温厚篤実とは?就活面接に使える?
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温厚篤実とは職場での自己紹介など、少しかしこまった場で使用できる便利な四字熟語です。もしこの先、転職を考える機会があったなら、就活の面接でも使えます。もちろんビジネスにも活用可能!
温厚篤実の意味や使い方をマスターし、周囲に差をつけましょう。
温厚篤実の意味とは「穏やかで真面目」
温厚篤実は、就活面接の自己PRや職場での自己紹介など、幅広いシチュエーションで使用できる使い勝手のいい言葉です。学生さんから社会人まで、覚えておいて損はありませんよ。
まずは温厚篤実の意味を確認しましょう。
温厚篤実は人の性質を表す語句です。
ビジネスでは、真面目で周囲の人から慕われていて、さらに頼りがいもある人物が温厚篤実といわれるケースが一般的。
温厚篤実な人は、誰かを注意するときにも感情的にはなりません。穏やかな口調で優しく、しかし、言うべきことはしっかりと指摘します。
温厚篤実の読み方は「おんこうとくじつ」
温厚篤実の読み方は「おんこうとくじつ」です。篤実の「とく」は「危篤(きとく)」や「重篤(じゅうとく)」などで使われる「とく」。セットで考えると読み方を覚えやすいですよ。
また、温厚篤実は「温厚」と「篤実」を逆にして「篤実温厚(とくじつおんこう)」という四字熟語になる場合もあります。
温厚篤実と篤実温厚は同じ意味。
温厚篤実の語源・由来
温厚篤実は、昔の中国の書物に由来する四字熟語です。
「温厚」は「天地温厚の気」という文言が語源。もともとは、気候が暖かく穏やかな様子を表す言葉です。そこから転じて、穏やかで暖かい人柄を表すワードになりました。
「篤実」の語源は「剛健篤実(ごうけんとくじつ)」です。「剛健篤実」は、障害があっても日々粘り強く進めていき、なんでも親切丁寧に取り組んで精神と能力を充実させるという意味。
「篤実」は、人の内部を磨くことを表すワードとして使用されていたんですね。次第にニュアンスが変化し「篤実」は誠実さを意味する語句になります。
「温厚篤実」の使い方・例文
自分で自分のことを「温厚篤実な人柄」といってしまうのは、周囲から自己評価が高すぎる人だと思われかねないのでおすすめしません。
自己紹介などで温厚篤実を使いたいときには、目標にしているというニュアンスにしましょう。
ほかの人に対して温厚篤実を用いるなら「温厚篤実な人だ」と表現するのもありですよ。
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温厚篤実の類語
優れた人格や芯の通った誠実さを表す四字熟語は、温厚篤実のほかにもあります。この機会に温厚篤実の類語も頭に入れておきましょう。
温良篤厚(おんりょうとっこう):優しく素直、穏やかで思いやりがあること
温厚質実(おんこうしつじつ):穏やかで飾り気がなく、誠実な性格のこと
これらの言葉も自己紹介や座右の銘などに使えるいいニュアンスの言葉です。
温厚篤実の対義語
温厚篤実は、簡単にいうと頼りになるうえに人にも好かれるいい人のこと。その反対はいけ好かない嫌な奴ですね。このようなニュアンスをもつ四字熟語もおさえておきましょう。
傲慢不遜(ごうまんふそん):おごり高ぶっていい気になり、人を見下す様子
傲岸不遜(ごうがんふそん):思い上がっていて謙虚さがない様子
傲慢無礼(ごうまんぶれい):おごり高ぶって他人を侮り、礼儀正しくない様子
このうち、厚顔無恥については下記の記事でくわしく紹介しています。
「厚顔無恥」の意味とは?詳しい使い方から由来、類語、対義語、英語表現まで解説!
また、四字熟語ではないですが「不誠実」や「薄情」なども対義語として使えるので覚えておきましょう。
温厚篤実の英語表現
温厚篤実を英訳するときには、次の表現を使えばOK。
having a gentle and sincere personality:温厚篤実
「having a personality」で「パーソナリティを持つ」や「~な人柄である、性格である」というニュアンスです。
gentle(優しい)とsincere(誠実)は、personalityにかかって「優しくて誠実な人柄である」となります。
優しくて誠実な性格なら、温厚篤実と同じような意味合いになりますね。
温厚篤実な人を目指してみよう!
温厚篤実な人は、人格的に優れた頼りになる人物。優しくて人当たりがいい人間が温厚篤実のイメージです。
温厚篤実な人になりたかったら、まずは与えられた仕事に真摯に取り組み、身の回りの人に優しく接してみましょう。
内面を磨くことで、少しづつ温厚篤実に近づくことができますよ。