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オーソライズの意味は?医薬品やITのオーソライズって?関連語や類語も徹底解説!

オーソライズとは『公認される』こと!

上司

この申請書、本部長のオーソライズ得られたっていってたけど捺印ないよ。
あれ?見せたんですけどねぇ。なんで押してくれてないんですかねぇ?もう一回行ってきます!

新人

上司

キミ、もしかしてコレ、「ダメ」って返されたんじゃないのか?

この会話の新人くんのように「見たよ」と言われただけではオーソライズを得られたことにはなりません

ビジネスシーンでは、さまざまな事柄でオーソライズを得る場面が発生します。ぜひ、きちんと意味を理解しておきたいものですね。この機会に正しい意味と使い方を学び、世の中にはどんなオーソライズが存在するのか一緒にチェックしておきましょう。

オーソライズの意味をチェック!

『オーソライズ』を会話で正しく使うには、意味を正しく理解しておく必要があります。また、カタカナ語である以上「英語でも同じ意味で使えるの?」ということが気になりますよね?この機会に明確にしておきましょう。

ビジネス用語のオーソライズとは?

オーソライズを日本語で表現すると、次のようになります。

■正当と認めること
■公認すること

これらの言葉が派生し、一般のビジネスシーンにおいては『承認される』『正当な権限を与えられる』といった意味合いでも使われています。

ただし、『権限を与える』は、「キミに任せるから」という意味ではありません。『権限を与える人が責任をもって相手に任せる』ことを指すので、ニュアンスを間違わないよう注意しましょう。

オーソライズの英語は『authorize』

オーソライズは英語で『authorize』と書き、次のような意味をもつ単語として使われています。

■~を正当と認める
■正式に許可する
■権威を与える など

熟語では次のような使い方をします。

■cuthorize officially(公式に許可する)
■authorize anezception to~(~に対し特例を認める)
■authorize the license(認可を与える) など

オーソライズ(authorize)は動詞ですが、この『オーソライズド(authorized)』は『権限を授けられた』『認定済の』の意味をもつ形容詞になります。

オーソライズの使い方・例文

オーソライズの意味が理解できても、使い方が分からなければ実際の会話に取り入れることができません。そこで、例文をいくつか用意したので、実際の場面を思い浮かべながら読んでみましょう。

オーソライズを図る

主に『権限を分け与える』行為は、『権限分与』が必要なシチュエーションで使われ、実際の会話では次のようになります。

例文
承認作業に時間がかかると業務効率がとても悪いので、現場の責任者にオーソライズを図ることにした。

たとえば、現場作業についての承認がほしいとき、いつも現場にいない上司の確認が必要となれば時間がかかります。しかし、現場を知りつくしている責任者に承認権限があれば、確認してもらうために出向く時間も不要となります。さらに、効率もアップするというわけですね。

オーソライズする/される

『権限を与える/権限を与えられる』の意味で、人に対して使われることが多いです。

例文

上司

このプロジェクトに関わることは、田中チーフにオーソライズすることにしよう。

オーソライズを得る

『オーソライズを得る』は『承認を得る』の意味で、一般のビジネスシーンではこの使い方が一番多いです。

例文

先輩

このソフトインストールするんだよね?製品シリアルIDごとにユーザー登録するから部長のオーソライズを得るの忘れないでね。

オーソライズを取得する

『オーソライズを取得する』は、『公的に承認を得る』『認可を受ける』といった意味合いで使われることが多いです。

例文
この医薬品は、厚生労働省のオーソライズを取得しているので安心して利用できます。

オーソライズを行う

新しいソフトや何かの機器を利用するのに『認証作業』が必要なモノがありますよね?こういったシチュエーションで『オーソライズを行う』がよく使われます。

例文

上司

オーソライズを行うと、キミのパソコンでもこのソフトが使えるようになるよ。

オーソライズの類語・関連語は?

オーソライズを正しく理解するためには、類語や関連語も知っておく必要があります。いくつかピックアップしたので一緒に覚えておきましょう。

コンセンサスとの違い

コンセンサスとは、『複数人の意見の一致』『複数人の合意』という意味合いのカタカナ用語です。たとえば、大勢の意見の合意がほしいときには、「コンセンサスを取る」といった使い方をします。

オーソライズも『取得する』ことがありますが、コンセンサスは『正式な承認』である必要はないので混同しないようにしましょう。
コンセンサスについては次の記事でくわしく解説しているので、そちらもあわせて読んでみてください
コンセンサスの意味とは?例文・類語・アグリーとの違いやコンセンサス方式まで徹底解説

オーサライズとの違い

文献やサイトによっては『オーサライズ』と表現されることがあります。オーソライズとオーサライズでは、意味の違いがありません。しかし、ビジネスシーンにおいては、『オーソライズ』のほうが通じやすいです。

オーソライズドジェネリック

ここまでの項目で少し触れたオーソライズドジェネリック。ジェネリック医薬品という名称はよく耳にしますよね?『ジェネリック』は『一般的な』という意味です。ジェネリック医薬品は、効能や安全性などが確立された、一般的に広く使用される医薬品のことをいいます。

そして、オーソライズドジェネリックとは、先発医薬品(新薬)メーカーから特許権のオーソライズ(特許権)を取得し、後発医薬品(ジェネリック医薬品)メーカーが販売する医薬品を指します。

ジェネリック医薬品は、先発医薬品の有効成分にたいする物質特許権が切れるときに、同じ有効成分で製造できます。しかし、使用されている添加物が違うなど、先発医薬品とまったく同じ成分であるとは限らないと覚えておきましょう。

フジツボオーソライズ

車には排気のためにマフラーがついていますよね?藤壺技研工業という会社が開発するマフラーは、『フジツボマフラー』呼ばれています。さまざまなラインナップが用意されており、公的権限を与えられたシリーズを『オーソライズシリーズ』といいます。愛好家の間では『フジツボオーソライズ』の名前で広く知られています。

純正マフラーの音と大きく差はないものの、不快に感じる音と軽減し、心地よい低音が響く傾向にあるフジツボマフラーの音は人気です。興味のある人は公式サイトをのぞいてみてくださいね。
参考 FUJITSUBO公式サイト

[番外編]ソフトウェアのオーソライズって?

残念ながら、世の中には海賊版のソフトウェアも多く存在します。そのため、特にDAW系のソフトウェア(楽曲制作用のソフトウェア)にはコピープロテクトがかかっています。インストールする際は、「このソフトウェアは正規の商品ですよ」ということを確認する手続きが必要となります。これをIT業界では『オーソライズ』といいますが、アクティベーションとも呼ばれています。

コピープロテクトには、起動の際にPCに接続するハードウェアキー、ライセンスをPCに紐づけするソフトウェアキーの2種類が存在します。

ハードウェアキーって?
専用USBキーを別途購入してPCに接続する方法。
ソフトウェアキーって?
ソフトウェアをインストールするPCに特定のIDを割り当て、それとシリアル番号を紐づけする方法。

コピープロテクトのかかったソフトウェアを使用する機会があれば、参考にしてみてくださいね。

信頼の証であるオーソライズを与えられる人になろう!

人とモノに対して使われるオーソライズは、『信頼できる』ということです。仕事をしていくうえで『信頼』はとても重要な要素です。ぜひ、あなたもオーソライズを与えられる人を目指してくださいね。