オーバーワークとは『働きすぎ』のこと
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そして、どんな分野でもやりすぎは心身ともにストレスとなり、悪くすれば身体をこわしてしまいます。
ここでは、オーバーワークの意味や使い方だけでなく、オーバーワークの対処法についてもわかりやすくまとめました。
オーバーワークの意味をチェック
どんな分野でも『やりすぎ』はオーバーワークになります。まずは、分野ごとにどんな事柄がオーバーワークに該当するのかチェックしておきましょう。
オーバーワークの意味①:仕事
仕事におけるオーバーワークとは、主に『働きすぎ』を意味します。一つの仕事を終わらせても、次から次へと仕事が舞い込み、常にフル稼働している状態です。
業務上、一時的にオーバーワークになることはもちろんあります。短期間であれば、ちょっと無理をしてこなせるでしょう。しかし、終わりが見えないほど慢性的に続くと、心身ともにダメージを受けてしまいます。
オーバーワークの意味②:スポーツ
スポーツ分野でのオーバーワークは、主にトレーニングのやりすぎを意味し、『オーバートレーニング』ともいいます。
たとえば、ベンチプレス、アームカールなどの筋トレをする場合、筋肥大を目指すべく筋肉に負荷をかけていきます。しかし、無理を続けると、トレーニング効果が得られるどころか、肉離れや筋肉痛といった症状に悩まされる可能性も。
そして、痛めた身体や精神的な疲れが完全に回復する前に、さらにトレーニングを重ねると、慢性疲労状態となります。これをオーバートレーニング症候群を呼びます。
オーバーワークの意味③:勉強
「やればやるほど知識なる」と思い、無理をして勉強の時間をつくり、頑張った経験はありませんか?しかし、勉強を続けていると「頭がなんとなく疲れている」「なんだか覚えられない」と感じたこともあるでしょう。こういった状態が、勉強におけるオーバーワークです。
社会人になっても、資格試験などの勉強をする機会はあるでしょう。そんなときは、適宜脳を休ませることも大切ですね。
オーバーワークの英語は『overwork』
英語でのoverworkは、『働きすぎ』や『過労』の意味をもつ単語です。熟語では次のような使い方をします。
■overwork death(過労死)
■overwork oneself(働きすぎる/勉強しすぎる)
■mental overwork(精神的過労)
■physical overwork(肉体的過労)
■strain oneself by overwork(過労で体をこわした)など
なお、間違いやすい単語に『overtime』があります。これは『残業』の意味なので、過労の意味と混同しないよう注意しましょう。
オーバーワークの類語・言い換え表現
カタカナ用語が広く使われるようになったとはいえ、まだまだ日本語で表現しなければならない場面は多いです。オーバーワークという言葉は、次の表現で言い換えることができるので、あわせて覚えおくと便利です。
・無理しすぎ
・限界をこえて働く
・無理やりやる
・頑張りすぎる など
相手が年配の場合などでは、カタカナ語を使うと意図がうまく伝わらないことも。そんなときは無難に日本語で表現しましょう。
[ビジネス版]オーバーワークの使い方・例文
会話でオーバーワークを登場させるのはそれほど難しくないですが、例文で使い方をチェックしておきましょう。
仕事で陥るかも?オーバーワーク症候群とは
オーバーワークが続くと、『頭痛』『めまい』『耳鳴り』『胃痛・腹痛』などの身体的不調をきたしたり、『モチベーションが下がる』『集中力の低下』といった症状がでたりします。このように、オーバーワークが原因でこれらの症状がでている状態を『オーバーワーク症候群』と呼びます。
オーバーワークへの対処法はある?
「仕事が忙しい」「自分に能力がないんだから…」と、オーバーワークになっている状況をあきらめてはいけません。ここでは、オーバーワークにならないためにどうすればいいのか、その方法について簡単にまとめました。
①:仕事の進め方を見直す
・同じ業務はまとめて行う。
・仕事の優先順位を決める。
・自分なりの期限を設ける。
これらはあくまでも一例ですが、まずは仕事の進め方を見直してみましょう。どのように進めれば効率よく仕事ができるか考え直すことで、無駄な時間を削減できます。
自分の仕事のやり方がいいか悪いか判断できない場合、信頼できる上司や先輩などにアドバイスをしてもらうのもいいですね。
②:断る勇気を持つ
頼まれた仕事をこなしたり、ほかの人の仕事を手伝ってあげたりすることは、ビジネスマンとして大切なこと。しかし、自分の限界を知り、これ以上できないと判断した場合は、しっかり断ることも大切です。
「頼んでるのに助けてくれない」「あの人は冷たい」と思われたくないかもしれませんが、仕事を細く長く続けるために、無理しないことも重要です。理由とともに、「今は受けられない」という意志をはっきり伝える勇気を持ちましょう。
③:ほかの人に協力を要請
あなたの手がまわらなくなった場合は、同僚に協力を要請するという選択肢を持っておきましょう。むやみに仕事を人に回すことはできませんが、一人で抱え込んでオーバーワークに陥るのも禁物。
相手が断れない性格であれば、状況をよく把握してから頼むようにしたいところです。自分に余裕があるとき、オーバーワークにならない範囲で人の仕事を手伝っておけば、自分が手一杯になったときにも頼みやすくなります。
④:時間を決めて休息をとる
一度、仕事やオフィスから離れると気分が変わります。気分転換すると頭もスッキリするので、次に仕事に戻ったときにはかどる場合もあります。「ここまでやったら10分休む」と決めたり、タイマーをセットしてしっかり区切ったりして、適度な休息を挟むのも、オーバーワークを防ぐ方法の一つです。
完全休養日を設けてオーバーワークを防ごう!
仕事を一人で抱え込んでしまったり、時間を忘れて作業に没頭しやすかったりする人は、オーバーワークにならないように注意が必要です。気をつけていれば、仕事量の多さや、キャパオーバーになりつつあることが自覚できるはず。
そんなときは、仕事を効率化できないか考えたり、無理してでも完全休養日を設けたりするようにしましょう。