バックボーンとは?IT分野とビジネスシーンで意味の違いは?関連語・類語・英語も解説

バックボーンとは『基幹となる考え方』のこと

上司

今回の企画会議で発表されたこの2つのアプリ、スマホやタブレットに精通していないと使いにくいように思うんだが…。
たしかに『すべての人に「使いやすい」と思ってもらえる製品づくり』をバックボーンとしている当社としては、ちょっとオススメしにくいものになってるかもしれないです。

先輩

上司

これを正式に公開するなら、もうすこし簡素化しないとダメだね。

『バックボーン』は、「私は〇〇さんがバックボーンになっている」といったように、『後ろ盾』の意味合いで使う人もいます。

しかし、本当の意味は『基幹となる考え方』を意味するカタカナ用語です。基幹とは、物事の大元となるもののこと。

今回は、『バックボーン』の正しい意味や使い方のほか、英語、関連語、類語についてもわかりやすく解説します。

バックボーンの英語は『backbone』

カタカナ用語のバックボーンは英語の『backbone』が語源となっており、意味は次のとおりです。

■背骨
■脊柱
■支え柱
■主力
■気骨
■基幹回線 など

back=背中、bone=骨という意味なので、『背骨』の意味で使われることも多いです。

次のような使い方もされます。

■backbone structure(骨格構造)
■serve as the backbone of~(~を支える)
■backbone of human society(人間社会の中心)
■satellite backbone(衛星基幹) など

中心、骨格、基幹、支えなどの意味で使われています。

日本語としてのバックボーンの意味

日本語としての『バックボーン』は、一般的なビジネスシーンとIT分野で意味が異なります。

そのため、両方の意味で『バックボーン』が使われる企業で働いている場合は、どちらの意味なのかを前後の文脈で判断しなければなりません

バックボーンの意味①:ビジネスシーンでは『基本となる考え方・事柄』

一般的なビジネスシーンにおいては、『基本となる考え方』『あるものが形成されるにあたっての背景にあるもの』の意味で使われます。

『基本的な考え方=バックボーン』のわかりやすい例は『企業理念』です。『企業理念』とは、その企業がどんな目的をもって事業を行っていくのか、その企業が存在することによってどんな価値があるのか、といった根本の考え方をいいます。

また、人を対象とした『バックボーン』とは、その人がどんな生い立ちや経験を経て今の人格が形成されたかを指します

なお、『後ろ盾』は、陰で後押しをしたり援助したりすることで、『基幹となる考え方』の意味は含まれていないよ。

バックボーンの意味②:IT分野では『ネットワークの中枢』

IT分野における『バックボーン』は、ネットワークの中枢を指します。

たとえば、家のパソコンは家庭用ルーターなどから線をつないでいますよね?その線を利用可能にするにはプロバイダとの契約が必要です。

そして、プロバイダ側は、利用者へ情報を送るため、IPSサーバと各利用者へ配信している基地局と回線がつながっています。

一般的に、IT分野での『バックボーン』は大元となるこの回線を指します。

このほか、『地域の大元からビルの大元のサーバにつながっている回線』『ビルの大元から各フロアとつながっている回線』など、枝分かれの元を『バックボーン』と呼ぶ場合があるよ。

バックボーンの関連語

『バックボーン』には、『バックボーン〇〇』といった関連語が存在します。ここでは『バックボーンネットワーク』『バックボーンフレーム』について解説します。

バックボーンネットワーク

『バックボーンネットワーク』とは、IT分野における『バックボーン』の別名。『基幹となる考え方』を意味する『バックボーン』と明確に区別したい場合は、『バックボーンネットワーク』という言葉を使うとわかりやすいです。

バックボーンフレーム

簡単にいうと、車やバイクの背骨のイメージで、『背骨型車枠』とも呼ばれています。車体の中心部分に太い縦材を使い、そこを中心としてハンドルやタイヤ部分と接続します。

F1で使うレースカーやスポーツカーによく見られるタイプです。

バックボーンの類語

『基幹となる考え方』を意味する『バックボーン』の類語としては、このようなものが存在します。

バックボーンの類語(言い換え表現)

・屋台骨
・大黒柱
・中枢
・拠りどころ(よりどころ)
・基本部分
・基本姿勢
・信念 など

バックボーンとバックグラウンドの違い

『バックグラウンド』とは、物事が起こった原因や、その人が現状に至った背景を指す言葉です。『バックボーン』と区別をするとこのようになります。

【バックボーン】
物事が現状に至った中枢になるものや、その人の性格を作り出す基盤となるもの。

 

【バックグラウンド】
物事が起こったり、人が育ってきたりした背景。

その他の類語・言い換え表現

『バックボーン』は『背骨』の意味もあるため、『中心』という意味合いをもつ言葉に言い換えも可能です。

■脊柱
■脊梁
■脊椎
■土台
■基底部
■基盤 など

バックボーンの使い方・例文

『バックボーン』は、実際の会話ではどんな形で登場するのでしょうか。例文で見てみましょう。

例文1

A君はテレビの制作会社で働いていたというバックボーンがあるので、会社紹介の動画作成の際はチーフとして頑張ってもらうつもりだ。

例文2

今年の採用試験では、『常に真似される存在でありたい』という当社のバックボーンに興味をもった応募者が多数いたようだ。

例文3

今のままではバックボーンが細すぎるので、利用者が増えても対応しきれない。

例文1は『その人の知識の元』、例文2は『企業理念』、例文3は『元の回線』の意味でバックボーンが使われています。

上司

IT分野でのバックボーンについては、『~が太い』『~が細い』で表現するのが一般的だよ。

[番外編]バックホーンというバンドの音楽も

日本の音楽業界には『バックホーン』というロックバンドが存在します。『バックボーン』というカタカナ用語は広く知られているため、思い込みで呼ぶ人がいるかもしれません。

しかし、正式には『バックーン』なので、間違えないようにしてくださいね。

ちなみに、表記はカタカナではなく『THE BACK HORN』です。オフィシャルサイトのリンクを貼っておくので、興味のある人は覗いてみてください。
参考 OFFICIAL WEB SITETHE BACK HORN

バックボーンの意味を正しく理解し、分野ごとに使い分けよう

『バックボーン』はIT分野と一般的なビジネスシーンでは意味が異なります。また、企業を対象とした『バックボーン』と、それ以外の『バックボーン』でも少しニュアンスが違います

それぞれの状況下で、正しい意味を認識したうえで会話に取り入れるようにしましょう。