岐路には3つの意味がある
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「人生の岐路」という言葉はよく使われますが、正しい意味を理解していますか? 岐路には大きく分けて3つの意味がありますので、覚えましょう。
岐路とは『分かれ道』
岐路には複数の意味があります。まず、覚えておきたい意味は『分かれ道』です。ここでは「人生の岐路」といった比喩的に使う表現ではなく、実際にいくつも道が分かれている状態を指します。または、道が幾重にも分かれている地点そのものを表す単語です。
岐路とは『選択によって将来が決まる重大な場面』
2つ目の意味は『選択によって将来が決まる重大な場面』。1つ目の意味とは違い、比喩的な表現で使われます。まさに「人生の岐路」を指す意味です。
人生においていくつかの異なる選択肢があり、どれを選ぶべきか迫られる場面を指します。
岐路とは『わき道』
最後に説明する岐路の意味は『わき道』です。2つ目の意味と同様に、比喩表現として使われる単語のため、実際のわき道とは異なります。
物事の本筋から外れていることを表す意味です。「岐路に走る」という表現は、著名な作家の作品でも使用されています。
岐路の意味をチェック
前述したとおり、岐路には3つの意味があります。いずれも「道」に関連する意味合いが強い岐路。まずは、語源から紐解いていきましょう。
合わせて読み方や、よく使われる慣用句表現『岐路に立つ』についても説明していきます。
岐路の正しい読み方と語源
岐路の読み方は「きろ」です。それぞれの漢字を音読みすることから、漢語に由来します。中国の思想家が書き記した書にも記載されている言葉です。
「岐」は訓読みで「ちまた」と読みますが、意味は「枝道」や「ふたまた」。「道」や「道理」の意味を持つ「路」と合わせることで、前述した『分かれ道』や『選択によって将来が決まる重大な場面』の意味になります。
よく使われる『岐路に立つ』の意味
岐路を使った表現のうち、よく目にするのは『岐路に立つ』という言葉。ここでの岐路は、『選択によって将来が決まる重大な場面』を指します。つまり、『選択が迫られる分岐点に立っている』という意味です。後の人生を左右する局面を指すことが多くなっています。
人生における岐路とは
先ほど説明したとおり、岐路は重大な局面を表すことが多いです。人生において選択が迫られるタイミングは、具体的にどんな場面でしょうか?
例えば、進学・就職・転職は、選んだ選択肢によって人生が大きく変わるものです。
正解がなかなか見えず、答えが瞬時に出せない場面はまさに「人生の岐路」といえます。ほかにも、結婚や離婚も選択した後の人生を左右するターニングポイントです。
先輩
岐路の英語表記
次に岐路の英語表現を解説していきます。岐路の主な英語表記は『crossroad』。ほかには『forked road』も岐路を意味します。『forked』は日本語訳で『分かれた』なので、『分かれ道』という意味になります。次の英文と合わせて確認してみましょう。
It may now be at a crossroads.
現在、この制度は岐路に立っているのかもしれない。
Keep going, and when you come to a forked road, take the left.
このまま行き続けて分岐点に来たら左の道を行ってください。
ちなみに人生の岐路に立つは、『be at the crossroads of one’s life』。英文だと次のようになります。
I’m at the crossroads of my life, wondering whether or not I should go on as I am.
このままの生活を続けるか否か, いま人生の岐路に立っている。
岐路と分岐点の違い
岐路に似た言葉は分岐点です。分岐点には『線路や道路が2つ以上に分かれる地点』や『物事の分かれ目』という意味があります。つまり、岐路の類語に位置する言葉です。
『人生の分岐点』という表現もあり、岐路のいい換え表現として使用することが可能。同様に『岐路に立つ』も『分岐点に立つ』といい換えることができます。
上司
岐路の使い方・例文
岐路を使った実際の例文を見て、さらに理解を深めていきましょう。2つの例文を紹介していきます。
新人
先輩
先輩
上司
岐路の意味を理解して後悔のない選択を
生きていく中で選択を迫られる場面はいくつかあります。1つの道を選択することで自分の人生が決定づけられてしまうと考えると、尻込みしてしまうこともあるでしょう。
岐路は、人生の大切な場面で使われると非常に重みのある言葉です。意味をしっかり理解することで、自分が人生の岐路に立たされた時、後悔のない選択肢を選ぶことができますよ。