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コンセンサスの意味とは?例文・類語・アグリーとの違いやコンセンサス方式まで徹底解説

コンセンサスとは、上手にみんなを納得させること!

コンセンサスとは、「複数の人の意見の一致」もしくは「複数の人の合意」のこと。1人の同意を得るアグリーと異なり、コンセンサスを取るのは非常に難しいものです。しかし、「これがないとプロジェクトは何も進まない…」というシーンもしばしばありますね。そのためには、事前準備(根回し)と交渉力・説得力が必要になります。

コンセンサスの意味を詳しく解説

コンセンサスとは、「複数の人の合意や意見の一致」を表すビジネス・政治用語。単なる同意を示すのではなく、複数人の意見が合致することがポイントです。英語の「consensus:民意・意見の一致」が日本で使用されるようになりました。ラテン語から来た英語であり、ラテン語では「互いに同様に感じる」という意味があります。

日本ではコンセンサスには「根回し」という意味も含まれ、合意を得るための働きかけとして使われます。民主主義では物事を話し合いで決めるのがルールですが、議論は苦手な日本人。結論のなかなか出ない「会議は踊る」状態を作らないために、日本社会では昔から根回しという裏技が使われて来ました。後に外来語コンセンサスにも自然に意味が追加されたのでしょう。

コンセンサスの使い方例文

コンセンサスはどのような場面で使用するのでしょうか。以下の例文を見ていきましょう。

部長「社長解任のコンセンサス、きっちりとっておいてくれよ」
部下「部長。あっちでは、部長解任のコンセンサスをきっちりとっているようですけど〜」
部長「えええ!」

この例では、部長派と社長派が互いに争い、トップを解任させようとしているようです。そんな中、部長は社長解任について、社内もしくは派閥内の同意を望んでいます。しかし、社長派も考えることは同じようです…。

コンセンサスは以下のように「コンセンサスを得る」「コンセンサスを取る」「コンセンサスを図る」というようによく使われます。

例文1:コンセンサスを得る

コンセンサスは、「コンセンサスを得る」という使い方がよくされます。複数人の同意を得るという意味です。

例:「社内のコンセンサスを得る」「国民のコンセンサスを得る」

例文2:コンセンサスを取る

「コンセンサスを取る」もよく使われるビジネス用語。こちらも同じく多数の同意を得る場合に使います。また、「根回し」の意味で使用することも多いでしょう。根回しの意味で使う場合「事前」「会議前」などと一緒に使用します。

例:「会議前にA社のコンセンサスを取る」「事前に企画課のコンセンサスを取る」

例文3:コンセンサスを図る

「コンセンサスを図る」という言葉は、根回しに尽力するという意味が強くなります。相手企業や関係先に事前交渉して、円滑に仕事を進めるように図るときに使用します。
例:「関係者のコンセンサスを図る」

ビジネスでのコンセンサスの注意点とメリット

ビジネスでコンセンサスはどのようにとっていけば良いのでしょうか。コンセンサスの取り方とそのメリットを見ていきましょう。

いわゆる社内政治!社内のコンセンサスを取るには?

同じ方向を向く社内では、コンセンサスは取りやすくなります。しかし、多くの賛成を得るためには、事前の準備が必要不可欠。人にはそれぞれ異なる視点による意見があり、「Yes!」で一致することは、いくら協調を良しとする日本人でもそうありません。事前に話を通しておく、つまり根回ししておき会議に臨むのがコンセンサスを取る近道と言えるでしょう。

必須の営業スキル!他社のコンセンサスを得るには?

社内の人間から同意を得るのはさほど難しくないですが、問題は他社からのコンセンサスを得ること。もし、他社に多少なりデメリットがある場合、コンセンサスを得ることはかなり難しくなります。そんな時こそ、交渉術の腕の見せ所。見返りを提示することでコンセンサスを得られる可能性が高まります。

コンセンサスを得るメリット

コンセンサスを得るためには、事前に様々な人と話すことが必要になります。その際に、自分になかった発想や視点が学べるため、自然とビジネスで必要な組織観が養われます。そうなれば、大きな仕事を任せてもらえるようになっていきますね。

政治の世界で使われるコンセンサス方式とは?

コンセンサス方式とは、議長提案に対し、明確な反対意見がないことによって決議する方式。国連安全保障理事会などで採用されており、賛成投票ではなく「異議あり!」がない大多数一致によりコンセンサスを得る方法。よく拒否権を持つ5カ国のみが反対できると思われがちですが、この場合拒否権を持たない国(日本でもドイツでも台湾などでも)異議を唱えることは可能です。

注意!コンセンサスと全会一致の違い

全会一致とコンセンサスは、ほぼ同義であるものの、コンセンサスは必ずしも全員の同意というわけではないため、意味が異なります。

コンセンサスの類語、アグリーとの違い

コンセンサスもアグリー(agree)も同じ「合意」の意味を持ちます。しかし、コンセンサスは「複数の人による合意」であることに注意してください。もし同意を取りたい相手が1人なら、アグリーを使いましょう。

コンセンサスを得るには全体把握が必要!

コンセンサスは複数人の同意。このコンセンサスを得ていくには、きちんと現状の課題や、目的を理解した上で、相手が納得させる必要があります。無理やりコンセンサスを得ても、後からトラブルになるだけ。事前のコンセンサスを取ることも忘れずに、複数人。納得させる交渉術を身につけましょう!

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