活躍はめざましい活動をすることであり、飛躍はより大きな発展や進歩によって、従来の水準や段階を超えためざましい活躍をするという、明確なニュアンスの違いがあります。

飛躍の使い方・例文

それでは、飛躍の例文を見てみましょう。

例文1

先輩

部長、彼のプランは仮説が飛躍しすぎていて実現性は低いと思われます。
たしかに彼の話はいつも飛躍しすぎで信憑性に欠けるからなぁ。

上司

例文2

新人

先輩、例の新商品ですが、努力の甲斐あって売上が飛躍的に伸びてます!
よし、ボーナスも飛躍的にアップするよう、さらに上を目指してがんばりましょう!

先輩

このように、飛躍という言葉は、飛躍的などとポジティブに使われる場合は、段階を飛び越えて大きな活躍や進歩を遂げた場合に使われます。

逆に、飛躍しすぎなどとネガティブに使われる場合は、あるべき段階をふまずに急に離れたところに飛び移りすぎているという意味で使われます。

飛躍が持つ微妙なニュアンスを掴んで正しく使おう

飛躍という単語は、比較的ビジネスシーンにおいてもよく使われる言葉です。3つの意味や、活躍というメジャーな言葉との決定的なニュアンスの違い、さらに、覚えてしまえば意外と簡単な英語での言い回しなどもしっかり把握して上手に使ってみましょう。

ぜひ、この記事を参考にして、あなたの語彙力も飛躍的に向上させてください。