「お送りします」とは?意味や使用例・言い換え・英語表現を徹底解説

「お送りします」はビジネスの様々なシーンで使われる敬語表現

クライアント

それでは今日はこれで失礼します。
本日は誠にありがとうございました。のちほど、議案書についての回答をお送りします。

担当

クライアント

楽しみにお待ちしております。

「お送りします」は、動詞の「送る」に「お(ご)」をつけた敬語表現です。日常生活やビジネスシーンにおいて手紙やメールを相手に送る際、または人を送り届けるときのさまざまな場面で幅広く使われる表現です。

敬語表現のため、上司やクライアント、目上の相手に対して使えるビジネスパーソンに必須の言葉です。

そのほか、「お送りします」の言い換え表現や類語も多数あるので、目上の人とのコミュニケーションを円滑にするべく、上手に使い分けていきましょう。

「お送りします」の類語(言い換え表現)
・送り届けます
・お見送りします
・送付します
・発送します
・お付き添いします
など

「お送りします」の意味

人やものを場所から場所へ移す行為を「送る」と表現します。単語の頭に「お」や「ご」をつける言い方は、”自分の行為をさげて相手を立てる謙譲表現”。そして動詞の「する」を丁寧表現の「します」に言い換えた言葉です。

つまり、相手が自分より格上だと認め、みずからをさげ、へりくだって手紙やもの、人を「送る」表現になります。相手に敬意を示す謙譲表現は、ビジネスシーンで必要とされるマナーです。上司、クライアント、顧客と、目上の人と付き合う機会の多いシチュエーションでは積極的に使いたい言葉ですね。

「お送りします」の使い方

目上の人とのやり取りも多いビジネスシーン。メールや荷物、送り届け、披露宴を始めとするフォーマルなシーンも含め、「お送りします」を使う機会は非常に多いです。ここでは、すぐにでも使える「お送りします」の使い方を例文でご紹介します。

「お送りします」を使用した例文

一般的にはメールや手紙、荷物、人に対して「お送りします」を使いますが、司会進行役を務める際にも「お送りします」が使われています。あらゆるシーンを想定しながら、「お送りします」を使用した例文をご紹介します。

メールを送るときの「お送りします」を使用した例文

例文1

受付

それではのちほど資料をお送りしますので、今しばらくお待ちください。
それではよろしくお願いしますね。

クライアント

例文2

顧客

すいません!在庫の確認をしたいのですが・・・。
ただいま確認いたしますので、のちほど回答をメールでお送りします

受付

メールによる回答や返信の際に「お送りします」を使った例文です。メールの返事を相手に出すとき、内容にかかわらず「お送りします」が使えるため便利です。

荷物を送るときの「お送りします」を使用した例文

例文1

顧客

すいません!この商品を購入したいのですが、配送はできますか?
こちらの商品は要冷蔵となりますので、クール便でお送りします

スタッフ

例文2

顧客

先日購入したスピーカーの調子が悪いんですが・・・。
ご迷惑をおかけしております。交換に応じますので、代わりの商品をお送りします

担当

荷物を自分のところから相手に送る文字通りの表現です。メールや手紙同様、「配送」「配達」「郵送」の荷物を届ける表現として「お送りします」が使えます。

人を送る際の「お送りします」を使用した例文

例文1

クライアント

それでは今日はこれで失礼します。
本日は誠にありがとうございました。エントランスまでお送りします

担当

例文2

上司

参ったな・・・。雨が降ってきてしまった。
あ、それなら僕が自宅まで車でお送りします

部下

人をある場所からある場所へと送り届ける際に使います。ひねくれた見方をすると、相手を物扱いしているようにも見え、場合によっては上から目線と受け取られる恐れがあります。使うときはシチュエーションや語調・表情に気を使い、ときには別の言葉に言い換えましょう。

司会進行役(提供)による「お送りします」を使用した例文

例文1

上司

それではこれよりプレゼンを始めたいと思います。進行役はAくんがお送りします
え、えーっと・・・よろしくお願いします!

Aくん

例文2

上司

本日はAくんとBさんの披露宴にお集まりいただき、誠にありがとうございます。司会進行役は〇〇でお送りします
きょ、今日はよろしくお願いします・・・。

Aくん

これまでは手紙、メール、荷物、人を対象に使われてきた「お送りします」ですが、進行役の挨拶にも使用できます。この場合の「送る」対象は人やものではなく、内容を伝える、届けるの意味で使われています。つまり、別の言葉に言い換えると”内容を提供している”意味合いになります。

社内のプレゼンや結婚式の披露宴と、ビジネスシーンやフォーマルな場では司会進行役や仲介を務めるケースも考えられます。その際には司会として内容を伝える際に「お送りします」を使います。

上司

物事をスムーズに進行させるのが司会進行役の務め。だから”内容を全員に送る”意味合いで「お送りします」を使っているんだ。言葉のあやみたいなものだけど、言い得て妙な言い回しだね。

「お送りします」の言い換え表現

「送る」ものであれば幅広く敬語表現にできる「お送りします」ですが、”相手をもの扱い”や”上から目線”に受け取られてしまう恐れがあります。不要なトラブルを避けるために、「お送りします」の言い換え表現を例文でご紹介します。言い換え表現を使い分けてスムーズな人間関係を築きましょう。

メール・手紙を送る場合の言い換え表現

例文1

受付

予約を承りました。それでは後日案内をメールにてご返信いたします。
それではよろしくお願いします。

顧客

例文2

受付

ご応募ありがとうございます。今後の流れを説明いたしますので、〇〇様あてに案内状を送付いたします。
おまちしております!

顧客

メールや手紙を送るときにはなにかしらの理由があります。内容に対する「返事」や「回答」、その手段も「郵便」や「電子メール」とさまざまです。それぞれの送る行為には独立した単語があり、手紙の返事なら「返信」、資料や案内状なら「送付」に言い換えられます。

手紙やメールの送る内容を補足するなら、「添付(てんぷ)」や「同封」をあわせても使用可能です。

例文

受付

それでは後日送付する案内状に添付のアンケートへの記入もお願いいたします。
わかりました。それではよろしくお願いします。

顧客

荷物を送る場合の言い換え表現

例文1

顧客

こちらの荷物を時間指定で頼みたいのですが。
かしこまりました、それでは明日午前中の便でお届けします。

受付

例文2

顧客

ちょっと重いですが、配達お願いできますか?
それでは、こちらは超過手荷物として発送します。

受付

相手のもとまで荷物を運ぶ様子を意味する「届ける」や、荷物を送りだす意味の「発送」を使用した例文です。

「送る」を「届ける」に置き換えた表現で、手紙やはがきに対しても使えます。メールのような文字のやり取りに使用するのは不自然になるため、その場合は先述の「返信」を使用するのがベターです。

重要書類や大切な荷物を目的の場所まで届ける場合、「送り届ける」と表現して言葉の意味の重要性を高める効果もあります。

人を送る際の言い換え表現

例文1

クライアント

それではこれで失礼いたします。
エレベーターまでお見送りいたします。

担当

例文2

先輩

この時間だとあの道は暗くなるから怖いのよね・・・。
僕が駅まで先輩にお付き添いします!

後輩

人を送る際には行動をあらわす具体的な表現が多いです。

これから出ていく人を見て送り出す「お見送り」や、相手のそばに添うように同行する「お付き添い」。つき従って案内を意味する「エスコート」も人を送る際の言葉に言い換えられます。また、先述の「送り届ける」は大切な人に対しても使用可能です。

テレビで使われる「お送りします」の言い換え表現

例文1

ナレーション

この番組は〇〇の提供でお送りします。
あー、楽しみだなあ。

Aくん

例文2

ナレーション

本日の〇〇は10分時間を順延して放送します。
え、えー!そんなあ・・・。

Aくん

テレビで使われる「お送りします」の前には、”~の提供”や”~で(が)お送りします”がセットになるパターンが多いです。テレビやモニターを通し、送られているのは映像や放送ですね?つまり、ここでの「お送りします」は映像・放映・放送を指しています。

ちなみに「お送りします」の前の「~の提供」とは、テレビの内容や放送を「提供」しているスポンサーや制作を指しています。

「お送りします」は「送らせていただきます」に言い換えできる?

「送らせていただきます」は正しい敬語表現です。「いただきます」とは、「もらう」の謙譲表現と丁寧語の「ます」をあわせた言葉です。へりくだり、かしこまった言い方なので、目上の人に対して「お送りします」をさらに丁寧にしたい場合に使用できます。

しかし、言い回しが大げさであるとともに回りくどい表現と感じる人も多く、社内での多用は逆に”面倒くさい人”のイメージを植えつけてしまう恐れがあります。使用するには相手との距離感や関係性を見定める必要があり、普段使いには適していない表現です。

先輩

「送ら”さ”せていただきます」といってしまう人も多いですが、これは不要な「さ」を入れる「さ入れ言葉」と呼ばれている誤用です。丁寧にしようとするあまり、不自然な言葉にならないよう気をつけましょう!

使う機会の多い「お送りします」を正しくマスターしよう!

手紙やメールの伝達から荷物の配送、人のお見送りから司会進行役の挨拶まで、あらゆるシーンで使われる「お送りします」。使う機会も多く、便利な言葉ですがすべての人が好意的に受け取るとは限りません。

相手にあわせて別の言葉に言い換えて、正確にこちらの意思を相手に伝えるのが大前提です。「お送りします」の意味を正しく理解し、適切なタイミングで使いこなせるように心がけましょう。みなさんも正しい「お送りします」をマスターし、目上の人と上手にコミュニケーションを図ってくださいね!