恫喝とは?パワハラになる?脅迫や恐喝とは違うの?類語・英語も解説

恫喝とはどんな言葉?

新人

恫喝恫喝でしょう。
あたりまえに使っているから意味を聞かれても困るって?

上司

新人

そうです。なんとなく言いたいことはわかりますし、意味なんか知らなくっても大丈夫ですって!

本当にそうでしょうか?

社会で生活する上で、恫喝は覚えておいたほうがいい言葉のひとつです。知らないことで、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性がありますよ。社会的地位を失うことになるかも。

身を守るために恫喝に関する知識を深めておきましょう。

犯罪なの?恫喝の意味は「脅し」

小さな子どもに「夜更かししてるとお化けが来るよ」いうのはかわいい話ですが、脅しの一種ではあります。恫喝騒動でワイドショーをにぎわすようなものも脅しです。

ひとことに「脅し」といってもいろいろ。恫喝の脅しは、どの程度なのか気になりますね。犯罪になるのでしょうか?

恫喝の意味をくわしくみてみましょう。

恫喝
脅して怖がらせること

恫喝は、大声で怒鳴りつけたり罵倒したりして、ほかの人に恐怖心を抱かせることをいいます。

日本の刑法には「恫喝罪」というものはありません。

しかし、恫喝された相手の受け止め方によっては、刑事事件に発展する可能性があります。

恫喝の語源・由来

恫喝を構成する「恫」の字は「心がいたむ」「おどす」という意味です。

「喝」の意味は、喉が渇いて水がほしくなるくらい「大声をあげる」「相手をおどす」。

「恫」と「喝」の意味合いを組み合わせてみましょう。

恫喝は「喉に違和感が出るくらいの【大声】で【脅し】て、相手の【心を痛ませる】」というニュアンスをもつ言葉として作られたと考えることができそうですね。

恫喝の読み方は「どうかつ」

恫喝の読み方は「どうかつ」

「恫」の音読みの「ドウ」、「喝」の音読み「カツ」を組み合わせた読み方です。

「恫」を「ドウ」と呼んで使う言葉は恫喝くらいしかありません。

「喝」を「カツ」と読む言葉は「喝采(カッサイ)」や「一喝(イッカツ)」などがあります。「喝采」は大声を上げて褒めること。「一喝」は大声でしかりつけるという意味です。

「喝采」と「一喝」は、どちらも大きな声を出すというニュアンスをもっていますね。

恫喝は、同じ漢字を用いた日常的に使う言葉と組み合わせて覚えましょう。読み方を忘れにくくなりますよ。

パワハラで訴える!?恫喝の使い方・例文

恫喝は、パワハラとして訴えられたり警察沙汰になったりする場合もある、重大な問題行為です。

恫喝の使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文1

新人

お茶の出し方が気に入らないって、課長に恫喝されました。
新人君もなの?今、皆で恫喝を繰り返す課長をパワハラでコンプライアンス担当部門に訴える準備をしているんだけど、新人君も加わらない?

先輩

新人

課長の恫喝の被害にあっている人って、そんなにたくさんいるんですか!?
例文2

新人

店長!先輩がガラの悪いお客さんに恫喝めいた口調で詰め寄られています!
お客さん、恫喝的な態度はやめてもらえますか?警察呼びますよ。

店長

恫喝の類語

ほかの人を脅すというニュアンスをもつ言葉は、恫喝のほかにもあります。

恫喝は被害者が警察に被害届を出すと、それらの語句に関連する罪状で刑事事件に発展する恐れもあるので、甘く考えてはいけません。

恫喝の類語それぞれの意味をおさえておきましょう。どのような恫喝だとどんな罪状になる可能性があるのかも簡単に紹介します。

脅迫

脅迫という語句の意味は、何かをさせるために相手を脅すこと

しかし、刑法では、他人を怖がらせるためだけに「害を加えるぞ」と脅すことも脅迫とみなされます。

法解釈では、脅迫という言葉の意味が広がるので注意!相手に何かをさせる目的ではなく、ただ単にびびらせたくて「傷つけてやる」と恫喝したのだとしても、脅迫罪になる可能性があります

強要

強要は無理強いすること

恫喝でその人がする必要のないことをさせようとしたり、する権利がある事柄をさせないように妨害したりすると、強要罪が適用される可能性があります。

恫喝して土下座させようとするだけでも、強要罪になる恐れありです。

恐喝

恐喝は、相手の弱みを握って脅すという意味。脅して金やものをゆすり取ることも恐喝です。

恫喝で金品などを脅し取ろうとしたり、債務を免除させようとしたり、経済的な利益を得ようとすると恐喝罪になる可能性があります。

相手を怖がらせようとしただけという言い訳は通じないと思っておきましょう。

恫喝の英語表現

脅迫に当たる恫喝は「threat」で表すことができます。ほかの人を怖がらせるための脅しというニュアンスです。

強要の恫喝なら「intimidation」。他人に何かをさせようとしたり、させないようにしたりするための脅しという意味合いです。

恐喝に該当する恫喝なら「blackmail」を使います。「blackmail」は、ゆすりや武力による脅しという意味も含んでいる単語です。

恫喝で警察沙汰になる場合も!

刑法に「恫喝罪」はありません。しかし、だからといって恫喝が罪にならないというわけではありません。

悪質ならば、脅迫罪・強要罪・恐喝罪の容疑で警察に連れていかれる恐れは十分にあります。もし恐喝罪なら10年以下の懲役!

罰金刑で済んだとしても前科になってしまいますよ。

弁護士さんのお世話になりたくないと思えば、恫喝しないように自重できますよね。

逆に、自分が恫喝の被害にあってしまったら、会社の担当部署や友人、夫など信頼できる人に対処法を相談してみましょう。自分ひとりで考えるより早く解決策がみつかるはずですよ。