「推敲」とは「文章を練り直す」という意味
もっと文章を推敲してから提出してください
仕事の書類にしろ学生時代の論文にしろ、このように言われたら直さざるを得ません。具体的に指摘するならまだしも、漠然と「直せ」と言われても…何度も推敲とチェックを繰り返した挙句、最初の文章に戻したらOKが出た日には…
「推敲(すいこう)」の意味は「文章、文、詩を何度も練り直す」。何度も読んで、書き直してを繰り返して、より良い文章にしていくことです。
この文章は提出・発表するようなものである必要はありません。友達に送るSNSのメッセージ、自分だけが見るポエムなど文なら何でもあり。
「推敲」の由来
「推敲」の「推」は「押す」、「敲」は「叩く」という意味です。ですが、個々の意味はあまり重要ではありません。その理由は「推敲」の由来にあります。
中国、唐の時代。ある詩人が詩の表現で「推(押す)」を使うべきか、「敲(叩く)」を使うべきか悩んでいた。悩み過ぎて、ロバに乗っているのに手綱を取るのを忘れたり、偉い人の行列に突っ込んでいったり。結果、優れた詩人にアドバイスをもらって「敲」にすることにした。(『唐詩紀事』巻40)
ちなみに、「矛盾(むじゅん)」も似たような生まれ?です。「矛盾」の意味は「つじつまが合わない」。ですが、由来は最強の矛と最強の盾の論争です。こちらも個々の漢字の意味はさほど重要ではありません。
「推敲」の使い方・例文
「推敲」の具体的な使い方を例文で確認していきましょう。
・ちょっとした文章でも推敲する習慣をつけよう ・推敲を重ねて自信作ができた ・推敲に推敲を重ねたが納得できるものはできなかった
「推敲を重ねる」「推敲に推敲を重ねる」とすることで、何度も手直しした、苦労したことを強調できます。
「推敲」の類語
「推敲」の言い換え表現にはどのようなものがあるでしょうか。
・訂正(ていせい) ・校正(こうせい) ・校閲(こうえつ)
これらは誤字・脱字など文章の「ミス」を直す際の表現。一方、「推敲」は文章を「磨く」表現です。
「校正」「校閲」は自分以外(編集者)が行います。一方、「推敲」は作者自身が文章を練る際に使います。
「校閲」は単なるミスから矛盾探し、事実確認まで行う「校正」の次の段階。「校正」「校閲」は編集関係の仕事以外ではあまり使わないかもしれません。
「推敲」の英語表現
「推敲」を英語ではどのように表現するのでしょうか。
The manuscript still needs to be polished ⇒原稿は更なる推敲が必要だ
「polish」以外にも、「refine」「improve」で「推敲」を表現することが可能です。
「推敲」していこう
「ペンは剣よりも強し」というように文章の力は侮れません。文章作成に自信がない人でも、推敲を重ねていけば思いがけない名文が生まれるかも。