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ブルーオーシャンの意味とは?ブルーオーシャン戦略って何?会社の事例もご紹介

ブルーオーシャンとは『競争相手のいない未開拓市場』のこと

上司

この業界も競合が増えてきたなぁ。そろそろブルーオーシャンを開拓しなきゃいけないな。
青い海がある地域ですか?沖縄?それとも海外だったらハワイ?

新人

上司

ブルーオーシャンは、ビジネスでは『海』は関係ないんだよ。『競争相手のいない未開拓市場』って意味だから、覚えておいてくれ。
ブルーオーシャンと聞くと、上の会話の新人くんのように『海』を想像する方もいるでしょう。実は、2005年に『ブルーオーシャン戦略』という著書の中で提唱された、比較的新しいビジネス用語なんです。

そのため、使われる機会が増えているとはいえ、まだまだ知らない人も多いはず。ここでは、ブルーオーシャンの正しい意味や使い方のほか、事例などもわかりやすくまとめたので、これを機にしっかり覚えていってください。

ブルーオーシャンの意味をチェック

ブルーオーシャンという言葉を会話で正しく使うためには、意味をきちんと理解しておかなくてはいけません。そこでまずは、ビジネス用語としての意味、英語での表現についてチェックしておきましょう。

ビジネス用語のブルーオーシャン

ビジネスシーンにおいて、『競争相手のいない未開拓市場』の意味となります。主に『経営戦略』『マーケティング戦略』の用語として使われます

どんな分野の事業を展開していても、ほとんどの場合、競合他社が存在します。商品やサービスをどうやって多く、安く提供するか、常に競争状態にあります。

また、競争相手が多くなりすぎると利益を上げるのが難しくなるため、競争相手のいない市場を探しだして進出する戦略を練りだします。これを『ブルーオーシャン戦略』といいますが、具体的なポイントやリスクなどについては後述するので、ぜひ読み進めてください。

ブルーオーシャンの英語は『blue ocean』

ブルーオーシャンは英語で『blue ocean』と表記します。英語も日本語と同様の意味ですが、『blue ocean strategy(ブルーオーシャン戦略)』という熟語で使われることが多いです。そのほか、次の熟語も英語の中ではよく登場するので、あわせて覚えておくと便利です。

■blue ocean market(ブルーオーシャン市場)
■build a blue ocean(ブルーオーシャンを築く)

反対語はレッドオーシャン

レッドオーシャンとは、『競争の激しい市場・業界』を意味するカタカナ用語で、ブルーオーシャンの反対語にあたります。

このような市場では、他社とは圧倒的に違う部分がないと勝てません。商品・サービスの質で大きな差がなければ価格で、価格に差をつけられなければ商品・サービスの特徴などで差別化を図る必要があります。

ブルーオーシャン戦略の考え方を解説

新規市場への参入を考えたとしても、やみくもに突き進んで失敗しては意味がありません。そのためのブルーオーシャン戦略とはいったいどのようなものなのでしょうか。

ブルーオーシャン戦略の視点

ブルーオーシャン戦略は、フランスの欧州経営大学院教授W・チャン・キム氏と、レネ・モポルニュ氏による『ブルー・オーシャン戦略』という著書の中で提唱されました。この戦略は、『価値を高める』『低コスト化する』の2要素をもとに差別化を図るものとされています。

ブルーオーシャン戦略に欠かせない概念

ブルーオーシャン戦略を実行するにあたり、欠かせない概念として『アクションマトリクス』があり、主に次の4項目が要素となっています。

①取り除く
②減らす
③増やす
④付け加える

少し詳しく解説してみると、こういうことです。

①これまでの競争の中で不要なものはないか?
②力をいれなくてもいい部分はないか?
③もっと力を入れたほうがいい部分はないか?
④現状に足りないものはないか?

これら4項目を整理することは、ただ漠然と『価値を高める』『コストを下げる』の2つを一生懸命考えて進めるよりも効率が良いとされています

ブルーオーシャン戦略のリスク

利益を上げるために有効と考えられているブルーオーシャン戦略は、メリットがあるだけではありません。これまで手掛けてないことを始めるのですから、リスクがないとは言い切れません。

ブルーオーシャンは、参入したときには競争相手がいません。しかし、他社も同じように新規開拓はしているわけで、「ここなら勝てる!」と思われた場合は既存市場であっても進出してきます。そうなると、もちろん単独市場ではなくなるため、競争していかなくてはなりません

賢い企業なら、ブルーオーシャンに参入した企業を調査して改善点を見つけ、あっという間に差別化を図ってしまう場合もあります。これはちょっとずるい戦法に感じるので批判されそうなことかもしれません。しかし、実際には実行される可能性があります。

また、ブルーオーシャンだと思って参入したものの、実はそこの市場で顧客は獲得できないという場合もあります。そのため、事前調査は綿密に行わないのです。

[ビジネス版]ブルーオーシャンの使い方・例文

ブルーオーシャンは、経営やマーケティング分野の『戦略』に関するカタカナ用語なので、「どんなふうに会話で登場するの?」と思う人も多いはず。そこで、例文をいくつか用意したので、場面を想像しながら読んで、ぜひ使ってみてください。

例文1

ブルーオーシャンを開拓したものの、1年で競合他社が現れるとは…。かなりシェアも取られているから、早急に対策を練る必要があるな。
例文2

今の市場で生き残れるほどの差別化を図るのは、コスト的にも難しいと思います。思い切った方向転換でブルーオーシャンを狙ったほうがいいんじゃないでしょうか。
例文3
どこの企業もまだ手をつけていない種類のサービスを考え出した。これはまさにブルーオーシャンを見つけ出したといえるのではないだろうか。

ブルーオーシャン戦略が成功した会社の事例

今は多くの人の間で広く知られている会社の中にも、ブルーオーシャン戦略で成功した会社はあります。次に、いくつか事例をあげてみました。

事例①:シルク・ドゥ・ソレイユ

カナダで誕生したシルク・ドゥ・ソレイユは、サーカスの歴史を塗り替えるべく、進化した技と芸術の高さを兼ね備えたエンターテインメント集団です。人間の持てる能力の限界まで追及したパフォーマンスに加え、生演奏、照明、舞台美術、衣裳、振り付けに至るすべてにこだわり、独自の進化を続けているのが特徴です。

これまでの一般的なサーカスの要素も残しつつ、その概念を打ち崩すような演出を手掛けているところで、まさにブルーオーシャン戦略で成功したといえるでしょう[efn_note]参考:シルク・ドゥ・ソレイユについて[/efn_note] 。

事例②:IKEA

スウェーデン発祥、現在はオランダに本社を持つ家具販売店の『IKEA』は、今では業界最大手企業として本拠地であるヨーロッパをはじめ、北米、アジア、日本など世界30カ国以上に展開しています。

従来スタイルの販売店は、寝具は寝具コーナー、ダイニング用品はダイニングコーナーといったように、同じ分類の家具は一か所にまとめて展示しています。

しかし、IKEAではこのスタイルを一新。さまざまな商品を使って一つの部屋、キッチン・ダイニングスペースをディスプレイし、まるでモデルルームのような展示の仕方になっています[efn_note]参考:ベッドルーム|IKEA[/efn_note]。

そして、IKEA最大の特徴がこちら。まず、入り口に紙のメジャーや商品チェックリスト、鉛筆が用意されています。これらを利用し、客自身で商品・商品番号を確認して倉庫まで取りに行き、そのままレジに向かうといったスタイルがあります。

これにより、大型店舗ながら従業員の数を減らし、人件費削減につながっています。

事例③:QBハウス

QBハウスは、平成8年に創業した理髪店で、シャンプー、ブロー、シェービングなど、自分でできる部分のサービスを省き、自分では難しいカットのみに特化しているのが特徴です。シャンプーを省くと毛くずを流せませんが、独自に切った毛を吸い込むエアシャワーを開発することで問題は解決させています。

そして、ただの『ヘアカット専門店』ではなく、『質の高いヘアカットを10分で』『価格1,000円の低コスト』をコンセプトとしたことが、まさにブルーオーシャンといえるでしょう。

10分を目安としているものの、顧客が満足のいく形まできちんと仕上げてくれます。10分を過ぎても追加料金は発生しないという部分でも、市場を拡大させる要因になっているといえます[efn_note]参考:QBハウスとは|QB HOUSE[/efn_note]。

また、従業員のレベルがあげるよう徹底した教育も行っています。それにより、作業時間の短縮、回転率をアップさせることにつながり、収益アップを得る仕組みを作り出しています。

[番外編]ブルーオーシャンは恋愛にも活用できる!

主に経営やマーケティング用語として使われるブルーオーシャンですが、実は、恋愛・婚活分野でも活用できます。

簡単に言えば、「競争相手の少ない男性(女性)を見つけよう!」というもの。たとえば、女性はが好みの男性として『高身長で年収が多い』をあげるとします。そんな中、『特に身長は気にしない』という条件をあげれば、競争相手が少なくなるかもしれません。

このように、恋愛や婚活においても、ライバルが少ない条件や環境を考えて、ブルーオーシャン戦略が使えるんです。

ブルーオーシャンを開拓して収益アップにつなげよう

競合他社が多い業界で、確実に収益を出し続けるのは凄く大変なことです。既存市場で差別化を図るのも限界があるでしょう。そんなときは思い切ってブルーオーシャンを開拓し、収益アップを目指してみてください。

ただし、「ここに進出したのは間違いだった…」という結果を招かないためにも、事前調査は綿密に行うようにしてくださいね。