「触発」の意味とは?「感化」との違いは?使い方から類語、英語表現まで詳しく解説!

「触発」は「刺激されて何かを始める」

学生時代は周りに“触発”されてギャンブル三昧の生活でしたね

それは間違ってるよ!

わかっています…でも今はきっぱり足を洗ってますから

(「触発」の使い方が間違ってるって言いたかったんだけど)

日本人のノーベル賞受賞に触発されて研究者を志した

「触発(しょくはつ)」の意味は「刺激を与えて爆発」。「芸術は爆発だ!」と発言した芸術家の岡本太郎先生の生き方そのものですよね。はい、これで解説を終わります。

…というのは冗談。確かに、「触発」は爆弾等が爆発・発射する際にも使えますが、他の意味が主に使われています。

「触発」のもう一つの意味は、「刺激を与えて行動を促す」

じゃあ、爆発は関係ないのかよ

そうとも言い切れません。「爆発」の瞬間的なスピード感は、こちらの「触発」にも残っています。

「触発」の使い方・例文

「触発」の具体的な使い方を例文で確かめてきましょう。

「触発」を使った例文

・五郎丸選手のプレーに触発されてラグビー部に入った

・あの時、ジョブズの演説に触発されて行動を起こした結果、今がある

・彼が不正を告発したのはヒーロー漫画に触発されたからだと後に語っている

・芸術意欲を触発する空間作りに力を入れている

スポーツ選手のスーパープレーや経営者の情熱的な演説、先輩の一生懸命な姿などに感激することってありますよね。それを元に自分も何か始めたり、始めようと思い立つ…それが「触発」です。

今までラグビーに興味がなかったのに代表戦を見たことで、急激に興味が沸いて始めることに…このようなスピード感が「触発」にはあります

また、「触発」されて引き起こされる行動は「いいこと」であることも特徴。「悪いこと」を引き起こす場合は別の表現が必要です。

「触発される」と受身形で使うことが多いですが、主語を変えて「触発する」も可能。

・彼らの音楽に触発され多くの若者がバンドを組んだ

・彼らの音楽は若者たちを触発した

間違いやすい四字熟語

そういえば、「触発」を使った四字熟語ってなかったっけ?

なんかあったような気がしますよね。では、この中から正解を探してみてください。

・一即触発

・一髪触発

・一発触発

・一足触発

実はどれも間違い。作品名やプロモーション名であるかもしれませんが…

四字熟語として正解は「一触即発(いっしょくそくはつ)」。「触発」が含まれていないんですね。そのため意味も「触発」とは関係ありません。

「一触即発」の意味は、「ちょっと触れただけで爆発しそう」。転じて「緊迫した状況」を表す表現です。

「触発」の類語

「触発」の言い換え表現にはどのようなものがあるのでしょうか。

「触発」の類語(言い換え表現)

・感化(かんか)

・誘発(ゆうはつ)

「感化」の意味は、「考え方や行動に影響を与えて自然に変える」。「触発」と似ていますが、「自然に」がポイントです。一緒に過ごすうちにいつの間にか影響を受けて変わっていく…こんなイメージ。「触発」にあるようなスピード感はありません。

また、「感化」は「悪いこと」にも使うことができます。その点も「触発」との違いです。

「感化」を使った例文

・兄に感化され、自身の夢も野球選手になった

・荒れた環境に感化され、自身も不良行為に明け暮れるようになっていった

「誘発」の意味は、「あることがきっかけとなり他の事象を引き起こす」。こちらも「触発」と似ていますが、引き起こされるのは「悪いこと」のみ。人の行為だけではなく、事故や病気に対して使うことも多い表現です。

「誘発」を使った例文

・おとり捜査は犯罪を誘発すると非難されることもある

・急な進路変更は事故を誘発する

まとめると、こうなります。

・触発⇒いいこと

・感化⇒いいこと&悪いこと

・誘発⇒悪いこと

「触発」の英語表現

「触発」は英語では「inspire」を使って表現できます。

「inspire」を使った英語例文

I was inspired by them

⇒彼らに触発された

「inspire(インスパイア)」はカタカナ語としても使われていますよね。

また、「inspire」の代わりに「affect」「influence」を使っても同様の意味に。

触発していこう

「触発」は自分のストーリーを語る際に使える表現。面接や式典の挨拶、後輩に自分語りをするときなど、大いに使っちゃってください。あなたの話に「触発」されて誰かの行動につながるかも。