『無辜』の読み方や意味は?どんな場面で登場する?類語・使い方・英語表現も紹介

『無辜』とは『罪のないこと』『罪のない人』という意味

新人

先輩!先日の会計処理、一桁間違えてた犯人わかりましたよ!
ほんと、まっさきに私たちのグループが疑われたもんねぇ。無辜の民にならなくてよかったわ。

先輩

新人

「ムコノタミ…」って何でしたっけ?なんか海外の扮装のニュースで聞いたような…

『無辜』とは、『罪のないこと』や『罪のない人』を指す言葉ですが、日常生活の中ではあまりなじみがないかもしれません。

しかし、堅苦しい話題の中では稀に登場するので、いざというときのためにもぜひ覚えておきたいものです。ここでは、『無辜』の意味や使い方をはじめ、類語、英語表現についてもわかりやすく解説します。

『無辜』の読み方・意味

『無辜』は『むこ』と読みます。『辜(こ)』は『つみ』『はりつけ』とも読み、これに『無』をつけることで、『罪が無い』となります

『無辜』は、起こった出来事に対してだけでなく、人に対しても『罪が存在しない』ことを指します。

『無辜』の関連語

『無辜』は、基本的に『〇〇の民』『〇〇の人々』といった使い方をします。ここで、よく登場する『無辜』を使った言葉について解説します。

無辜の民

『無辜の民』とは、『罪のない人民』を意味します。この場合の『罪』は、法的な罪に限らず、紛争に巻き込まれたり、事故に巻き込まれたりした、何も悪いことをしていない人民も含まれます。

そのほか、震災、台風などの自然災害で被害にあった人々も『無辜の民』になります。

また、『無辜の民』と同じ意味合いで『無辜の市民』という言葉が使われる場合もあるので、一緒に覚えておきましょう。

無辜の血

テロや紛争に巻き込まれて、血を流した人々の状態を『無辜の血が流れた』といった表現をします。

そのほか、実際に血が流れる状況であっても、罪のない人がなんらかの被害にあった際にも使われる場合があります。

『無辜』の使い方・例文

使う機会が比較的少ない『無辜』ですが、会話ではどのように使うでしょうか。例文で見てみましょう。

例文

■工場の爆発事故で数十人の無辜の市民が病院に運ばれた。
■暴走車が歩道に突っ込み、多くの無辜の血が流れた。
■つまらない紛争で無辜なる民を巻き込んではならない。

ビジネスにおける『無辜』の使い方

ビジネスシーンでの『無辜』は、『罪のない』『犠牲者』といった意味合いより、「自分のせいではないのに」「濡れ衣をきせられた」など、『不条理である』といったニュアンスで使われます

例文

上司

この不景気なときに大きなチャレンジするのは望ましいことだ。みんなを無辜の民には絶対にしないので、思い切ってやりなさい。
この例文は、チャレンジして失敗しても、「部下たちが勝手にやった」と責任をとらせるようなことはしないから、思い切ってやりなさい、ということを言っています。

また、Aさんの失敗をBさんになすりつけられた場合は、Bさんが『無辜の民』となります。

『無辜』の類語・対義語

『無辜』はちょっと難しい言葉なので、もう少し簡単な表現にしたい場合もあるでしょう。そんなときは次の言葉がつかえます。

『無辜』の類語(言い換え表現)

・ぬれぎぬ
・仕立てられる
・やましいところがない
・冤罪
・無罪
・潔白
・あらぬ疑い など

なお、対義語については、『無辜』のニュアンスそのままで反対の意味を表す言葉は存在しません。ただし、『無辜』を『罪がない』と解釈した場合には、『有罪』が対義語にあたります。

『無辜』の英語表現

『無辜』を英語で表現する場合は、『無実の』『潔白な』『純真な』といった意味をもつ『innocent』を使います
Innocent citizen(無辜の市民)

ビジネスでも日常でも『無辜』はある

『無辜』は、言葉としてはあまり登場しないかもしれませんが、ビジネスでも日常でも、「これは無実だ!」「私に罪はない!」という事柄は発生する可能性はあります

危うく『無辜の民』になりそうになった場合は、状況が落ち着いたときにでも『無辜』という言葉が思い浮かぶよう、しっかり覚えておいてください。