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「不退転の決意」とは?語源から類語、英語、使い方まで詳しく

「不退転の決意」とは「絶対やる」という意味

たぶん不退転の感じで取り組んでいきます

「不退転」に「たぶん」とか「感じ」はないの!「不退転の決意」って言わなきゃ

そこまで自信がないもんで

不退転の決意で臨む 

負けられない戦いや挑戦に臨む際にこのようにいうことがあります。上司や先輩がこのように決意表明したら自分もやる気がわいてきますよね。

「不退転の決意(ふたいてんのけつい)」とは「堅い意志で何事にも屈しない」という強い決意。「絶対にやるぞー」と深く心に刻むことです。

「不退転の決意」の使い方・例文

例文

・計画を不退転の決意で進める

・早々に諦めるなんて…不退転の覚悟は何だったのか

不退転で新規事業に参入する

「不退転の決意」の他、「不退転の覚悟」や「不退転の意思」などもよく使われます。「不退転」単体で使われることも。

「不退転の決意」を使う際の注意点

「不退転の決意」は「何がなんでもやり遂げる」という並々ならぬ決意。「できたらいっか」程度の中途半端な気持ちで使う言葉ではありません

もしも、「不退転の決意」で何かを始めたのに早々に諦めたら…周りの人は何と思うでしょうか。口だけの人と思われること必須です。

さらに、「不退転」の語源を聞いたら軽々しく使えないなと思うはず。

「不退転」の語源

「不退転」は元々仏教用語。仏教における「不退転」とは「修行で行き着いた境地から後戻りしないこと」を意味します。そのためには厳しい修行を続けていかなければなりません。

「不退転位」とは

また、悟りには52段目まであることをご存知でしょうか。

一番上の52段目を52位といって、お釈迦様が辿り着いたのがこの境地です。手足を失うまで修行しただるまさんこと、達磨大師は30位ほど。天台宗開祖の最澄は10位まで行けなかったと弟子に語っています。

達磨大師や最澄の30位や10位は悟りが崩れることがあります。しかし、41段目まで行くと後戻りすることはなくなるそうです。40段目までを「退転位」、41段目以上を「不退転位」と呼びます。

「不退転の決意」の類語

「不退転」の類語

・諦めない

・屈しない

・へこたれない

「不退転の決意」を使うのに怖気づいた人はこれらの類語を使いましょう

「不倶戴天」とは

「不退転」と響きの似ている言葉に「不倶戴天(ふぐたいてん)」があります。似ているのは読みだけで意味は全く違います。

「不倶戴天」とは「同じ空の下にいることに耐えられないほど怒っている」という意味。深い怒り、恨みがあることを表しています。「不倶戴天の敵」といった使い方をします。

「不退転の決意」を英語で

「不退転」を英語で

 There will be no going back

不退転の決意(後戻りできない)

「no going back」で「不退転」を表しています。後戻りできないという意味。

There will be no second chance(二度目はない)」も同じようなニュアンスで使うことができます。

「不退転の決意」はいざというときに

「不退転の決意」は軽々しく使うような表現ではありませんが、会社の危機、業界存亡の瀬戸際に「不退転の決意」で臨むと表明してくれたらかなり心強いですよね。

いざというときには「不退転の決意」で周囲を、自分を鼓舞しましょう