「任意」とは「自由に任せる」という意味
入会は任意です
本当に「任意」?と疑問に思うようなシーンはたくさんありますよね。「任意ですので」といって対応や入会を強制してくる理不尽なことが世の中にはたくさんあります。
「任意(にんい)」とは「自由に任せる」という意味。入会してもいいし、入会しなくてもいい、決断を相手の意思に任せるということです。
「任意」とは名ばかりの「強制」がありふれていますが、言葉の意味としては「自由」です。
「任意」の使い方・例文
「任意」の詳しい使い方を例文で確認していきましょう。
・記入は任意です ・任意のはずの飲み会に参加しなかったら非難された ・任意で事情聴取される ・事故を起こして初めて、任意保険のありがたさを知る ・任意の自然数「n」について「n+n=2n」が成り立つ
アンケート等で「記入は任意」とあったら書いても書かなくてもどちらでもいいという意味。名前や年齢などプライバシーに関わる項目や、それほど重要ではない項目に対して使われます。
警察の「任意」
「任意の事情聴取」、「任意捜査」、「任意同行」など警察が使うワードによく「任意」は含まれています。警察の「任意」は断りにくいですよね。
保険の「任意」
「任意保険」は自分の意思で加入・非加入を決められる保険。特に車の保険のことを指します。「任意」とはいえ、所有者の90%近くが加入。
一方、全ての車の所有者に加入が義務付けられているのが「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」です。
有事の際に「自賠責保険」だけではカバーできないことも多いので、「任意」とはいえ入っておくべき。
数学の「任意」
数学でも「任意」がよく出てきます。数学における「任意」は「全て」、「どれでも」という意味。「任意の数字」であれば「全ての数字」、「任意の点」であれば「どの点でも」。
「任意」の類義語・対義語
「任意」の類義語・対義語にはどのような表現があるのでしょうか。
「任意」の類義語
・自由(じゆう) ・随意(ずいい) ・恣意(しい)
「随意」は「任意」とほぼ同じ意味。「任意」を「随意」に置き換えることもできますが、「任意」より一般的ではありません。
「恣意」は「自由」というより「自分勝手」という意味。「恣意的な判断」、「恣意的な報道」といった使い方をします。
「任意」の対義語
「任意」の対義語と言えば「強制」ですよね。「任意」なのに断れない事象が多々あることを考えれば、対義語というよりも類義語といえるかもしれません。
「任意」を英語で
「任意」は英語ではどのように表現するのでしょうか。
Participation is arbitrary ⇒参加は任意です
記入欄に記載されている「任意」は「optical」が多いです。
文章では「optical」の他、「arbitrary」や「voluntary」が「任意」の意味で使われています。
「任意」だからといって
「任意」だからといって「任意の事情聴取」を断ったり、「任意保険」に入らなかったりすればトラブルになることが目に見えています。
「任意」で断るのは会社の飲み会ぐらいにしましょう。