善は急げとはどんな言葉?
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善は急げは日常的に使われる有名なことわざです。でも、新人君のように意味をあいまいに理解している人もいるかもしれませんね。
「善は急げの意味は、善は急げ!」じゃあ社会人の説明としては失格です。
善は急げについて学び、ビジネスマンとして恥ずかしくない国語力を身につけましょう!
善は急げの意味とは「いいことは即実行」
善は急げの意味は、文字からなんとなく予想できる気もしますよね。
「善」というのは良いこと。「急げ」は、そのまま急いで実行に移せというニュアンスです。つまり、「良いことは即実行」。少し説明らしくなってきましたね。
これをもっとしっかり説明できるように、善は急げの意味をくわしくみてみましょう。
・良い行いをするときに躊躇するな
「善行は躊躇せず、すぐ行動に移せ」というのが「善は急げ」の意味するところです。何でもかんでも即実行ではないので注意しましょう。
善は急げの語源・由来は最古の経典
善は急げは、現存しているなかで最も古い経典といわれている「ダンマパダ」に由来する言葉です。
次のような教えが語源とされています。
善い行いは急いでしろ。悪いことからは心を遠ざけよ。善行をするときにのんびりしていたら、心は悪事を楽しいと感じてしまう。
「ダンマパダ」は、日本だけでなく中国にも伝わっています。中国語にも「ダンマパダ」由来の格言が残っているので、興味のある人は調べてみてください。
善は急げの読み方は「ぜんはいそげ」
善は急げの読み方は「ぜんはいそげ」です。
実はこの「善は急げ」の後には「悪は延べよ(あくはのべよ)」ということわざが続く場合があります。
「悪は延べよ」は「悪いと思うことは先延ばしにしなさい」という意味。先延ばしにしている間に事情が変わり、悪いことをしなくて済むようになるかもしれない、というニュアンスが含まれています。
善は急げの使い方・例文
ビジネスでの善は急げは「チャンスと思ったらすぐに始めよう」という意味で用いられるのが一般的。前向きなニュアンスをもっているので、自分のモットーや格言にも使いやすいですよ。
善は急げの使い方を例文でイメージしてみましょう。
学生社長
インタビュアー
学生社長
先輩
上司
上司
善は急げの類語・類義語
「積極的に行動に移しましょう」というようなニュアンスをもつことわざは、ほかにもあります。善は急げの類語・類義語も、この機会に勉強しておきましょう。
先手必勝:先に攻撃すれば必ず勝てる
鉄は熱いうちに打て:ものごとは最適な時機に実行しないと成功しにくい
旨い物は宵に食え:うまいものでも一晩経つと味が落ちてしまうから、その日の夜のうちに食べてしまったほうがいい。いいことは早く始めるほうが得
先んずれば人を制す(さきんずれば ひとをせいす):人より早く行えば、有利な立場に立てる
好機逃すべからず:チャンスに巡り合ったら逃してはならない
このうち「思い立ったが吉日」や「先手必勝」は、日常会話でも使いやすいことわざです。すべて覚えきれないという場合は、この2つから挑戦してみましょう。
善は急げの反対のことわざは?対義語を紹介
物事は急げば必ずうまくいくかというと、そうとは限りませんよね。善は急げの対義語もセットで頭に入れておいてください。
待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり):今は思うようにものごとが進まなくても、じっと待っていればそのうちチャンスがやってくる
急ぐべきなのか、時間をかけるべきなのか、どちらが正解かはそのときどきで変わってきます。状況をよく見極めて、どう行動するか決めていかなければなりませんね。
善は急げの英語表現は「Strike while the iron is hot. 」
善は急げを英語で表現するときには「Strike while the iron is hot. 」が使えます。
「Strike」は叩く。「iron」は鉄という意味で「Strike while the iron is hot. 」を直訳すると「鉄が熱くなっている間に打つ」となります。
これは「いいタイミングがきているときに実行せよ」というニュアンス。
善は急げの類語として紹介した「鉄は熱いうちに打て」の英語バージョンです。
怠け心が出てこないうちに善は急げ!
何でもかんでも早く始めればいいというものではありませんが、やらなければならないことならば先に済ませてしまうのが正解。
そのうちに・・・と物事を先送りしていると、怠け心が顔を出しずるずるとさぼってしまいたくなる側面もあります。
やるべき事柄は、のんびり構えず早く動き出す「善は急げ」の習慣をつけましょう!