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リサーチとはどんな意味?英語や類語からマーケティングリサーチの仕方までご紹介

リサーチとは「調査・研究」のこと

先輩

今回注目するワードは、リサーチよ!
リサーチといえば、ポケモンGOのフィールドリサーチですよね!僕この前、レアなポケモンをゲットできたんですよ~。

新人

先輩

新人君にとって、リサーチはポケモン用語なのね。けど、リサーチは重要なビジネス用語でもあるのよ。知らないと恥ずかしい思いをするかも・・・。
リサーチは「調査・研究」という意味。マーケティング分野で、しばしば用いられるワードです。

ビジネスで接する機会の多い言葉なので、社会人ならわからないでは済まないかも。しっかり勉強して、リサーチに関する知識を身につけましょう!

ちなみに、ポケモンGOはスマホ向けゲームアプリ。フィールドリサーチは、ゲームの地図上に点在しているポケストップ(施設の名称)を調査するともらえる、ゲーム中の指令です。フィールドリサーチをクリアすると、アイテムやポケモンをゲットできます。

リサーチの意味を解説

リサーチは、ビジネスだけでなく、プライベートでも使用する機会のあるカタカナ語です。

日本語に浸透した馴染みのある言葉ですが、くわしい意味を問われると、困ってしまうのではないでしょうか。まずは、リサーチの意味をしっかり確認しましょう。

英語のリサーチ(research)はどんな意味?

リサーチは英語表記すると「research」。「research」は、次のような意味をもつ言葉です。

research
学術研究、学術調査
・熱心な探求、追求
・研究者の研究や調査をする能力、意欲
・徹底的に研究、調査する
英語の「research」は、調査・研究を全般的に指して使う単語ではありません。新事実を発見するために、高度な技術や豊富な知識を用いて行う調査・研究を意味します。

上司

「リサーチする」という動詞は英語で「research」。または、「do research in/on〜」のように、熟語の形で表現する場合もあるよ。

日本語のリサーチとは?

日本語のリサーチは、次のような意味をもつ言葉です。

リサーチ
・調査
研究
・調べること
英語の「research」は、新発見を目指して行う学術的な研究・調査を意味していました。

一方、日本語の場合は、特に区別なく調査・研究全般についてリサーチを使用するケースも珍しくはありません。

区別する場合も!リサーチの類語

日本語の場合、調査・研究を全部ひっくるめてリサーチといってしまうのが一般的になっています。しかし、英語のように区別して使うケースもあるので、少しだけ注意が必要です。

いざというときに困らないように、リサーチの類語の意味も覚えておきましょう!

サーチ

サーチの意味は、「調査」「探索」「検索」。単純作業として、何かを調べたり探したりするのが、サーチです。

もともと英語のリサーチには、学術的な調査研究というニュアンスがあります。学術的な調査研究は、単純作業ではなく、深く考えながら探求することになるので、この点が両者の違いです。

サーベイ

サーベイの意味は、「調査」「探査」「測量」「測定」。調査対象の全体像を知るために、その事柄を幅広い視野で調べるのが、サーベイになります。

まず、サーベイで全体像を把握。その後、リサーチでより深い調査・研究を行うというように、一連の調査の別工程として使い分けるのが一般です。

マーケティングリサーチの仕方って?

素晴らしい商品が完成したと思っても、その商品が消費者のニーズに合っていなければ売れませんよね。食い違いを発生させないために必要なのが、マーケティングリサーチです。

マーケティングリサーチについて、勉強しましょう!

マーケティングリサーチとは?

マーケティングリサーチは、未来の消費者ニーズを探るために行う、市場の動向調査・検証です。

消費者のニーズを、次のような視点から調査します。

・どういった観点で商品を選択しているか
・なぜその商品を購入したのか
・自社の商品をどう思うか

消費者側からみたマーケティングリサーチは、日常的に感じる「あったらいいな」や「こうだったら便利だな」を企業側に伝える手段のひとつです。

マーケティングリサーチは自社の商品を売りたい企業と、よりよい商品を買いたい消費者の、双方の望みをかなえるための調査・研究といえますね。

マーケティングリサーチの方法

マーケティングリサーチは、次のような手順で進めるのが一般的です。

STEP.1
目的を決める
何を調べたいのか、どのような仮説を確かめたいのか、マーケティングリサーチの目的を決めます。
STEP.2
方法・調査対象を決める
誰に、どんな方法でリサーチするかを決めましょう。調査方法はインターネット・電話・郵送でのアンケート調査、座談会、グループインタビューなどから選びます。
STEP.3
質問項目を決める
質問の内容、質問数、記名・無記名のどちらにするかなど、リサーチ内容の細かい点を決めてください。
STEP.4
調査用紙作成・リサーチ実施
回答者が答えやすいように、質問の順番や文言を考え、調査用紙を作成します。回答を誘導するような質問は避け、聞きたい内容に漏れがないか、しっかり確認してください。
STEP.5
回答を分析する
単純集計(設問ごとに回答をそのまま集計する方法)や、クロス集計(設問の回答を性別、年齢など回答者情報と組み合わせて集計する方法)を使った分析が一般的です。
STEP.6
結果を報告する
分析結果は、グラフなどを使用してわかりやすくまとめ、会社に報告します。
STEP.7
振り返りをする
一連のマーケティングリサーチで、STEP.1で決めた目的を達成できたのか振り返ります。リサーチ過程に問題があった場合は、次に備えて反省点をまとめておきましょう。
マーケティングリサーチの結果は、企業の商品開発や販売戦略を決める判断材料として使われます。そのため、分析結果はゆがめず、正しく報告するのが、マーケティングリサーチの重要なポイントです。

上司

ちなみに、リサーチを専門の業務としている会社もあるよ。他社から依頼を受けて、リサーチを代行するのが仕事だ。

研究に携わる人が知っておきたい「リサーチペーパー」とは

リサーチペーパーは、実践的、実務的な書き方で作成する論文です。大学院では課程修了のためにリサーチペーパーの提出が必須となることが多いので、学生時代に作成したという方もいるかもしれませんね。

企業が自社で行った調査・研究の結果をユーザー向けに役立つ情報としてまとめ、リサーチペーパーという名称で提供する場合もあります。

仕事で役立つ!リサーチの使い方・例文

「調査・研究」を意味するリサーチは、ビジネス会話の中でどのように使われているのでしょうか。リサーチが登場する機会は、マーケティング関係の話題だけではありません。例文でイメージしてみましょう。

例文1

新人

部長から消費者ニーズのリサーチを行うように指示されたんですが、どうやって調査したらいいんでしょうか?
マーケティングにおけるリサーチには、いろいろなやり方があるわ。手始めに、アンケートとインタビューをしてみましょう。

先輩

新人

アンケートは、インターネットを使ったり、調査電話をかけたりですね。インタビューするなら、まずはモニターを集めないと…。忙しくなりそうです!
例文2

上司

新規取引先の候補に挙がっている、〇〇社の会社情報を調べてほしいんだ。他社との取引や銀行からの評価は、リサーチが可能だろうか?
そうくると思ってました。もう、相手方の担当者についてもリサーチしてありますよ。

先輩

サーチやサーベイなどの類語と区別することもありますが、日本語の場合は基本的に「調査」や「研究」のことをリサーチといってしまってOKです。

開発や取引の成功を左右するリサーチ

自信のある商品を開発しても、それが消費者の「ほしい商品」でなければ、売れ残ってただの在庫の山になってしまいます。せっかくの新商品がこれでは、会社にとって大打撃ですよね。

商品開発の前に、リサーチをしっかりやっておけば、そんな残念すぎる結果を防げます。

そのほかにも、経営状態がよくないなど、関わると危ない取引先を事前に把握したいときにもリサーチは役立ちます。リサーチ結果を使って、ビジネスを成功させる可能性を高めていきましょう!