「罷免」の意味とは?「免職」との違いは?詳しい意味から類語まで

「罷免」とは「大臣や議員を辞めさせること」

「罷免」って何て読むんですか?「らめん」ですか?

よく見て、「羅」じゃないでしょ。ラーメン食べたくなってきた

大臣を罷免 

政治関連のワードであり、自分にはあまり関係ないと思っている人も多いはず。

「罷免(ひめん)」とは「大臣や議員を辞めさせること」。辞めることではなく、「辞めさせる」がポイントです。

「罷免」の対象

「罷免」の対象となるのは「大臣や議員」など。ざっくりした説明でしたが、具体的にいうと「公務員の特別職」に就いている人が対象です。

国家公務員の特別職は各種大臣や国会議員、裁判官など。内閣総理大臣も特別職です。地方公務員の特別職は知事や地方議会議員など。

辞めさせることができるのは上の役職や委員会、有権者です。

「罷免権」とは

総理大臣が持つ国務大臣(閣僚)を辞めさせる権利を「罷免権」といいます。不祥事や考えの相違などで国務大臣を替えたいと総理大臣が思ったら、自由に辞めさせることが可能。とはいえ、日本国憲法下で「罷免」が行われたのは数件。

実際は「罷免」を匂わせて大臣に自ら辞めてもらうことが多いです。「罷免」よりも「辞任」の方が、内閣のイメージ低下を防止でき、野党からも追求を免れやすいためと考えられます。

「罷免権」がなかったら?

大日本帝国憲法下では「罷免権」は総理大臣ではなく天皇にありました。閣議案件に反対する大臣がいた場合、全会一致できるように何とか説得するか、内閣総辞職するという極端な方法をとるしかありませんでした。

特に軍部の力が強かった時期は陸軍大臣、海軍大臣を通じて軍部が介入していたため、軍部の意向に反する政権運営は難しかったようです。この反省を生かして日本国憲法では総理大臣に「罷免権」が与えられました。

「罷免」と「免職」の違い

大臣や議員など公務員の特別職を辞めさせることを「罷免」といいますが、一般の公務員を辞めさせる場合は「免職(めんしょく)」といいます。「罷免」と同様、自分で辞めたケースは「免職」とはいいません。

「罷免」の類語

「罷免」の類語

・解雇(かいこ)

・更迭(こうてつ)

・左遷(させん)

民間企業の社員が辞めさせられることは「解任」といいます。

「更迭」は要職に就いている人の役職を交代させること、「左遷」は今までよりも低い地位、役職に落とすことを意味します。

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「罷免」を頭の片隅に

「罷免」は政治関連以外では使わない表現であり、また大臣級のニュースになるような「罷免」は滅多に行われません。

しかし、総理大臣には「罷免権」という強い権限があることを頭の片隅に入れておけば、政治ニュースの見方が変わってくるかも