青写真とは?比喩で使う言葉なの?
新人
上司
新人
青写真は、もともと写真の技法を意味する言葉でした。
しかし、ビジネスでは「完成予想図」の意味で使うのが一般的です。
青写真が何を表すワードなのか、どうしてそのようなニュアンスになったのかをくわしく学び、社会人としてレベルアップしましょう!
青写真の意味とは「完成予想図」
ビジネスでは、完成予想図という意味で用いられるケースが多い青写真ですが、実は次のような意味をもっています。
②おおよその計画や未来の予想図
①の複写方法の意味での青写真は、「サイアノタイプ」や「日光写真」と呼ばれる場合も。ただ、写真が趣味という人でない限り、日常的にこの意味で使う機会はないでしょう。
「計画」や「完成予想図」の意味を知っておけばOKです。
青写真の語源・由来
青写真は、イギリス出身のジョン・ハーシェルが、1842年に発明したといわれる写真術「サイアノタイプ技法」に由来する言葉です。
「サイアノタイプ技法」は、青色の濃淡で像が写し出されるので青写真と呼ばれています。
青写真は、コピー機が普及するまで、機械や建築の設計図を複写するときに用いられていました。そこから転じて、将来の構想や計画を表す言葉にもなっています。
青写真の読み方は「あおじゃしん」
青写真の一般的な読み方は「あおじゃしん」。
「あおしゃしん」と読む場合もあります。漢字の読み方そのままなので、度忘れして困るケースはなさそうですね。
「青写真を描く」の使い方・例文
青写真という言葉は、未来の計画というニュアンスで登場するのがほとんど。
青写真の使い方を例文でイメージしてみましょう。
新人
上司
上司
先輩
上司
青写真の類語
将来の計画や未来の予想図という意味をもつワードは、青写真のほかにもあります。
写真としての青写真が滅多に使われなくなった現代、青写真という言葉を若い人は知らない可能性も。
ニュアンスが伝わっていないときに言い換えできるよう、青写真の類語も頭に入れておきましょう。
未来図
構想:ものごと全体の内容やそれを実現させるための方法を考え、骨組みをまとめること
筋書:あらかじめ立てた計画
また、カタカナ語のアウトラインも青写真の言い換えに使える言葉です。
アウトラインについて、くわしくは下記の記事で紹介しています。こちらも読んでみてください。
ビジネスでのアウトラインの意味は概要?アウトライン化の意味や英語・対義語・類語まで徹底解説
青写真の英語表現
青写真を英語で表現するときには「blueprint」が使えます。
「blue」は青い「print」は印刷するという意味。
ちなみに「青写真を描く」を英訳するときには「draw(~を描く)」を使って「draw a blueprint」といえばOKです。
【おまけ】青写真の作り方
「サイアノタイプ技法」で青写真を作ってみましょう。簡単におしゃれな青写真ができますよ。
・フェリシアン化カリウム水溶液(精製水100gにフェリシアン化カリウム10gを溶かす)
・過酸化水素水(別名:オキシドール)
・印刷する用紙(和紙や画用紙、布など)
・印刷したいもの(植物やレース、リボン、透明なものに文字をプリントしたものなど)
・ビーカーかガラスのコップ 3個
・マドラー(割り箸でも可)
・割りばし
・刷毛またはスポンジローラー
・料理用バットか洗面器 2つ
・クリップ付きのボードか、下敷きと洗濯バサミ
・透明アクリル板か透明プラスチック板
・光を通さない黒いビニール袋
作業手順
小学生でもできる簡単な作業なので、気軽に挑戦できます。オフィスやショップのインテリアに作ってみてはどうですか?
ビジネスの成功は青写真が握っている
地図を持たず初めての土地に向かったらどうなると思いますか?道に迷いますよね。
ビジネスでの青写真は、旅に必須の地図のようなもの。誰に何をどう売り込むのか、ノープランでビジネスを始めたら・・・。
考えるより先に行動したいと考える人もいるかもしれませんが、それは危険です。失敗したくないなら青写真は外せませんよ。
どんな青写真を作り、それをどう実行していくのか、よく考えてからものごとに取り掛かるようにしましょう!