「希有」「稀有」とは「めずらしい」ってこと!
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上司
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「希有」「稀有」とは、「めずらしい」や「めったにない」という意味合いの言葉です。
ニュースや本で見聞きすることが多いですが、しばしば、ビジネスシーンでも使われます。常識として、読み方や意味を身につけると、会話の表現の幅が広がりますよ。
また、「希有」「稀有」には似た意味の言葉がいくつかあるため、混同せずに正しく使い分けられるようにしましょう。
・非凡
「希有」「稀有」の読み方・意味
「希有」「稀有」は、読み方や意味を間違えている人が多い言葉です。理解したつもりで、なんとなく使っていると、恥ずかしい思いをすることがあります。ここで、しっかりとマスターしておきましょう。
次から、「希有」「稀有」の読み方や意味をくわしく解説していきます。
「希有」「稀有」の読み方・表記の違い
「希有」「稀有」の読み方は、基本的に「けう」です。「きう」と読み間違える人が多いため、注意しましょう。
ただし、「希有金属」と表記する場合は、「きゆう」と読むことがあります。「きゆう」は特殊な例なので、一般的には「けう」と読むと覚えておきましょう。
また、「希有」「稀有」はどちらの表記でも使用されますが、違いはあるのでしょうか。結論からいうと、「希有」と「稀有」は意味も使い方も同じです。
本来は、「稀有」と表記していましたが、「稀」は常用外漢字になります。「希有」の「希」は常用漢字で、一般的には多く使われています。どちらで表記しても問題ありません。
「希有」「稀有」の意味
「希有」「稀有」に使われている「稀」「希」という漢字は、訓読みで「まれ」と読みます。どちらも「めずらしい」という意味です。「ある」「存在する」という意味を持つ「有」を組み合わせて、「存在することがめずらしい」「めったにない」ことを表しています。
「希有」「稀有」の使い方・例文
「希有」「稀有」は、「めったにない」「めずらしい」という意味で、ビジネスシーンで使われます。
名詞としては、「希有だ」「稀有である」と使われます。形容動詞では、「希有な」「稀有な」のように用いられる場合があります。
次からは、「希有」「稀有」の適切な使い方や例文をご紹介していきます。言い回しやシチュエーションをあわせてチェックしてみましょう。
「希有」「稀有」を使った例文
「彼女はこの組織内において、稀有な存在である」
「彼の経歴は非常に希有である」
「昔は黒電話が一般的に使われていたが、現在では希有なものとされている」
古語において「希有」「稀有」は、「とんでもないこと」や「不思議なこと」という意味がありました。しかし、現在では、「めったにない」という意味に加え、「貴重」「優れている」というニュアンスが含まれます。そのため、ほとんどの場合は、ポジティブな意味です。
「希有な変わり者」や「希有な失敗例」のように、ネガティブな使い方は適切ではないため、注意しましょう。
上司
「希有」「稀有」は「杞憂」と混同しないように注意!
「希有」「稀有」は「きゆう」とも読めるため、同じ読み方をする「杞憂」と混同されてしまうケースがあります。
「杞憂」の意味は、「取り越し苦労」「心配しないでいいことを心配すること」です。「杞憂」の言い回しは、「杞憂に終わる」「杞憂に過ぎない」があります。
そのため、「稀有に終わる」「稀有に過ぎない」などは誤用となるので注意しましょう。
新人
「希有」「稀有」の類語・同義語・言い換え表現
「希有」「稀有」の類語としては、「まれ」「非凡」などがあります。どちらも「めったにない」ことを表す言葉です。意味は似ていますが、ニュアンスが違うため、混同しないように使い方を覚えておきましょう。
まれ
「まれ」とは、「とても珍しいこと」を表す言葉です。「希有」「稀有」は「めったになく貴重」ですが、ポジティブな意味です。一方、「まれ」はよい意味でも悪い意味でも使うことができます。
「今回のようなトラブルは、まれであるため、対処法を身に付けておく必要がある」
いい意味で使うときは、「類まれ(たぐいまれ)」という表現がよいでしょう。
「類まれ」は、ほめ言葉として使われます。
非凡
「非凡」とは、「普通よりずっと優れている」ことを表す言葉です。「希有」「稀有」と比べると、「めずらしい」というニュアンスが少なくなります。
「非凡な結果を出す人は、隠れて日々努力をしている」
上司
「希有」「稀有」の英語表現
「希有」「稀有」はビジネスシーンにおいて使われる可能性のある表現です。いつか英語で使用する機会が訪れるかもしれません。そのときに備えてメールや会話での使い方を事前に身につけておきましょう。
rare
と表現できます。
「希有」「稀有」の英語表現を使用した例文はこちらです。
⇒彼は稀有な才能の持ち主だ。
・She is a rare presence in this company.
⇒彼女はこの組織内において、稀有な存在である。
・He has a rare resume.
⇒彼の経歴は非常に希有である。
・In the past black phones were very popular, now they are a rare sight.
⇒昔は黒電話が一般的に使われていたが、現在では希有なものとされている。
「希有」「稀有」の意味を正しく理解しよう!
「希有」「稀有」とは、「めずらしい」や「めったにない」という意味です。「貴重である」というニュアンスを含むため、よい意味で使われる場合がほとんどです。
単純に「めずらしい」というよりも、ビジネスにふさわしい表現となります。ぜひこの機会に、「希有」「稀有」の意味と使い方を覚えて、効果的に会話の中に盛り込んでみてくださいね!