「念のため」とは「万が一のため」という意味
念のため再送します
大丈夫だと分かっていても、ミスできないことは「念のため」確認や再度行っておくのがいいですよね。「念のため」の言動が過ぎるとウザいと思われてしまうかもしれませんが、間違えるよりはいいでしょう。
「念のため」とは「万が一のため」という意味。大丈夫だと思っていても万が一ということがあるから…というときに使用します。
自分の行為についてだけではなく、相手の行為について「念のため」を使うことも可能。
「念のため」の使い方・例文
「念のため」の具体的な使い方を例文で確認しておきましょう。
・念のためお伝えします ・念のためお知らせいたします ・念のため確認してください ・念のため連絡いただけますか
よく使う表現に「一応」があります。ここでの「一応」と「念のため」は同じ意味なのですが、「一応」は少々フランクに聞こえる表現。
ビジネスシーンでは「念のため」が代わりに使われることが多いです。ビジネスとそれ以外で無意識に「一応」と「念のため」を使い分けているかもしれません。
万が一ではなくても使う「念のため」
「念のため」は本当に「万が一」と思っていなくても使うことがあります。
「この人大丈夫かな?」と思っても、「失敗してるっぽいんで確認してください」とは言えないですよね。こんなときに方便として「念のため」を使います。こちらの使い方も多いのではないでしょうか。
「念のため」の注意点
「念のため」を「為念」と略して書いているのを見たことはないでしょうか。漢字なので何となく正式っぽいと思うかもしれませんがスラングのようなもの。社内のやり取りであればいいかもしれませんが、「為念」は社外の人が目にする書類、メール等では使わない方がいいでしょう。
いや、漢語由来のれっきとした表現だから!
んー、どうなんでしょう。漢文の時代の中国語、そして現代の中国語では「為念」は「心配する」という意味。漢文由来というのはガセでしょう。「為念」は「ファミリーレストラン」を「ファミレス」と訳したようなもの。
「念の為」は?
このページでは「念のため」と「ため」をひらがなで書いています。一般的にも「念の為」ではなく、「念のため」と書くのが正しいとされています。
「念のため」の「ため」は単体の意味が薄い「形式名詞」。「好きなことで食べていく」の「こと」、「美味しいものを食べる」の「もの」も「形式名詞」です。
とはいえ、「念の為」と漢字で書いたとしても間違いではありません。
「念のため」の類語
「念のため」の類語として「一応」を紹介しましたが、その他の類語も見ていきましょう。
・万が一 ・一応 ・大事を取って ・念には念を入れて
「念のため」を英語で
「念のため」は英語ではどのように表現できるのでしょうか。
Just in case, I will send you email ⇒念のためEメールを送ります
「just in case」で「念のため」を表しています。「just to be sure」も同様の意味ですが、ビジネスシーンでは「just in case」がよく使われています。
堅い表現というわけではなく、日常会話やチャットでも広く使用できます。チャットでは「jic」と略語にすることも。
「念のため」を使いこなそう
「念のため」はビジネスシーンに限らず便利に使える表現です。特に相手に確認をしてほしいときに、行動をうながす言葉として重宝します。「間違ってるかもしれないから」と言いたいところをグッとこらえて「念のため」を使いましょう。