恩恵とはどんな言葉?漢字に点はつくの?
新人
先輩
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点がない「恵」が正解です。しかし、昔々は点のある「恵」も使われていたといわれています。
現在でも昔の人の名前で点のある「恵」が登場する場合はありますが、今の名づけに点のある「恵」は使えません。
学校でも点のある「恵」は教えないので「恵」は点なしと覚えておけば間違いないですよ。
恩恵の意味とは「恵み」のこと
漢字からしてややこしい恩恵ですが、ポイントをおさえておけば大丈夫です。ここでしっかり学んでおけば、自信を持って使いこなせるようになりますよ。
まずは、恩恵の意味から確認しましょう。
・神や自然のような絶対的存在が、人間や動物などに与える恵み
恩恵は、上の立場のものから下の立場のものへ、努力の有無に関わらず与えられるものというニュアンスをもっています。
恩恵は遠慮せず受け取ってOK!ありがたくもらってどんどん活用しましょう。
恩恵の語源・由来
恩恵という言葉を構成する「恩」の字は「恵み」「いつくしみ」という意味。
「恵」の意味は「恵み」「憐れんで親切にする」「ものを与える」です。
「いつくしむ」や「憐れむ」というのは、一般的に立場が上のものが弱いものに対して行う動作ですよね。
これらを踏まえると、恩恵は「上位者が下位者に対して【恵み】として【与えるもの】」を表す言葉と考えることができそうです。
恩恵の読み方は「おんけい」
恩恵の一般的な読み方は「おんけい」です。
しかし、書物などでは、作者が恩恵を「めぐみ」や「みめぐみ」などと読ませる場合もあるので頭の隅に入れておきましょう。
恩恵を「めぐみ」とする読み方は、人名にも使われていますよ。
例文を確認!「恩恵にあやかる」は正しい使い方?
問題です。
「恩恵にあやかる」は正しい言い方でしょうか?それとも間違った使い方でしょうか?考えてみてください。
↓
↓
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正解は
「間違い」。
「あやかる」は、誰かから影響を受けて自分も似たような状態になるという意味の言葉です。
「神仏にあやかる」のような言い方はしますが「恩恵にあやかる」だと変な日本語になってしまいます。
せっかく言葉の意味を覚えても、使い方を間違っていたら恥ずかしいですよね。恩恵の正しい使い方を例文でイメージしてみましょう。
新人
上司
先輩
上司
新人
上司
恩恵の類語・類義語
誰かからもらった役に立つものというニュアンスをもつ言葉は、恩恵のほかにもたくさんあります。恩恵の類語・類義語をおさえておきましょう。
恩徳(おんとく):恵み
恵沢(けいたく):恵み
恩沢(おんたく):恵み
特恵(とっけい):特別待遇。特別な恵み
ビジネスシーンなど日常の会話ではあまり使う機会はありませんが「恩寵(おんちょう)」という語句もあります。恩寵は、神や主君から受ける恵みという意味です。
現代では、小説などでしか登場する機会がないワードですが、知識として覚えておいて損はありませんよ。
恩恵の対義語
恩恵の反対は害になるものや不利益です。このニュアンスをもつ恩恵の対義語は、次のようなものがあります。
害悪(がいあく):ほかに悪影響が出る悪いこと
危害(きがい):身の危険
厄難(やくなん):ふりかかってくる災難
禍害(かがい):災難
全部覚えるのが難しかったら、とりあえず損害や害悪だけでも暗記しておきましょう。ビジネス会話に差し込んでも違和感のない無難な言葉です。
「恩恵を受ける」「恩恵にあずかる」の英語とは
恩恵を表す英単語は「benefit」です。「恩恵を受ける」や「恩恵にあずかる」は「benefit」を使って表すことができますよ。
「恩恵を受ける」の英訳は
・benefit from
・achieve the benefits
・reap a benefit
・receive benefit from
「恩恵にあずかる」を英語で表現するときには
to have a benefit
「benefit」をひとつ覚えると、たくさんの言い回しに応用できますね。
恩恵を受けたら返していこう
誰かに何かをしてもらったら、お返しをしたいと考える人は珍しくないですよね。でも、恩恵はくれた相手に返すものではありません。
恩返しをしたいと考えるのならば、自分より下の立場の人に新たな恩恵として施してあげましょう。
そうすることで、恩恵が多くの人に行き渡り、世の中がうまく回るようになりますよ。