『言葉のあや』とは『言葉の巧みな言い回し』いう意味
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「あ、言ってしまった!」と思ったときに「今のは言葉のあやで…」と弁解したくなることはありますよね?
なんとなく「口からつい出てしまった」「言い間違い」といった意味合いで使われる場合が多いですが、本当にそれでいいのでしょうか。
ここでは、『言葉のあや』の正しい意味や使い方のほか、類語や英語表現についてわかりやすく解説します。
『言葉のあや』の由来・漢字
『言葉のあや』は、漢字では『言葉の綾』と書きます。
織物の種類の中に、『綾織(あやおり)』といった手法があります。これは、2~3本の縦糸を横糸に通して巧みに織っていく手法です。
この複雑な織り方にちなんで、言葉の巧みな言い回しを『言葉のあや(綾)』と呼ぶようになりました。
『言葉のあや』の意味
『言葉のあや』を説明すると『言葉の巧みな言い回し』となりますが、厳密にはこんな意味をもつ言葉です。
微妙な意味合いや、いろいろな解釈ができる言葉を表現する際にする巧みな言い回し。
『言葉のあや』の使い方・例文
『言葉のあや』は、一般的には「ついつい言ってしまった」「そういう意味ではない」といった内容の発言を補足する形で使われます。
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『言葉のあや』の類語
『言葉のあや』の類語に『比喩(ひゆ)』という言葉があり、意味は次のとおりです。
【比喩(ひゆ)】
ある特定の物事を表現する際、似ている事柄、もしくは関係する事柄を使うこと。
また、『言葉のあや』を別の言葉で表現する場合は、次の言葉が使えます。
・物は言いよう
・言い回し
・しゃべり方
・言い表し方 など
『言葉のあや』の英語表現
『言葉のあや』を英語で表現する場合は、『比喩的表現』『たとえ話』といった意味もある『figure of speech』を使います。
It is just a figure of speech.
(それはただの言葉のあやです。)
また、『figure of speech』はこんな意味でも使えます。
Figure of speech referring to~
(~を指す例え)
『言葉のあや』では済まない場合もあるので注意!
発言した内容で「そんなつもりで言ったわけではない」「その場の空気で言ってしまっただけで…」と思うことは、日常でもビジネスシーンでもあるでしょう。
しかし、場合によっては「それは単なる言葉のあやです」では済まないことも多々あります。特にビジネスシーンにおいては重大な事態を招く恐れもあるので、発言内容には十分注意しましょう。