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リスティングとは?基本の意味からリスティング広告のやり方まで徹底解説

リスティングとは「分類・抽出すること」

先輩

今回取り上げるワードは、リスティングよ!
リスニング?あぁ!聞き取りのことですね。

新人

先輩

リスニングじゃなくて、リスティングリスティングは、頻繁に使われるビジネス用語なのよ。
リスティングは、「分類・抽出すること」という意味のカタカナ語。ビジネスで頻繁に使用される用語です。

リスティング広告という単語を耳にした経験がある方もいるかもしれませんね。リスティングの意味・使い方とあわせて、リスティング広告についても解説していきますよ!

リスティングの意味を解説

リスティングは、IT分野やマーケティング分野で使われる機会が多いビジネス用語です。もともとは、どのような意味なのでしょうか?

英語と日本語で、意味に違いがあるのかも気になりますね。

英語のリスティング(listing)はどんな意味?

リスティングは英語表記すると「listing」。日本語でも「一覧」を意味するカタカナ語として「リスト」がありますが、英語の「list」からきています。

英語の「list」には、名詞で「一覧表」という意味がありますが、動詞で「一覧表を作る」という使い方もできます。それに「〜ing」をつけた「listing」には、次のような意味があります。

listing
一覧表の作成
・一覧表への記入
・一覧表、リスト
・名簿
・(一覧表や目録の)項目、事項
なお、英語の「listing」には、証券取引所への上場という意味もあります。

日本語のリスティングとは?

日本語のリスティングは、もともと「データを定められた条件によって分類すること」や「条件に合うデータを抽出すること」という意味をもつ言葉。

しかし、今では「リスティング広告」を指す場合が大半になっています。どちらの意味も、マーケティング用語として使用するのが一般的です。

日本語と英語の意味は似ていますが、英語では「listing」のみでリスティング広告を意味する用法はありません。

リスティング広告とは?

日本でのリスティング広告は、「Google広告」や「Yahoo! プロモーション広告」などが代表的。リスティング広告を出したい人は、これらのサービスに費用を払い、インターネット広告を表示してもらいます。

興味を持って検索しているユーザーの端末に、検索内容に関連する広告を表示するのがリスティング広告。うまく使えば、高い効果を期待できますよ。

リスティング広告の具体例〜Google〜

Googleの検索エンジンで、何かキーワード検索をしてみましょう。検索結果で出てきたホームページのタイトル下に記載されるURLをひとつずつよくみていってください。

検索結果の上部や下部に表示されているホームページのURLには、左脇に枠で囲まれた「広告」のマークがついていることがあります。これがリスティング広告です。

リスティング広告の費用は?

リスティング広告は、ユーザーの端末に表示されても、クリックされなければ費用が発生しません。クリック数によって費用が決まるPPC広告の仲間となります。

リスティング広告の費用は、次の計算式で求められます。

クリック単価(クリック1回あたりの価格)×クリック回数

クリック単価は、広告を出す人がこの金額までなら払っていいと設定する金額(入札価格)と、広告の品質によって変わってきます。

リスティング広告には、広告の品質がよくなるほど、広告が掲載されやすくなる仕組みがあります。会社の広告予算には限りがあり、無尽蔵にお金をつぎ込むのは無理。

でも、広告の品質を上げることができれば、費用を増やさなくても広告効果UPを期待できますね。

リスティング広告のやり方

リスティング広告を出すときには、まず、利用する広告サービスを決めてアカウントを開設する必要があります。

アカウントを開設できたら、次は、アカウント構成を考えましょう。アカウント構成は、①アカウント→②キャンペーン→③広告グループ→④広告、キーワードの4階層に分かれています。

それぞれの階層で何をしたらいいのか、リスティング広告のやり方を勉強しましょう。

①アカウント ・アカウント開設で登録したメールアドレス、パスワード、支払情報を関連づける
②キャンペーン ・レディースファッション、メンズファッション、子供服のように、大きな枠でキャンペーンを作る

・キャンペーンごとに予算、広告を配信するエリア・デバイス、配信スケジュールなどの設定を決める

③広告グループ ・レディースファッションキャンペーンならトップス、ボトムス、アウター、小物のように、中・小の枠で分類した広告グループを作る

・入札価格などを設定

④ -1:広告 ・広告グループごとに、ユーザーのニーズに合う広告を作る

・リンクさせるページのURLを設定

④-2:キーワード ・広告を表示させる検索キーワードを決め、入稿する

上司

ちなみに『リスティング広告』を英語で表すと「listing advert」だよ。「listing ad」や 「listing advertisement」、「Search advertising」と表記するケースもあるよ。

リスティング広告におけるキーワードの選び方

リスティング広告がうまくいくかどうかは、キーワード選びがカギといわれています。キーワードの選び方ポイントを、確認しておきましょう。

キーワード選びのコツ

検索キーワードを設定するときには、次のような事柄を検討してみましょう。

ビッグワード・スモールワードのどちらを使うか
・キーワードが完全一致した場合に広告を表示する設定にするのか、もう少しゆるい条件をつけるのか

ビッグワードとは、検索されやすい人気のキーワード。たとえば、「レディースファッション」など。競合が多く、費用が高くなりやすいというデメリットがあります。

スモールワードは、2~3語を組み合わせたキーワード。たとえば、「レディースファッション 手袋 プレゼント」などです。検索数は少ないけれど、競合が少ないという特徴があります。

NGキーワードとは?

NGキーワードとは、リスティング広告の検索キーワードとして使えないワードのこと。

広告サービスがNGキーワードを設定している場合は、そのワードを検索キーワードにできません。掲載条件をしっかり確認してください。

NGワードの指定がない場合も、商品名・サービス名・社名といった商標は使用しないのが、暗黙の了解になっているようです。

[番外編]いろいろな分野におけるリスティング

リスティングは、リスティング広告を示すことが多いですが、いろいろな分野で特有の意味のある用語として使われています。分野別の意味も覚えておきましょう!

その①:Google マイビジネスのリスティング

Google マイビジネスのリスティングは、Googleの検索画面やマップにビジネス情報を表示させる、事業者向け無料サービスです[efn_note]参考:ビジネス リスティングの追加または登録|Google マイビジネス ヘルプ[/efn_note]。

次のような情報をまとめて、Googleの検索画面に提示できます。

・名称
・所在地
・営業時間
・定休日
・電話番号
・ホームページURL
・地図
・口コミ
・写真
・訪問数の多い時間帯 など

Google マイビジネスは企業側が登録していなくても、Google側が地図情報から所在を確認した企業は、自動でアカウント開設されます。

ただ、この場合はリスティングにくわしい情報が表示されません。Google マイビジネスを使って企業の知名度を上げるため、詳細情報の登録をおすすめします。

その②:仮想通貨のリスティング

仮想通貨のリスティングは、新しい仮想通貨やトークン(仮想通貨資産のひとつ)を仮想通貨取引所に上場すること。上場とは、取り扱いを開始するという意味です。

その③:Airbnbのリスティング

Airbnbのリスティングは、Airbnbに登録している宿泊施設が作成する宿泊施設の詳細情報[efn_note]参考:空き部屋で世界をつなごう|Airbnb[/efn_note]。宿泊場所を探しているお客さんに、自分の宿泊施設に関する情報を説明し、アピールするものです。

ビジネスで役立つ!リスティングの使い方・例文

ビジネスでのリスティングは、「分類・抽出する」と「リスティング広告」という意味で使用されます。

それぞれの意味でどのような使い方をするのか、例文でイメージしてみましょう。

「分類・抽出する」の例文

上司

家族向けの新サービスを告知するダイレクトメールを送るから、準備を頼むよ。
見込み客のデータから、お子さんがいる家庭をリスティングする方向でいいですか?

新人

上司

お孫さんがいる高齢者家庭も、リスティングした方がいいね。孫に目がないお祖父ちゃんお祖母ちゃんを取りこぼすのは、もったいないよ。
「リスティング広告」の例文

先輩

リスティング広告はこまめに運用しないと、成果を出すのが難しくなりますよ。
リスティング広告は、作って終わりじゃないんだね。具体的には何をしないといけないの?

上司

先輩

キーワードや細かい設定が適切か、確認しないといけません。特に、リスティング広告を始めたばかりの時期は、毎日確認して設定を調整する必要がありますよ。

リスティング広告を上手に運用していこう!

リスティング広告を使えば、関連情報に興味関心を持っている消費者に、ピンポイントで広告を提供できます。おまけに、広告をクリックしてもらえないときには、費用が発生しません。効率よく売り込みできる、魅力的な宣伝方法ですね。

しかし、リスティング広告にはデメリットも。検索に連動して表示される広告なので、設定したキーワードを検索する人がいなければ、誰にもみてもらえなくなってしまいます。

消費者に馴染みがないキーワードや知名度がまだない新商品には、リスティング広告は向いていません。そのような場合は、ほかのインターネット広告など、別の手段を選択する方が無難です。

宣伝対象との相性を考えて、上手にリスティング広告を運用していきましょう!