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「付和雷同」の意味とは?使い方から類義語・対義語、英語表現まで

「付和雷同」とは「皆と同じでいいや」という意味

君って付和雷同なところがあるよね、ちなみに褒め言葉じゃないよ

よくわからない言葉でけなさないでくださいよ

ごめん、でもそういう人多いらしいから

皆と同じだったら別にいいですよ

(こういうところが付和雷同なんだよね…)

日本人は付和雷同的な考えの人が多い 

「日本人は○○だ」「若者は○○だ」と一緒くたで語られると反発したくなりますよね。

「付和雷同(ふわらいどう)」とは「自分の意見がなく周りに流される」という意味。周りがAといったらA、BといったらB、というように同調してばかりいる様子を表した言葉です。

「付和雷同」の漢字

「付和雷同」は「附和雷同」と書く場合もあります。

しかし、「不和雷同」や「不破雷同」と書くのは間違いです。特に「不和雷同」と書いてしまうミスが多いので気をつけましょう。

「付和」と「雷同」の意味

「付和雷同」は「付和」と「雷同」が合わさってできた四字熟語です。

「付和」は「自分の意見を持たず他人に同調する」という意味。

「雷同」は「雷が鳴ると全てのものが共鳴する」という意味が転じて、「他人の意見にすぐに同調する」という意味になりました。つまり、「付和」と「雷同」は同じ意味です。

「付和雷同」は同じ意味の言葉を繋げて意味を強調した四字熟語。「付和」は単体で使われることはありませんが、「雷同」は同様の意味として単体使用もできます。

「付和雷同」の由来

また、「雷同」は古代中国の書物、『礼記』が由来の言葉とされています。

「付和雷同」の使い方・例文

「付和雷同」の例文

付和雷同していれば何とかなった時代は終わった

・あの人はいつも多数意見に付和雷同しているだけだから参考にならない

付和雷同的に賛同しただけだろ!

・SNSで付和雷同した情報ばかり発信しているといつか痛い目を見るよ

「付和雷同」はネガティブな意味で使われます。自分の意見を持たず他人に合わせている行為を非難する際など。

無理やり従わされている際には使用しない

「付和雷同」は自分の意見がないから他人に従います。意見があるのに強い者、権力がある者の意見に従わざるを得ない、進んで従う場合は「付和雷同」ではありません

この場合は「弱肉強食」や「長い物には巻かれろ」などの表現がふさわしいでしょう。

いい意味では使わない

「付和雷同」している人をあえて好意的に見ると、他人の意見を尊重して和を大切にしている…と見れないこともありません。とはいえ、「付和雷同」はネガティブな意味でしか使わない言葉。誉め言葉として口にすることのないようにしてください。

「付和雷同」の類義語

「付和雷同」の類義語

・阿附雷同(あふらいどう)

・付和随行(ふわずいこう)

・雷同一律(らいどういちりつ)

・尻馬に乗る

・唯々諾々(いいだくだく)

「阿附雷同」「付和随行」「雷同一律」は見るからに類語っぽい感じがしますよね。意味もほぼ同じです。

「尻馬に乗る」は「他人が乗っている馬の尻に乗る」=「他人の意見に同調して軽はずみなことをしたり調子に乗る」。「付和雷同」と同じくいい意味では使われません。

「唯々諾々」は善悪や自分の意見に関わらず、他人の意見に従う様子を表す四字熟語なので「付和雷同」というよりも、「長い物には巻かれろ」に近い表現。とはいえ、「付和雷同」と同義として扱われることも。

「唯」も「諾」も返事をする際の言葉です。「ハイ、ハイ」と他人に従う様子を表しています。

「付和雷同」の対義語

 和而不同(わじふどう)

一見、「付和雷同」の類義語っぽいですが、意味は真逆。「他人と協力してもむやみに意見まで同調することはない」という意味。『論語』の孔子の言葉が由来です。

「付和雷同」な人

「付和雷同」はやめましょう!といわれても実際どういう人が当てはまるのかわからなければ気をつけようがありませんよね。「付和雷同」な人の特徴をまとめました。

知識・経験不足

・自信がないから自分の意見は当てにならないと思っている

・どうでもいい、なんとかなるさ、面倒くさい

・騙されやすい、信じやすい

・人の影響を受けやすい

・浅はか

知識・経験不足からくる「付和雷同」はしょうがないかもしれません。いずれ知識・経験を積んでいけば改善されるでしょう。

しかし、「自信のなさ」や「どうでもいい精神」からくる「付和雷同」はいけません。何とかしないと誰もあなたの話を聞いてくれなくなるかも。

「付和雷同」を英語で

英語で

He follows the herd easily 

⇒彼はすぐに付和雷同する

「follow the herd」で「付和雷同」。「herd」には動物の群れや人の集団という意味があります。同様の意味の「crowd」で「follow the crowd」とすることも可能。

「付和雷同」ではなく「和而不同」

周りの意見に流されていれば確かに楽です。「今日のランチどこにする?」くらいであれば別に「付和雷同」でも構わないでしょう。しかし、クセがついてしまうと重要な局面でも「付和雷同」してしまう可能性があります。

「付和雷同」のクセがついてしまっている人は「今日のランチ」くらいからアピールすることを始めてみるといいかも。「付和雷同」ではなく「和而不同」を心がけてください