前代未聞とは?意味や使い方、類語や英語表現も解説

新人

先輩、すみません!昨日提出したデータ、間違ってました!!こんなミス前代未聞ですよね。凹む…
どれどれ…これならリカバリーできるよ。自分で気づくなんて偉いじゃん。落ち込まなくて大丈夫!

先輩

新人

先輩…器が大きい…カッコいい…

新人君、取り返しのつかない重大ミスではなくて、ひとまず良かったですね。ところで「前代未聞」の意味は、正しく理解できているでしょうか。

今回は「前代未聞」の意味や使い方、類語や英語表現について解説します。

前代未聞とは?

前代未聞は前の世代を意味する「前代」と、聞いたことがないを意味する「未聞」を組み合わせた四字熟語です。

前代未聞
今まで聞いたことがない。非常に珍しい。程度がはなはだしい。

めったに起こらない事柄を指す表現なので、日常的に使う機会は少ないといえます。

「前代未聞」の間違いやすいポイント

前代未聞は「ぜんだいみもん」と読みます。うっかり「みぶん」と読んでしまう方がいますが、これは間違い。

また、「未聞」は音が同じことから「見聞」「未間」と誤記しやすい点も要注意。「未だ聞かず」と訓読みを覚えておくと、間違えにくいです。

前代未聞の使い方は?

自然現象や社会的な出来事、個人的な出来事、いずれに対しても使えます。

「こんな失態は前代未聞だ!」などと叱責されるイメージから、ネガティブな事柄が対象というイメージをもつ方もいますが、それは勘違い。ポジティブなことに対しても使えます

例文
・その選手はオリンピックで前代未聞の大記録を達成した。
・こんな得点差で予選敗退するなんて前代未聞だ!
・都心に野生の猿が出没するなんて、前代未聞の出来事だ

前代未聞の類語は?

「前代未聞」には、複数の類語があります。代表的なものをご紹介しましょう。

前代未聞の類語(言い換え表現)
  ・空前絶後   ・前人未踏   ・未曾有

空前絶後(くうぜんぜつご)

「空前絶後」は、過去に例がなく、将来もあり得ないと思われることを意味します。「珍しい」という意味では同義ですが、「前代未聞」が「過去に起きたことがあるか」に軸足を置いた表現であるのに対し、こちらは「将来」も視野に入れている点が異なります。

例文
その曲は空前絶後の大ヒットとなった。

前人未踏(ぜんじんみとう)

「前人未踏」とは、今まで誰も足を踏み入れていないこと。まだ誰もその境地に到達していないこと。「前代未聞」はさまざまな事柄を対象としていますが、こちらは人が成し遂げた偉業を表現する際に用いる表現です。

例文
ワールドカップで前人未到の10連勝を果たした。

未曾有(みぞう)

「未曾有」は未だかつて一度もなかったという意味。「前代未聞」が語る人の主観に基づいた「これまでにないくらい珍しい」という比喩や強調であるのに対し「未曾有」方が事実に基づいたより客観的な表現といえます。

最近では自然災害などマイナスの事象に対して使われる頻度が高いです。

例文
大震災は私の故郷の街に未曾有の被害をもたらした。

前代未聞の英語表現は?

「前代未聞」を英語で表現したい場合は、「前例がない」という意味の「unprecedented」や「unheard-of」を使うとよいでしょう。ただし「unheard-of」には「無名の」の意味もあるので、使い方には注意が必要です。

例文
・The event drew an unprecedented number of visitors.
(そのイベントは前代未聞の入場者数を記録した。)
・The The company decided developments on an unheard-of scale.
(その企業は前代未聞の規模の開発を決定した。)

幅広い場面で使える 前代未聞

「前代未聞」は、世の中で起きるあらゆることに対して使える表現。ただし、あくまで珍しい出来事が対象なので、身近な表現ではないかもしれませんね。個人で頻繁に使うと「大袈裟な人だな」という印象を周囲に与えるかもしれません。