サンプルの意味とは?意外と知らない使い方やビジネスシーンの例文を徹底解説!

サンプルとは「見本」のこと!

新人

先輩、〇×製作所から先日納品したサンプルの仕様書をデータでほしいって言われたんですけど、サンプルの仕様書なんてあるんですか?
サンプルとして出してはいるけど製品自体は正規品なんだもん。あるの当たり前でしょ?

先輩

新人

え?サンプルなのに本物?どういうこと?

日常用語の中でもよく見聞きする『サンプル』。しかし、「商品の見本です」以外に詳しく解説することができますか?もしかしたら、上の会話の新人くんのように、「見本なのに本物??」と疑問をもっている人もいるのでは?

今回は、言葉の意味だけでなく、世の中でどんなサンプルがあるのか、どんなものをサンプルと呼ぶのかなどを解説していきますので、きっちり説明できるくらいに知識を頭に詰め込んでいってくださいね。

サンプルの意味をチェック

あなたも、普段『サンプル』と当たり前のように使っており、「サンプルとは?」と考えることはまずないでしょう。そこで、いろいろな『サンプル』を紹介する前に、まずは意味をきっちり理解しておきましょう

英語のサンプル(sample)はどんな意味?

サンプルは英語では『sample』と表記し、次のような意味をもつ単語です。

■見本
■標本
■標本抽出
■(無料で配る)試供品
■実例 など

そして、熟語としてはこのように使われます

■sample a product(商品を試食する)
■color sample(色見本)
■to make it a sample(お手本にする)
■sample answers(模範解答)
■sample making(見本制作) など

カタカナ語のサンプルの意味って?

カタカナ語としてのサンプルも、英語とほぼ同じでこんな意味合いで使われています。

■見本
■標本
■試供品
■もとになる集団から標本を抜き出すこと
■もとになる集団から抜き出した一組
■抽出 など

普段サラッと使っている『サンプル』という言葉ですが、こんなにたくさんの意味があるんです。どんな分野でどのような意味合いをもってサンプルが使われるのかは後述しますが、明確に相手にサンプルがどのようなものなのかを伝えたいときは、漢字で表現したほうがいいのかもしれませんね。

分野別!サンプルの意味と使い方を詳しく

いろいろな意味合いで使われるカタカナ語の『サンプル』。ここでは分野別に見てみることにしましょう。もしかしたら、意外と知らなかった意味があるかもしれませんね。

サンプルの意味①:製造・販売

たとえば、アウトレットモールなどで、『サンプル品』として衣類が安く売っていることがありますよね?普段は高くて購入しないようなブランドであっても、サンプル品は半額ほどになっていることもあります。

製造業の場合、本格的な製造を開始する前に試作品を作り、問題がないか最終的なチェックをします。そのほか、販売店に売り込む際の見本にすることもあります。衣類の場合、試作品であっても製品的には問題がないため、『サンプル品』として販売するわけですね。

また、化粧品やサプリメントなど、「買っても自分の体に合うかわからない」と迷うような商品の場合、数回程度お試しで使える試供品を『サンプル』として無料で配布する場合もあります。

サンプルの意味②:飲食店

その店でどんな料理が出されるのか、写真より実物を見たほうが「これを食べたい!」と思うもの。しかし、本物の食材を並べるわけにはいきませんよね。そこで利用されているのが樹脂などでリアルに作られた『食品サンプル』

今では、この食品サンプルの技術でフルーツやスイーツを形作ったアクセサリーなども若い女性や外国人の間では人気です。

サンプルの意味③:実験

化学的な実験を行う場合、その原材料の特性などを調べるため、対象となる材料の中から少しだけ抽出して調べてみるということをしますよね。この抽出したもののことを『サンプル』と呼びます。

サンプルの意味④:統計

日本の子供が好きな食べ物の調査をするとき、日本中の子供すべてに好きなものを聞いてまわることは事実上不可能ですよね?このような調査をする場合、ある一部の地域でアンケートをとって集計するといった方法をとります。この『ある一部の地域』に選ばれたところがサンプルになります。

サンプルの意味⑤:半導体

半導体業界では、新規開発した製品が量産品として販売されるまで、いくつかの段階でサンプルが作られます。

どのような性質なのかを評価するため、とりあえず設計通りに製品にしたサンプルとして、エンジニアサンプル(ES)がまず一番最初に作られます。新商品の性質をいち早く試してみたいというクライアントには、このESサンプルを無償で提供することも多いです。

その後、さまざまな社内評価や信頼性試験などを終え、クライアントに最終的な評価をしてもらうために用意するサンプルをコマーシャルサンプル(CS)といいます。このCSについては有償で提供されることが多いです。

そのほか、すでにメーカー側では量産品として製造している製品を、あるクライアントが初めて利用を検討することも多々あります。この場合はメーカーの量産品の中からクライアントのテスト用として納品するわけですが、この場合もサンプルを提供したということになります。

[ビジネス版]サンプルの例文・会話例

日常用語としても多く使われる『サンプル』ですので、使い方に迷うことはないでしょう。しかし、参考までにビジネスシーンでの例文をいくつが紹介しておきますね。

例文1

上司

品番AAAのCSサンプルがいつ出荷可能になるのか、技術開発部に確認しておいてくれるか?
例文2

先輩

このサンプル品のワンピース、〇〇のアウトレットモールの店舗で販売することになったから今週中に発送してね。
例文3
新商品の化粧水の使用感を多くの人実感してもらえるよう、駅前でサンプルを配布することにします。

サンプルの類語との違い

現代社会ではさまざまなカタカナ語が存在しますが、中には間違って使いやすい似たような意味をもつ言葉もたくさんあります。ここではサンプルの類語を紹介しますので、区別して使えるようしっかり覚えておきましょう

ダミー

『本物の見かけをしたもの』『模造品』『見本品』の意味合いで使われるダミーですが、英語ではマネキン人形を指す場合もあります。

サンプルの中でも、食品サンプルのように本物ではない見本についてはダミーと同じ意味になります。しかし、化粧品の試供品や半導体のサンプルの場合は見かけだけのものではないため、ダミーとは異なります

モック、モックアップ

モックという略語で使われることもあるモックアップは、本物そっくりの見本品を指す言葉です。携帯ショップには本物そっくりでも画面が動かない見本がありますよね?これがモックアップです。

サンプルといっても、化粧品や衣類のように実際に使えるものもあれば、食品サンプルのように見せかけだけのものもあります。モックアップはサンプルの一種だと考えれば簡単ですね。モックアップについては次の記事で詳しく解説していますので、そちらもあわせて読んでみてください。
モックアップとは?プロトタイプとは違う?ビジネスやWEB業界で役立つ知識をチェック

[番外編]音楽業界で使われるサンプルの意味とは?

一般ビジネスや日常生活の中には多くの『サンプル』がありますよね?しかし、実は音楽業界の中にもサンプルがあるんです。そこで、わかりやすいサンプルをピックアップしてみました。

「サンプリング」という音楽の製作法がある!

音楽の世界でいうサンプリングとは、昔に作られた曲や音源の一部を引用し、基礎のから改めて全体を作り直し、新たな楽曲を制作する技法を指します。

1995年に大ヒットしたマライア・キャリーの『FANTASY』は、1982年に発売された、トム・トム・クラブの『悪魔のラヴ・ソング』がもとになっているので、サンプリング曲ということになるわけですね。

サカナクションの楽曲「サンプル」も

日本のロックバンドであるサカナクションの楽曲の中に『サンプル』があります。サカナクションの楽曲はほとんどを山口一郎さんが担当しているんですが、この曲はメロディーと歌詞が一緒に浮かんで、何も考えずに作っていたらいつのまにか完成していたそうです。

この曲にはいろんなバージョンがあり、もう一度レコーディングできるならもっとやりたいことがたくさんあるそうです。アルバムには原曲が収録されているわけですが、まだ変化させることがあるという意味で『サンプル』と名づけられたのではないでしょうか。

専門外でもサンプル意味を幅広く知っておこう!

サンプルにはいろいろな意味があるとういことがわかりましたよね?いつどんな場面で『サンプル』に遭遇するかわかりません。意味や類語をしっかり覚え、シーンに応じて正しく使えるようにしておきましょう