圧巻とはどんな意味?由来や成り立ちは?「圧巻です」の使い方、類語や英語まで詳しく解説!

圧巻とは?意味を正しく理解できている?

新人

今年のオーナー感謝祭は圧巻でしたね。
オーナー感謝祭のどこが圧巻だったの?

上司

新人

どこがですか?う~ん。全体的に?

新人君の圧巻の使い方は間違っています。皆さんは、どこが間違っているのかわかりますか?

圧巻は、日常的に用いられている言葉のひとつです。でも、新人君のように正しくない使い方をしている人は少なからずいます。あたりまえのように口にしている言葉が間違っていたら恥ずかしいですね。

圧巻についてしっかり勉強して、ビジネスシーンでもさらっと使えるようになりましょう!

圧巻の意味は「ひとつのものの中で、一番いいところ」

圧巻は意味を正しく理解できていれば、誤用を大幅に減らせる言葉です。圧巻の意味をまずは頭に叩き込んでください。

圧巻
・書物の中で一番優れたところ
・ひとつの物事の全体をみたときに、その中で一番優れていると感じる部分

物事の一番いいところだけを圧巻といいます

冒頭で、新人君がいっていた「今年のオーナー感謝祭は圧巻でしたね」は、オーナー感謝祭まるごと全部を圧巻といってしまっているので間違い。

「オーナー感謝祭の手品ショーは圧巻でした」のように全体の中の一部分を指して圧巻というのが正しい使い方になります。

圧巻は故事成語!意味の理解を深めるために由来を知ろう

故事成語というのは、中国の故事から生まれた言葉のこと。

圧巻は、中国で昔実施されていた「科挙(かきょ)」という官僚登用試験の採点方法に由来する語句です。

科挙の採点方法

科挙では、審査官が最も優れた解答だと判断した答案用紙を、そのほかの答案用紙を積み上げた山の一番上に乗せていたといわれています。

この答案が一番優秀だと誰がみてもひと目でわかる面白いやり方ですね。

巻というのは答案用紙のこと。巻の山の一番上に乗せられてほかの巻を圧迫しているところから、一番優れたものを圧巻というようになりました

語源である「巻の山の一番上」からくる「パーツの集まりで構成されたものごとの中の、最も優れている一部分」というニュアンスが圧巻の肝です。

そのため、圧巻を使うときは、文脈にこのニュアンスがないと圧巻の意味と文の意味が一致せず、おかしなことになってしまいますよ。

圧巻の読み方は「あっかん」

圧巻の読み方は「あっかん」です。

「巻」の字は「まき」と読みたくなってしまうかもしれませんが「あっまき」や「あつまき」とは読みません。

「巻」の読み方は、上巻(じょうかん)・下巻(げかん)と同じ「かん」と読むと覚えておきましょう。

圧巻の意味を意識した使い方・例文

「圧巻された」「圧巻する」などの言い回しを目にした経験はありませんか?

これは圧巻の間違った使い方。この場合の正解は「圧倒された」や「圧倒する」です。圧巻は動詞にはならないので注意してください。

圧巻の正しい使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文1

上司

先輩君のプレゼンをみてどう思った?
後半のたたみかけに圧倒されました。特に、スライドの使い方が圧巻ですね。

新人

新人君は、プレゼン後半のたたみかけの中で、スライドの使い方が一番優れているといっています。

例文2

新人

メニュー表の頂点に立つ圧巻ボリュームの新メニューを考案しました!

圧巻ボリュームの新メニューとは、メニュー表の中でボリュームの観点では一番優れている新メニューという意味です。

例文3

先輩

今年の社員旅行は素晴らしかったわね。特に露天風呂から眺める富士山は、圧巻の景色で大満足よ!

先輩は、社員旅行の全行程の中で露天風呂からの富士山が一番優れた景色だったと感想を述べています。

圧巻の類語

「ひとつのものの中で最も優れた部分」というニュアンスをもつ言葉は、圧巻だけではありません。

圧巻の類語もあわせて覚えておきましょう。

圧巻の類語
みどころ:特にみる価値のあるところ
みせどころ:人にぜひみてもらいたい得意なところ
呼びもの: 興行や催し物で人々の人気を一番集めるもの
山場:最も盛り上がる重要な場面
ハイライト:スポーツや映画などの中で最も興味を引く部分

ハイライトについて、くわしくは下記の記事で紹介しています。こちらも読んでみてください。
ハイライトの意味とは?メイクやインスタ、プロ野球中継などの様々な”ハイライト”を徹底解説!

圧巻の英語表現

圧巻を英語で表現するときには「the best part of」が使えます。

「the best」は「最高な」という意味です。「part」は「一部」で「of」は「~のうちの」という意味。

これらの単語をつなげた「the best part of」は「~のうちの最高な一部」という意味になります。

また、圧巻の類語のところで紹介したハイライト(highlight)でも、圧巻のニュアンスは表現可能です。

圧巻は成り立ちと使い方をセットで覚えると間違いにくい言葉

圧巻を使うときのやりがちなミスは「ひとつのものの中で」というニュアンスなしに、ただ優れているという文脈で圧巻を使用してしまうことです。たとえば「この小説は圧巻だ」といってしまうのは間違い。

「この小説の〇〇の部分が圧巻だ」といわなければ、正しい圧巻の意味合いにはなりません。

使い方に迷ったら「答案用紙の山の一番上」という、圧巻の成り立ちを思い出してみましょう。

圧巻は「答案用紙の山」すべてが素晴らしいとはいっていません。圧巻なのは「一番上に乗せられた主席合格者の答案用紙」だけです。

圧巻の成り立ちと使い方をセットで覚えて、正しく使いこなせるようになりましょう。