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「冗長」の意味は?IT用語「冗長化」や類似語「冗慢」との違いも解説

冗長とは『話や文章が不必要に長くて無駄が多いこと』

新人

いや〜、たった30分の会議のはずでしたが、今日は一段と社長の話が長かったですね…。
そうね、社長って冗長な話し方をするから、聞いているこっちが疲れてしまうわね。

先輩

新人

じょ、冗長?初めて聞いた言葉です…。どういう意味ですか?
冗長を知らないのね、じゃあ一緒に調べてみましょう!

先輩

『冗長(じょうちょう)』はこの会話文のような使い方をします。社長の話が長かったことに対して使われていますね。

冗長とは『話や文章に無駄が多い、不必要に長いこと』という意味です。この記事では冗長について正しい意味を解説するとともに、IT用語における冗長化もあわせて紹介します。あなたも冗長な話し方や文章にならないように、しっかりと意味を覚えてくださいね。

冗長の意味をチェック

話や文章が無駄に長いと、よく本題から脱線してしまうとも考えられますね。こうした冗長の意味について、もう少しくわしく掘り下げてみましょう。

冗長の語源について

冗長の「冗」という漢字には「不必要、無駄、煩わしい、無駄が多すぎてまとまらない様子」という意味があります。また「長」はそのまま「長い」という意味です。

この2つの漢字が組み合わさり、話や文章に無駄が多くてまとまりがない『冗長』という熟語になりました

冗長の対義語とは?

冗長の対義語は「簡潔(かんけつ)」です。簡潔とは「文章や話がすっきりと短く、よくまとめられていること」という意味になります。無駄が多くて話や文章が長い『冗長』と、まさに真逆の意味だといえますね。

IT用語における「冗長化」とは?

これまでに紹介した冗長の意味は、悪い意味の言葉として使われています。しかしIT用語で「冗長化」といえば、トラブル時に備えて余計にシステムや処理系統などを準備しておく意味で使われるのです

例えば「予備のためのシステムを準備しておいたため、信頼性や安全性が向上した」という状況のことを「冗長性がある」といいます。冗長を日常会話で使う場合にはマイナスな印象ですが、IT業界ではプラスな印象の言葉というわけです。

新人

IT用語では冗長が良い言葉として使われていたなんて知りませんでした!

冗長の英語表記

『冗長』を表現する英語は複数あります。それぞれに例文をつけて紹介しましょう。

例文

diffuse
His story is diffuse.
彼の話は冗長だ。

wordy
Because she writes a wordy sentence, let’s be careful.
彼女は冗長な文章を書くから注意しよう。

long winded
By the result that a long winded talk followed, a meeting has been called off.
冗長な話が続いたせいで、会議が流れてしまった。

verbose
The story of the salesman visiting our company is verbose.
我が社に訪れる営業マンの話は冗長だ。

tedious
When we write a sentence, let’s be careful about a tedious.
文章を書くときには冗長表現に気をつけよう。

windy
I wasted 30 minutes in the windy story of the principal.
校長先生の冗長な話で30分も無駄にした。

excess
It is hard that her story is excess and hears it.
彼女の話は冗長で聞いているのが大変だ。

surplusage
Because the sentence of the letter became surplusage, I rewrite it.
手紙の文章が冗長になってしまったため書き直している。

redundant
My father always annoys relatives in a redundant story.
私の父はいつも冗長な話で身内を困らせている。

冗長と冗慢の違い

冗長と似た言葉に「冗漫(じょうまん)」があります。これは「冗長で散漫している様子、表現に無駄が多くてまとまらない様子」という意味です。

冗長はこれまでに説明したとおり、話や文章に使われていますね。一方、冗漫は話よりも文章に対してよく使われる言葉です。例えば「冗漫な文章である」のように使われます。

また冗長は『無駄が多くて長い』という意味ですが、冗漫は「まとまりがない様子」を表しているのです。

冗長の使い方・例文

冗長を日常会話に取り入れるとどうなるのか、実際に例文を使って説明します。

例文1

新人

先輩!明日の会議で話す資料を作ってみたのですが、確認していただけますか?
内容は素晴らしいけど、ちょっと冗長な印象がしたから、もっと簡潔にできる?

先輩

例文2

上司

幼なじみから毎年手紙が届くのだけど、冗長な文章でちょっと読みにくいんだよね。

冗長な話にならないように簡潔さを意識しよう

話や文章があまりにも冗長では、それを聞いたり読んだりする相手が疲れてしまいます。すっきりと簡潔に意識することが伝えるコツだともいえるでしょう。