さとり世代とは『バブル後に生まれた世代』
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バブル崩壊後に生まれた世代である「さとり世代」は、インターネットの掲示板で生まれた言葉とされています。2013年の「新語・流行語大賞」にもノミネートされました。
しかし聞いたことがない人も多いかもしれません。ここではさとり世代の意味や特徴、ゆとり世代との違いなどをできる限りわかりやすく解説するので、しっかり認識して使えるようになってください。
さとり世代の意味をチェック
さとり世代をざっくりと表現すれば、バブル崩壊後に生まれた世代です。彼らは不景気の中で成長し、インターネットの普及によって情報にあふれた環境で過ごしてきました。
さとり世代の大きな特徴として、「欲がない」ことがあげれられます。
恋人を欲しがらない・車を欲しがらない・結婚をしたがらない・旅行に行かない・贅沢をしたがらず、お金は最低限の生活ができればいい、人間関係もあまり広げたがらずなによりも「安定」を望むといった世代です。
代表的な諸説あるさとり世代の定義
さとり世代は明確な定義がないのですが、主に以下の2つのが代表的な説です。
1990年代生まれ
さとり世代の主な特徴とは?
さとり世代の最も際立った特徴は、その名の由来である「世の中や人生を悟っているように見える」ことです。
ほかにも特徴的であるのが、小さいころから普通にデジタルデバイスに触れてきたことで、いわゆる「デジタルネイティブ」といわれるように、さまざまなデジタルデバイスを苦もなく操る人が多いことです。
それだけではありません。さとり世代が前世代と比べて異なる特徴を、あと2点挙げてみましょう。
さとり世代の消費に関して
あまり積極的な消費をしないといわれるさとり世代ですが、趣味やエンタテインメントなど、自分自身が好きなことにはお金を使います。その分、ほかで節約するというバランス感覚を備えているようです。
また、一般的な有名ブランドに興味を持たない人が多いとも言われています。たとえノーブランドでもネット上の口コミが良いものを選ぶのです。またコストパフォーマンスの良いアイテムやサービスを評価するのもさとり世代の特徴のひとつでしょう。
さとり世代の対人関係
対人間関係において、さとり世代は周囲と衝突することや叱責されることを避け、コミュニケーションをできるだけ良好に保ちたいと考える人が多い傾向にあるようです。
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さとり世代の英語は『Satori generation』
さとり世代は英語で『Satori generation』と表記します。使い方は日本語と同じです。
以下のように使われます。
さとり世代は人間関係のトラブルをさけるために、まわりに気配りをする。
さとり世代はブランドに価値を見いだせず、無名でも質の良いものを評価する。
さとり世代とゆとり世代の違い
さとり世代はゆとり世代の後期と被っているので、根本的な違いはありません。その上での微妙な違いを解説します。
さとり世代は、現実的で未来に対してもさほど期待をしない、熱くならないという特徴があります。ゆとり世代がムダなことを嫌うところは、さとり世代と同じです。
しかし、さとり世代は政治が導入した「ゆとり教育」が失敗して振り回された上の世代を見ているので、本当に必要なものを吟味して選ぶという傾向があります。
そのため、従来ではよいとされたものも、自分の物差しで測って価値がなければ認めないのです。
さとり世代の使い方・例文
ゆとり世代ほどは会話に出てこないさとり世代ですが、ビジネスシーンでの会話ではいったいどういった使い方があるのでしょうか。例文で見てみましょう。
上司
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[おまけ]さとり世代にはインフルエンサーが多い?
さとり世代はデジタルネイティブであり、音楽をオンラインで消費し、ブランドより本質に価値基準を置き、起業精神が旺盛で、社会問題への意識が高いといえます。
上記の資質と併せて、インターネットを使ったコミュニケーションや情報取得能力が高いので、SNSで拡散力を持つインフルエンサーになれる資質を持っており、実際に多いように見受けられます。
世代の微妙な違いを理解して使おう
さとり世代の意味や使い方を解説しましたが、ゆとり世代とのちょっとした違いなども会話でのポイントになることもあるでしょう。そういった微妙な差などを理解して「さとり世代」という言葉を使いこなしましょう!