レバレッジとは『少ない資金で大きな金額の取引をする』こと
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一般の投資家も増えつつある現代において、『レバレッジ』はよく見聞きする言葉のひとつです。しかし、金融用語として使われている言葉は、難しいものもあり、知らない人が多いのも事実です。
ここでは、レバレッジの意味をわかりやすく解説するだけでなく、メリット・デメリットなどもわかりやすくお伝えします。
レバレッジの意味をチェック
カタカナ用語には、英語がもとになった和製英語、英語をそのまま使ったものなどさまざまです。それでは、レバレッジとはどんな言葉が由来になっているのでしょうか。
レバレッジの英語は『leverage』
レバレッジは英語で『leverage』と表記し、こんな意味をもつ単語として使われています。
■てこの作用
■てこ装置
■効力
■借入金
■~を利用する
■~にてこ入れする など
小さな力で大きなモノを動かす『てこ装置』そのものを表す場合もありますが、こんな熟語で使うときもあります。
■leverage~for maximum results(最大の成果をあげるために~を活用する)
■leverage~to its fullest(~を最大限に活用する)
■leverage a good relationship(良好な関係を活用する) など
ビジネス用語としてのレバレッジ
ビジネス用語のレバレッジは、小さな力で大きなモノを動かす『てこの原理』をイメージから、『小さな資金で大きな金額の取引をすること』を意味する金融用語として使われています。
自身が支払った『証拠金』と呼ばれる資金を担保にし、その何倍もの取引ができるのが特徴です。レバレッジの代表例としては、、FX(外国為替証拠金取引)や株式の信用取引やオプション取引があげられます。
また、レバレッジは、取引する際に倍率を決めて行います。そのため、3倍のレバレッジなら『レバ3倍』、10倍のレバレッジなら『レバ10倍』と略して使われることも多いです。
FXにおけるレバレッジの例
現代では個人の投資家も多く存在し、異なる通貨の売買を行う『FX』も盛んです。このFX取引でもレバレッジが使えますが、FX会社によって比率はまちまちです。
それぞれの会社でもレバレッジについて解説をしているので、その中から3社をピックアップ紹介しておきますね。
楽天証券
『ドル/円』『ユーロ/円』『トルコリラ/円』など26の通貨ペアに対応しており、手数料は無料です。1回の注文数量は200万通貨単位まで。
レバレッジは、個人の顧客であれば、『10倍』『5倍』『2倍』『1倍』から選択が可能です。
参考
楽天FXサービス概要楽天証券
参考
よくあるご質問:レバレッジとは何ですか楽天証券
じぶん銀行
じぶん銀行FXは、『ドル/円』『ユーロ/円』『スイスフラン/円』など9通貨ペアに対応しており、手数料は無料です。アプリやツールが充実しているのも特徴です。
じぶん銀行FXには、取引数量の違いにより『ミニ』『通常』『大口』の3種類があり、ミニであれば1,000通貨単位から取引が可能です。
また、新規注文1回あたりの上限は、『ミニ=9,000通貨』『通常=100万通過』『大口=300万通貨』となっています。
レバレッジの固定コースは用意されておらず、最大で『レバレッジ20倍』が使えます。
参考
じぶん銀行FXじぶん銀行
参考
どのくらいお金が必要なの?じぶん銀行
GMOクリック証券
FX取引において、7年連続で世界1位の売上高をあげている企業です。
『ドル/円』『ユーロ/円』『ポンド/円』など20の通貨ペアに対応しており、取引手数料は無料。さらに、『口座維持手数料』『出金手数料』『口座解説手数料』『即時入金手数料』も無料です。
レバレッジは最大で25倍が可能となっています。
参考
口座開設説明ページGMOクリック証券
参考
少ない資金で取引OKな理由(レバレッジとは?)GMOクリック証券
レバレッジのメリット・デメリット
金融取引である以上、リスクはゼロではありません。レバレッジを使っても、リスクがあるのは同じです。ここでは、レバレッジで考えられるメリットとデメリットを簡単にまとめました。
メリット
レバレッジの大きなメリットは、少ない資金で取引ができることです。たとえば、1万円の資金で5倍のレバレッジを使う場合、5万円分の通貨を買うことができます。
FXの場合であれば、『たくさんの通貨を少しずつ買う』というように、手広い取引がしやすくなるのもメリットのひとつといえます。
デメリット
少ない資金で高倍率のレバレッジを使い、たくさん儲けたくなるのが人の心理でしょう。しかし、高倍率でたくさん儲けられるということは、損をするのも同じ倍率になります。
また、少ない証拠金で高倍率のレバレッジを使い、その結果損をした場合は、ロスカット*される可能性が高くなるので注意が必要です。
(ロスカット*:保有している外貨の持高の損失が大きくなっているとき、損失がさらに大きくなるのを防ぐために、FX会社が強制決済する仕組み。)
レバレッジの使い方・例文
ここまで解説してきた中で、『レバレッジを使う』といった表現をしてきました。しかし、ほかにも違った表現があります。ここでは2つの使い方を例としてあげますが、どちらもよく登場するので覚えておきましょう。
レバレッジをかける
レバレッジで取引を行うことを『レバレッジをかける』といいます。
レバレッジを効かせる
『レバレッジをかける』と同じ意味をもつ言葉に『レバレッジを効かせる』があります。
レバレッジをかけるときはリスク計算もきちんとやろう
少ない資金で始められる『レバレッジ』の仕組みを知れば、今まで敬遠して人でも「FXでもやってみようかな」と思うかもしれません。現在は、手軽に始められるようなシステムも整っています。
しかし、リスクもあるので、口座開設をしても、しっかり計算をしてから実際の取引を開始するようにしてくださいね。