レコメンドとは『推奨する』こと
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そして、ビジネスシーンやWeb上だけでなく、実はプライベートでもレコメンドする機会はあります。これを機に、日常でもサラッと使いこなせるよう、レコメンドの関連語や英語の使い方も含めて学んでいきましょう。
レコメンドの意味をチェック
どんな分野でレコメンドが登場しても、内容をきちんと理解するためには、基本の意味をわかっていなければなりません。ここでは、各分野におけるレコメンドの意味を明確にしておきましょう。
レコメンドの意味①:ビジネス
一般的なビジネスシーンにおいては、『おすすめ』の意味でレコメンドが使われます。推奨したい商品、対処方法、業務の進め方など、いろいろな事柄に対して使用可能です。
レコメンドの意味②:IT用語
広い意味では、ビジネスシーンでの使い方と同様に『おすすめ』になります。しかし、IT分野では、特にECサイトなどで用いることが多いです。過去の閲覧履歴などから、そのユーザーが興味を持ちそうな商品を『おすすめ』する機能を指します。
レコメンドの意味③:プライベート
日常生活でも、人に何かをおすすめすることはありますよね?これもレコメンドを使って表現できます。
「私のレコメンドはこの曲ね」「この商品の中でレコメンドはどれですか?」といった使い方をします。
レコメンドの類語
比較的使いやすいレコメンドですが、カタカナ用語の中には似た言葉があります。次に、類語との比較をしてみました。意味に違いがあるものは、しっかり区別して覚えていってください。
レコメンドとおすすめ
レコメンドと日本語の『おすすめ』に意味の違いはありません。しかし、カタカナ用語に詳しくない人がよく見聞きする場合は、『おすすめ』のほうが伝わりやすいです。
たとえば、レストランのメニューの『本日のおすすめ』、商品一覧の中の『おすすめ商品』など。こういった場合は『おすすめ』が無難ですね。相手やシーンによって、上手に使い分けましょう。
レコメンドとサジェスト
サジェストには『提案する』『推奨する』の意味があります。これだけ見ると、レコメンドと同様に使えそうですよね?
しかし、サジェストは『促す』『ほのめかす』といった、ヒントを与えるような意味になる場合もあります。推奨というよりも、提案のニュアンスが強いため、「Aもあるし、BやCもあります」といった感じですね。
一方、レコメンドは「Aがあなたにおすすめの商品です!」というように、主張する要素が強くなります。
なお、サジェストについては次の記事で詳しく解説しているので、あわせて読むとさらに理解が深まるでしょう。
サジェストとはどんな意味?ビジネスとITにおける使い方って?類語や英語もわかりやすく解説!
レコメンドとリコメンド
レコメンドのスペルは『recommend』ですが、本来の発音は『リコメンド』のほうが近いため、カタカナ用語では『リコメンド』と表す場合もあります。しかし、意味はどちらも同じです。
レコメンドの英語と使い方
英語の『recommend』は動詞で、意味は次のとおりです。
■推奨する
■推薦する
■勧める
■魅力的に思わせる など
そして、レコメンドの英語での使い方には、このような熟語があります。
■recommend ~ to one’s friend(友人に~を勧める)
■recommend this book(この本を推奨する)
■recommend a rest(休養をとるように勧める) など
また、名詞形では、『推奨』『推薦』を意味する『recommendation』となります。マーケティングの分野では『レコメンデーション』というカタカナ用語が使われることが多いです。
[ビジネス版]レコメンドの使い方・例文
レコメンドの意味がわかっても、どのように会話に取り入れればいいのかわからなければ使いこなせませんよね。ここでは、わかりやすい例文を用意したので、場面を想像しながら読んでみてください。
レコメンドの関連語
レコメンドには、一緒に覚えておくと便利なカタカナ用語がいくつかあります。ここでは、ウェブサイトや広告などでよく目にする言葉をいくつかピックアップしました。
レコメンドエンジン
通販サイトを利用していると、『この商品を見た人はこんな商品も見ています』といった感じで、関連商品がピックアップされる場合がありますよね。たとえば、空気清浄機を検索したら、フィルターが関連商品として表示されるなどです。
このように、一緒に購入されることの多い商品をおすすめする機能を『レコメンド機能』、それを実行する仕組みを『レコメンドエンジン』と呼びます。
レコメンドアイテム
レコメンドアイテムとは、『おすすめ商品』を意味します。主に、Webサイトや宣伝広告で使われる言葉で、『専門家がおすすめするもの』『一般の消費者がおすすめするもの』など、レコメンドする人はさまざまです。
また、Webサイトにおいては、商品を提供する側がおすすめする場合、レコメンドエンジンで抽出する場合の2通りがあります。
レコメンドウィジェット
GoogleやYahoo!などで検索して、Web記事を見ていると、記事の下部などに四角く囲われた広告が表示されていることがあります。これを『レコメンドウィジェット型広告』といいます。
ユーザーの関心に合わせた広告が表示されるため、「さっきAmazonで検索した商品が広告になって表示されている」という場合もあります。
レコメンドメニュー
レコメンドメニューとは、レストランやカフェなどでよくある『おすすめメニュー』のことです。日本人にはまだまだ『おすすめメニュー』と表記したほうが伝わりやすいので、あまり目にしないかもしれません。
しかし、英語圏のお店や英語圏の人が経営している店舗では見かける場合もあるので、覚えておくと便利です。
[番外編]インターネット上のレコメンドで使われるロジック
インターネット上でレコメンドする方法は、大きくわけて次の3つとなります。
①お店がおすすめする商品をレコメンドする。
②ある商品やサービスについて分析し、それらと似たような商品やサービスをレコメンドする。
③ユーザーの検索履歴や行動履歴のデータをもとにレコメンドする。
②や③については、レコメンドエンジンの働きによるもので、通販サイトをよく利用する人にはおなじみの機能でしょう。
いろんな方面に視野を広げて多くの人にレコメンドしてみよう
いろんな商品やサービスを検索して情報も入手できますが、自動的に表示されたレコメンドの情報に興味がわくこともありますよね。
「レコメンドで知った商品が気に入った」「レコメンドでお得情報を入手できた」など、メリットが感じられることもあります。人におすすめしたいことがあれば、ぜひレコメンドしてみてくださいね。