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「万障お繰り合わせの上」の意味とは?失礼?使い方から注意点、言い換え表現まで

「万障お繰り合わせの上」とは「最優先して」という意味

「万障お繰り合わせの上ご参加ください」と書かれた招待状を二つもらったんですよ。でも、開催日時が被っているんですよね

どうしても行きたいなら構わないけど…「万障お繰り合わせの上~」は定型文みたいなもんだから、あまり気にしなくてもいいと思う

万障お繰り合わせの上、ご参加ください 

招待状や案内状、またはチラシ等にこのような一文が書かれているのを目にしたことはあるでしょうか。

「万障お繰り合わせの上(ばんしょうおくりあわせのうえ)」とは「何よりも最優先してください」という意味。

「万障お繰り合わせの上、ご参加ください」であれば「何よりも最優先して来てください」ということです。

「万障」「お繰り合わせ」それぞれの意味

「万障」は「たくさんの障害」、「お繰り合わせ」は「都合を付けて」という意味です。

つまり、「(参加するためには)たくさんの障害があるかもしれませんが、何とか都合を付けて参加してください」というニュアンス。参加して後悔はさせませんよ~という自信を表しています。

とはいえ、招待状や案内状の決まり文句のようなもので、あまり深く意味を考える必要はありません。

「万障お繰り合わせの上」の使い方

よくある「万障お繰り合わせの上」

・万障お繰り合わせの上ご参加ください

・万障お繰り合わせの上ご参加願います

・万障お繰り合わせの上ご参加のほどよろしくお願い申し上げます

・万障お繰り合わせの上ご出席ください

・万障を繰り合わせて参加いたします

「万障お繰り合わせの上」はイベント等に招待、参加を呼び掛ける際に使用されます。会話で使われることはほとんどなく、招待状や案内状等、主に文章で使われます

あまり見かけませんが、「万障を繰り合わせて~」と自分の行動に対して使うこともあるようです。

「万障お繰り合わせの上」の注意点

こっちの都合も知らないくせになんか上から目線で気に入らない…

「万障お繰り合わせの上」と文面で見かけてこのように思う人は稀でしょう。確かに、よくよく意味を考えれば強引な感じはあります。

失礼になるから目上の人には使わない方がいいという風潮が近年見られるようです。

ですが、「万障お繰り合わせの上」は古くは明治の文書にも確認できる長年問題なく使われてきた表現。言葉狩りのような形で失われるのは惜しい気がします。

とはいえ、気になるようであれば、別の表現に言い換えましょう。また、「万障~」のメッセージを受け取ったとしても不必要に憤慨することのないようにしてください。

「万障お繰り合わせの上」の言い換え表現

言い換え表現

・ご参加お待ちしております

・よろしければご参加ください

・ぜひご参加ください

奮ってご参加ください

「万障お繰り合わせの上」はこれらの表現に言い換えることができます。最近は「万障~」よりもこれらの表現をよく見かける気がします。余計なトラブルを避けるため、これらの表現を使う方が多いのかもしれません。

美しい表現ですが

「万障お繰り合わせの上」は字面が美しく、使い勝手もいいため古くから使われてきた表現。意味を考えるとちょっと強引なニュアンスがあるのでクレームを避けるために使われなくなってきているのかもしれません。