自画自賛の意味とは?基本の使い方から由来、類語、対義語、英語まで解説

自画自賛とはいい言葉?悪い言葉?

新人

僕が作ったお弁当の卵焼き、すごくきれいに巻けてるなぁ。野菜炒めもシャキシャキで最高!
自画自賛しててむなしくない?

先輩

新人

誰かに迷惑かけてるわけじゃないし、いいじゃないですか。

自画自賛は、どちらかというとあまりいいニュアンスでは用いられない言葉です。

自画自賛すると、周囲から自慢ばっかりのナルシストだの調子に乗っているウザいやつだの誤解されてしまい大変なことに!

しかし、話の持って行き方次第では、自分を売り込むいい宣伝文句にもなります

自画自賛の意味とは「自分で自分を褒めること」

自画自賛は「自分で自分を褒めること」という意味で使われるのが一般的ですが、別のニュアンスももつ言葉です。

自画自賛
①自分で描いた東洋画に、絵に関係する詩を自分で書き加えること
②自分でしたことを自分で褒めること

自画自賛は、もともと①の意味の言葉でした。そこから②の意味でも使われるようになっています。

自画自賛の語源・由来

自画自賛は、東洋画の「賛(さん)」に由来する言葉です。東洋画には、絵とその絵に関係する詩を組み合わせてひとつの作品にするジャンルがあります。

「賛」は、この東洋画に書かれる詩のこと。「賛」は、絵を描いた人とは別の人に依頼して書いてもらうのが一般的です。

しかし、画家が自分で「賛」を書く場合もあり、これが自画自賛と呼ばれています。東洋画の「賛」は、絵を褒めるためのものではありません。

ただ、「賛」は「ほめたたえる」という意味もある漢字です。そのため、自分で自分のことを褒めるニュアンスでも自画自賛が使われるようになったといわれています。

自画自賛の読み方と漢字

自画自賛の読み方は「じがじさん」です。

自画自賛は「自画自讃」と書かれる場合もあります。「讃」は、常用漢字ではない漢字です。「賛」は「讃」を簡単に表記するために書き換えた字なので、自画自賛と自画自讃のどちらで書いても間違いにはなりません。

「自我自賛」と表記する人がいますが、これは間違いです。自画自賛は、東洋画に由来する言葉なので「自画」と書くと覚えておきましょう。

自画自賛の使い方・例文

自画自賛には、ポジティブな使い方とマイナスの結果しか招かないダメな使用法があります。

例文1

上司

自画自賛といわれてしまうかもしれませんが、うちの新商品は主婦のニーズに応えた素晴らしいものです!必ず売れるので、お店に置かせてください。

「自画自賛といわれてしまうかもしれませんが」は「自慢になってしまうようで申し訳ないのですが」という意味合い

自信があることを謙虚なニュアンスで伝えられる便利な言い回しです。

例文2

新人

僕は頑張った!誰もみていなかったけどたくさん調査して、重要なデータをいっぱいみつけた僕はすごい!よし。明日も頑張ろう!
自画自賛することで、自分のやる気をアップさせてるのね。

先輩

社会人になると、頑張っても誉めてもらえないケースが増えますよ。自分のモチベーション維持のために、自分に向かって自画自賛するのは悪いことではありません。

ここでのポイントは、自画自賛に他人を巻き込まないこと。自分の中だけで完結する自画自賛にしましょう

例文3

先輩

自画自賛するわけではないですが、この仕事の適任者は私しかいないでしょう!私が選ばれないなんてありえないですよ。
また始まったよ。先輩君の盲目な自画自賛

上司

周囲を巻き込んだ自慢話ばかりの自画自賛は、他人をうんざりさせるのでマイナス評価しかもらえません。

自画自賛の類語

自画自賛と同じように、自分で自分を褒めるというニュアンスをもつ言葉はほかにもあります。

自画自賛とあわせて覚えておきましょう。

自画自賛の類語
手前味噌(てまえみそ):自分で手作りしている味噌を「うちの味噌が一番おいしい」と自慢すること。自分で自分を褒めること
一分自慢(いちぶじまん):ほかの人が褒めていないのに、自分ひとりで自慢すること

手前味噌について、くわしくは下記の記事で紹介しています。
「手前味噌」の意味とは?使い方から由来、類語、英語表現など詳しく解説!

自画自賛の対義語

自画自賛の対義語には、次のものがあります。

自画自賛の対義語
自己批判:自分の間違いを自分で批判すること
自己卑下(じこひげ):自分で自分は劣っていてたいしたことのない存在だと考えること

どちらも、「自己批判が過ぎる」や「自己卑下し過ぎるのはよくない」のようにマイナスのニュアンスで使うケースが大半になる語句です。

自画自賛の英語表現

自画自賛を英語で表現するときには「blow one’s own horn」という言い回しが使えます。直訳すると「自分のラッパを吹く」という意味です。

昔、公式な場で国王などの重要な人物が到着するときには、警備の兵隊がラッパを吹いて皆にそれを知らせていました。

そのラッパを自分で吹くのが「blow one’s own horn」。自分の成功を自分でひけらかすというニュアンスになります。

自画自賛をうまく使い分けよう!

自分を認めてもらいたいという気持ちは誰もがもっている欲求です。でも、やたらめったら周囲に自画自賛していると、自分の評価を落としてしまいますよ。

自分を満足させるための自画自賛は、周囲にではなく自分に向けて行うもの。どれだけ自分を褒めたたえても構いませんが、他人は巻き込まず自分の中だけで完結させましょう

自分を売り込む目的などで周囲に対して自画自賛するときは、相手を不快にさせない謙虚な気持ちを忘れずに

これが自画自賛の鉄則ですよ。うまく自画自賛を使い分けてください。