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ディシジョンの意味とは?ビジネス用語としての使い方は?関連語・英語も徹底解説

ディシジョンとは『決断』『決定』のこと

先輩

取引顧客を限定するってディシジョン、本当に正しいんでしょうか?
安定した購入実績のない顧客より、毎月ほとんど変動がない注文をしてくれる顧客を優先するって考えらしいけどね。

上司

先輩

そのディシジョンで売上が増えるといいのですが…

ディシジョンは、『決断』や『決定』を意味するカタカナ用語です。主に、経営にともなうことなど、重大な決定を下す場合に使います

そして、ディシジョンには関連する用語も多いため、会社の中で重要な業務につく人は必ず知っておきたいビジネス用語の一つです。

ここでは、ディシジョンの意味や関連語だけでなく、英語表現や正しい使い方についてもわかりやすくまとめています。この機会にチェックしておきましょう!

ディシジョンの意味をチェック

カタカナ用語は、間違った解釈をされている場合がよくあります。そして、聞く側も正しい意味を理解していなければ、その間違いに気づかず、正しい内容が伝わりません。まずディシジョンの正しい意味について解説します。

ビジネス用語のディシジョン

ビジネスシーンにおいてのディシジョンは、『決断』や『決定』を指します。ただ、「お昼までに業務を絶対に終わらせるぞ!」といった些細な決定とは少し違います。

どちらかといえば、「東証一部に上場することが決まった」「A社との提携を決めた」というような、重大な決断が必要とされる場面で使う言葉です。

また、ディシジョンは、デシジョンと表現されることもありますが、どちらも意味は同じです。

ディシジョンの英語は『decision』

ディシジョンの英語のスペルは『decision』で、こんな意味をもつ単語として使われます。

■決定
■決断
■決議文
■判決文
■判決
■決心
■裁決 など

そして、熟語としては次のように使われています。

■decision by majority(多数決)
■momentous decision(重大決定)
■selfish decision(勝手な判断)
■decision branch(選択肢) など

英語のdecisionは、日本語ほど『重大』だというニュアンスでは使われてないみたいね。

ディシジョンの関連語

ディシジョンには、『ディシジョン〇〇』といった関連語がいくつもあります。分野によっては、単体で使うよりも、ここで紹介する関連語で登場する場合も多いので、これを機に覚えておきましょう。

ディシジョンメイキング

ディシジョンメイキング(decision making)は、『意思決定』を意味します。ビジネスシーンにおいては、ディシジョンとともによく使われる言葉です。

具体的にいうと、「ある目的を達成するため、決定する人の判断と責任において、最適と考えられるモノや事柄を選び出すこと」というニュアンスになります。

そして、ディシジョンメイキングの実行者、つまり、意思決定者のことを『ディシジョンメイカー』といいます。マーケティング用語としてもよく登場します。

ディシジョンテーブル

ディシジョンテーブルを日本語で表現すると『決定表』となります。主に、データ処理業務に関わる言葉で、複数の判断条件の組み合わせを挙げ、それぞれについてどう決定していくかを一覧表にしたものを指します

例として、A社のアルバイト、パート社員対象のボーナスについて、ディシジョンテーブルを簡単に作ってみました。

ディシジョンテーブルは、文字列で作成するよりも、モレを大幅に減らすことができるとされています。条件によってボーナスの金額が異なる場合も、上のようなディシジョンテーブルを作ると、勤続年数と金額を正しく紐づけることができます。これは、判断条件が多くなればなるほど有効です。

ディシジョンマネジメント

ディシジョンマネジメントとは、場合によってはリスクをともなう経営上の判断を科学的・論理的に行う意思決定の手法を指します。DMと略語で表現されることも多く、この手法は、1960年代にスタンフォード大学で生まれたディシジョンアナリシスを応用したものです。

マーケティングで重要なディシジョンツリーとは?

ディシジョンツリーは、日本語では『決定木』と呼ばれており、ゲーム理論がもとになっています。例として、企業が資金不足に陥った場合に想定される、意思決定のディシジョンツリーを作成してみました。

このように、意思決定のたびに枝分かれさせ、ツリー状に作っていきます。横だけでなく、縦に積み重ねていく場合もあります。

視覚的に整理し、それをもとに検討していくことで、ミスやモレを限りなく減らすことができます。ここで、ディシジョンツリーに関連する用語を2つ解説しておきます。

ディシジョンツリー分析
ディシジョンツリーは、データマイニング*法の一つ。ディシジョンツリーに表されているさまざまな『要因』と『結果』から、より影響の強いものを分析していくこと。

(データマイニング*:収集したさまざまなデータを分析し、その中から有効利用できると思われるパターンやルールを統計的に見つけ出す手法。)

ディシジョンツリーアナリシス
ひとつのプロジェクトの中で、起こると考えられる意思決定のシナリオと、そこから得られる結果を並べ、ディシジョンツリーに表すこと。

つまり、『ディシジョンツリーアナリシス』でできた『ディシジョンツリー』をもとに分析をする、という流れになります。

[ビジネス版]ディシジョンの使い方・例文

言葉の意味がわかっても、使い方を間違えると相手に正しく伝わりません。ここでは例文をいくつか用意したので、場面を想像しながら読んでみてください。

例文1

A社との業務提携の件、今日の役員会でディシジョンするらしいよ。
例文2
企業としてのディシジョンを下したのなら、今後の方針ももっと明確に教えてほしい。
例文3
今回のディシジョンについて9割が反対意見をもっているようだ。

ディシジョンが使われたら重大な決定だと認識しよう

組織内の発表の中で『ディシジョン』という言葉で伝えられた内容は、大きな決定事項だと判断しなければなりません。

また、仕事で経験を重ね、あなた自身が決定権をもつ立場になった際は、会話の中で相手から「ディシジョンを求めます」といわれる場面も増えてきます。そして、そのときに出す結果はとても重大だと考えなければなりません。慎重に検討を重ね、責任をもって回答するよう心がけましょう。