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ポテンシャルの意味は?ビジネスと物理での使い方の違いは?使い方や類語も徹底解説!

ポテンシャルには2つの意味がある!

先輩

アナタって結構ポテンシャル高かったのね。
先輩、そんなにオレのこと無能だと思ってたんですか?失礼なっ!

新人

先輩

これまでしっかり意見したことなかったじゃない。これからはもっとその能力を出していってね。

ビジネスシーンだけでなく、プライベートにおいても『潜在的な力』という意味合いでポテンシャルはよく使われます。ただ、物理ではちょっと違う意味になります。

今回は、ポテンシャルという言葉の正しい意味や使い方をしっかり学べるようまとめてみました。一つひとつ確認しながら読んでみてください。

ポテンシャルの意味は?

ポテンシャルは、日常生活でもよく使われるほど、多くの人に知られているカタカナ用語です。しかし、「意味」を聞かれてきちんと答えられる人は少ないでしょう

日本語として使われるポテンシャルの意味を再確認するとともに、英語でも同じ意味で通じるのか、チェックしてみてください。

ビジネス用語としてのポテンシャルとは?

日本語におけるポテンシャルの意味は次の2種類です。

①潜在的な力、可能性としての力
②位置エネルギーなど物体に対して潜在的に与える力

一般的なビジネスシーンにおいては、主に①の『潜在的な力、可能性としての力』です。ビジネスの現場では『仕事で成長するための潜在能力や可能性』という意味でも使われます。

ただし、物理の分野で働いている場合、①と②の意味でポテンシャルが使われます。どちらを指すのか文脈で判断する必要があります。

ポテンシャルの類語

会話で『ポテンシャル』を使っても、話している相手が理解してくれなければ通じません。言葉の説明をするのもいいですが、こんな言葉で言い換えることもできます

ポテンシャルの類語(言い換え表現)
・潜在能力
・潜在力
・可能性 など

また、『ポテンシャルがある』といった熟語になると、このような言い換えが可能です。

ポテンシャルがあるの言い換え表現)
・可能性を秘める
・素質がある
・才能に恵まれる
・隠された力がある など

その場面に応じていろいろな表現を使い分けてみてくださいね。

ポテンシャルの英語は『potential』

ポテンシャルは英語で『potential』と書きます。次のような意味で使われている単語です。

■(将来の)可能性のある
■潜在的な
■見込み
■将来性
■位置の など

英語の熟語になると、このようになります。

■potential abilities(潜在能力)
■potential as an actor(俳優としての可能性)
■potential boss(上司になる可能性のある人)
■potential coefficient(電位係数)
■potential energy(位置エネルギー) など

これらを見てもわかるように、カタカナ用語としてのポテンシャルの語源は英語です。英文の中でも同じような意味で使われていますね

ポテンシャル採用とプロフェッショナル採用の違い

就職活動をしていると、『ポテンシャル採用』や『ポテンシャル枠』といった言葉を目にすることがあります。これは、その人がもっている潜在能力に期待して採用することを指します。

一方で、『プロフェッショナル採用』は、簡単にいえば企業の即戦力になってくれる人材の採用を意味します

分野ごとのポテンシャルの意味

ポテンシャルは、大きく分けると『潜在的な力、可能性としての力』と『位置エネルギーなど物体に対して潜在的に与える力』という2種類の意味があります。しかし、分野ごとに少しずつ違ったニュアンスで使われています

車におけるポテンシャルとは?

車業界では、車がもつ機能やスピードの能力のことをポテンシャルといいます。新車のうちはエンジンが慣れていなくても、走らせていくうちにそのエンジンの性能を十分に発揮してくれるもの。こんな状況のときに『ポテンシャルを発揮できるようになってきた』と表現します。

物理でのポテンシャルとは?

物理分野では、『位置エネルギーなど物体に対して潜在的に与える力』を指してポテンシャルが使われます。専門的な分野なのでわからない人も多いでしょうが、環境省のホームページには、再生可能エネルギー導入の参考資料として『ポテンシャルマップ』というものが公開されています。興味のある人は見てみてください。
参考 環境省地球環境・国際環境協力

野球界でのポテンシャルとは?

高校球児や社会人の中から毎年プロ野球に入れる人を選ぶドラフトが開催されています。もちろん、プロ野球界で即戦力になる人は少ないです。

そうなると、将来の伸びしろを見極めてドラフト候補を選ぶことになります。このように『伸びる可能性がある力』のことをポテンシャルと呼んでいます。

なお、プロ野球界に所属している選手に対するポテンシャルは『潜在能力』という意味で使われます。いずれも潜在的な力について言及していることには変わりません。

陸上界でのポテンシャルとは?

陸上界でのポテンシャルは、『潜在能力』の意味で使われます。しかし、細かくみると若干ニュアンスの違いがみられます。

短距離選手の場合、瞬発力がある、短時間でスピードにのる力があるなど、実力がある選手に対して『ポテンシャルが高い』という言葉が使われます。

また、長距離選手の場合は、気候など、走る環境の変化に左右されることなくいつもの力を発揮できる選手が『ポテンシャルが高い』ということになります。

[ビジネス版]ポテンシャルの使い方・例文

ポテンシャルを会話で使う場合、次のような言葉とセットになることが多いです。ここではよくある使い方で例文を用意しました。場面を想像しながらぜひ読んでみてください。

ポテンシャルを上げる

例文1

上司

全員のポテンシャルを上げないとこれ以上売り上げを伸ばすのは難しいのかもしれないなぁ。
例文1では、課員のもつ能力をもっと引き上げないとダメだということを言っています。潜在的な力を引き上げるという意味なので、ベースとなる能力をアップさせる、といったニュアンスになりますね。

ポテンシャルを持つ

例文2
今度の新人は非常に高いポテンシャルを持っている。
こちらは、一般のビジネスシーンでもスポーツ界でもあることで、高い能力をもった新人が入ってきたときなどに使われます。

ポテンシャルを引き出す

例文3

上司

彼はもっとデキるはずなんだがいまいち成果があがってこないなぁ。こちらとしてもポテンシャルを引き出す努力をしないといけないかもしれないね。
すべての人が、自分がもつ能力を最大限に出せているわけではありません。環境によっては十分な力を発揮できない人もいるでしょう。例文3はこのような状況の人のことを言っているセリフです。

ポテンシャルを発揮

例文4

上司

今回の企画見たよ。やっとポテンシャルを発揮できたみたいだね。
この上司の人は「彼女はもっとできるはずなんだけどなぁ」と思っていたんでしょう。潜在能力を発揮できた企画に喜んでいるようです。

ポテンシャルの高い人がもつ特徴とは?

『ポテンシャルが高い人』という表現はよく使われますが、具体的にはどのような人が当てはまるのでしょうか?

能力やスキルの伸びしろが大きいとみなされるのはどんな人なのか、特徴をいくつかあげてみました。

ミスすることを恐れない

何をするにも思い切りは大切ですよね。ポテンシャルが高い人は「失敗してしまうかも…」と考え、前に進めないということはありません。「ミスしても経験になる!」と考える傾向にあります

いろいろなことに興味がある

世の中にはひとつのことにしか興味がないマニアックな人もいますが、ポテンシャルが高い人は幅広くいろんなことに興味を持っている傾向にあります

素直な性格である

どんなに気をつけていても、ミスをすることはあるでしょう。ポテンシャルが高い人は注意されても言い訳せずきちんと聞く姿勢がもてる素直な性格の持ち主であることが多いです。

ポテンシャルを高めてデキるビジネスパーソンを目指そう!

もって生まれた潜在能力の高さにはもちろん個人差があります。しかし、前の項目でピックアップした特徴は、努力次第で能力を高めることが可能です。

あなたもぜひポテンシャルを高めてみんなに認められるビジネスパーソンを目指してください。