新人
先輩
新人
文字の並びからポジティブな響きが感じられる「雲外蒼天」。実は辞書に掲載されていないことも多く「どんな意味なんだろう?」と疑問を持たれやすい四文字熟語の1つです。
今回は「雲外蒼天」の意味や由来、使い方などをくわしく解説します。
雲外蒼天の意味は?
雲外蒼天は「うんがいそうてん」と読みます。「雲外」は雲を突き抜けた先、空のはるかかなた遠いところ。「蒼天」は青空、大空を意味します。「雲外蒼天」は、雲の先に青空が広がるイメージを表現しています。
雲外蒼天の由来は中国語?
「雲外蒼天」の由来は、正確にはよくわかっていません。表記だけを見ると、中国由来の故事成句のような印象を受けますが、実際には該当する古典や歴史書はありません。よく使われるようになったのは、この半世紀ほど。比較的新しい表現といえます。
成功したアスリートや経済人には座右の銘として好んで使う人が多いことから、徐々に一般にも浸透したと考えられます。
雲外蒼天を使った例文
雲外蒼天の使い方を具体的な例文でチェックしておきましょう。
・長年の苦労が実って、夢がかなった。雲外蒼天の極みだ。
・雲外蒼天の意志で、ここまで事業を続けてきました。
雲外蒼天の類語は?
雲外蒼天の類義語には「開雲見日(かいうんけんじつ)」「撥雲見日(はつうんけんじつ)」があります。
重く垂れこめていた雲が晴れ、明るい日が射すイメージで「雲外蒼天」とよく似た表現ですが、こちらは必ずしも成功にはいたっていない状況でも使えます。
・資金繰りにめどが立って、まさに撥雲見日だ。
雲外蒼天の対義語は?
雲外蒼天の対義語には同じく雲を使った表現で「暗雲低迷」があります。悪い状態が長く続き、改善の兆しがみえてこない、前途不安な状況を意味します。
雲外蒼天の英語表現は?
「青空=希望や成功」のイメージは日本には根付いていますが、英語圏ではピンとこない人が多いかも。そのため「雲外蒼天」を「雲」や「青空」を使って直訳すると、意図が伝わらない可能性が高いです。「blue sky(青空)」よりむしろ「ray / flicker(光)」を使った表現の方が通じやすいでしょう。
・A flicker of hope has began to shine.(希望の光が差し始めた。)
シンプルに「reward for efforts(努力は報われる)」と表現するのもアリです。
座右の銘にしたくなる雲外蒼天
普段あまり使う機会がなく、ちょっと物々しい雰囲気がする「雲外蒼天」。意味がわかると爽快感のあるヴィジュアルイメージが浮かんできませんか?多くの成功者が座右の銘にしたくなるのも、なんとなく理解できますね。