「可及的速やかに」とは?意味・使い方・類語・英語表現を解説!

「可及的速やかに」とは「なるべく早く」ってこと!

上司

今回のクレームの原因は各部署で原因を調査し、可及的速やかに報告してください。
わかりました…ところで「可及的速やかに」ってどういうことですか?

新人

上司

ん~わかりやすくいえば「なるはや」ってことかな。

「可及的速やかに」とは「なるべく早く」という意味の言葉です。最近の若者言葉でいえば「なるはや」です。

ビジネスシーンで頼まれた仕事を「なるはやでやります!」といってしまうと、余程近い関係でない限りは大変失礼にあたります。そこで「可及的速やかに」を使えば、仕事に対する真摯な姿勢を示しながら丁寧な言葉遣いができることをアピールできます。

頻繁に使う言葉ではありませんが、いざというときスムーズに使えるよう正しい意味や使い方をマスターしておきましょう。

「可及的速やかに」の類語(言い換え表現)
・直ちに
・早急に

「可及的速やかに」の意味

「可及的速やかに」は「かきゅうてきすみやかに」と読み、「可及的」と「速かに」の2つの言葉で構成されています。

「可及的」とは「可能な限り」「なるべく」、「速やかに」は「素早く物事を行う」という意味の言葉です。したがって「可及的速やかに」は「なるべく・できるだけ早く」という意味を表します。

また同じ読みで「火急的」と表記されている場合がありますが、これは間違いです。「火急」は「火が燃え広がる状況」のことで、そこから「緊急事態」という意味を表す言葉です。くれぐれも混同しないよう注意しましょう。

「可及的速やかに」の使い方|例文

「可及的速やかに」は堅い言葉のため、日常生活で使うことはほとんどありません。主に政治家の答弁や役所の文書などで使われる言葉です。ビジネスシーンでは契約書や文書など、書き言葉として使う機会が多いです

「可及的速やかに」の主語は自分

「可及的速やかに」は、自分や自分側(自社や自部署など)の行動に対して使う言葉です。

相手に対して「可及的に速やかに対処してください」と使ってしまうと、命令のように聞こえ威圧的な印象を与えてしまいます。

もし「相手」に「なるべく早く」何かをお願いする場合は「お忙しい中恐れ入りますが、できるだけ早く~をお願いいたします」など、柔らかい表現を心がけましょう。

新人

丁寧に聞こえるけど「可及的速やかにお願いします」は失礼なんですね…!気をつけよう!

「可及的速やかに」を使った例文

例文
「かしこまりました。可及的速やかに対応いたします」
「見積書が完成次第、可及的速やかにご連絡いたします」
「今後の方針については可及的速やかに結論を出したいと思います」
「納期の調整につきましては原材料が届き次第、可及的速やかに取り掛かります」
「今回の不具合につきましては、各部署にて原因を究明し可及的速やかに報告してください」
「プロジェクト内容について可及的速やかに再考する必要がある」

物事を依頼された際「可及的速やかに◯◯いたします」を使うと、その仕事に対する意欲を表すことができます。しかし、丁寧な言葉である一方、「なるはやでやります」と同じ意味なので曖昧な表現になる場合も

相手に不安を与えないよう、内容に応じて「○日までに○○します」など、具体的に要する期間を返答することを心がけましょう。

もちろん「可及的速やかに」何かを行うと発言した後は、その仕事を速やかに完了させることもお忘れなく!

「可及的速やかに」の類語・言い換え表現

「可及的速やかに」以外にも似た意味の言葉はいくつかあります。シチュエーションや相手に応じて言い換えられるようチェックしてみましょう。

直ちに

「直ちに(ただちに)」とは「今すぐ」や「時間を少しも置かず」という意味の言葉です。「可及的速やかに」に含まれる「できる限り早く」という意味はなく、状況や理由に関わらず急ぐ必要がある状態を表します。

例文
「直ちに救急車をを呼ぶ必要がある」
「避難警報が出ているため、全従業員は直ちに帰宅してください」
「カードの盗難もしくは紛失の際は、直ちに弊社コールセンターまでご連絡ください」

相手に危険や被害が及ばないようにという理由であれば、目上の相手に「直ちに○○してください」と表現しても失礼にはあたりません。

早急に

「早急に」は「さっきゅうに」もしくは「そうきゅうに」と読み、「非常に急ぐこと」を意味する言葉です。

例文
「原因が判明次第、早急にご連絡いたします」
「提出期限は○月○日となっておりますので、早急にご対応のほどお願いいたします」
「早急にご対応いただき誠にありがとうございました」

「早急」自体は相手を選ばずに使える言葉ですが、前後の文章によっては敬語にも命令文にもなります。使い方によっては相手を急かす印象を与えてしまうので注意が必要です。

「可及的速やかに」と同様、「直ちに」と「早急に」も比較的堅い表現です。依頼の際に話し言葉として言い換える場合は上述の通り「できるだけ早く」「なるべくお早めに」などを使うと、柔らかい印象になります。

その際「お忙しい中恐縮ですが」や「大変申し訳ございませんが」など、文章全体の印象を和らげる働きを持つ「クッション言葉」をうまく取り入れることもおすすめです。

上司

話し言葉では、言い方や前後の文章で大きく印象が変わるね!ちょっとした工夫が必要なんだ!

「可及的速やかに」の英語表現

「可及的速やかに」はビジネスシーンにおいて使われる可能性のある言葉です。万一、英語で表現しなければならない場面が出てくることも考えられるため、事前に会話やメールでの使い方を確認しておくとよいでしょう

「可及的速やかに」の英語表現
「可及的速やかに」は英語で・・・
as soon as possible
と表現できます。

「可及的速やかに」の英語表現を使用した例文はこちらです。

例文
・I will respond as soon as possible.
可及的速やかに対応いたします。
・I will contact you as soon as possible when the quoatation is over.
⇒見積書が完成次第、可及的速やかにご連絡いたします。
・I will like to
⇒今後の方針については可及的速やかに結論を出したいと思います。
・I would like to draw conclusions about the future policy as soon as possible.
⇒納期の調整につきましては原材料が届き次第、可及的速やかに取り掛かります。
・The content of the rpoject needs to be reconsidered as soon as possible.
⇒プロジェクト内容について可及的速やかに再考する必要がある。

「可及的速やかに」の正しい使い方を身に付けよう!

「可及的速やかに」は「なるべく・できるだけ早く」という意味の言葉です。堅い表現のため、ビジネスシーンでは書き言葉として使われる場合がほとんどです。

基本的に自分(自社)に対して使う言葉のため、目上の相手に対して使うと上から目線なニュアンスにとらえられる可能性も。必ずしもNGではありませんが、言い換え表現を使った方が無難であると覚えておきましょう。

また曖昧さを含む表現のため、相手が不安にならないよう前後の文章にも気をつけましょう。

あまり頻繁に使われない「可及的速やかに」という言葉ですが、適切な場面で正しい使い方をすれば相手への誠意を示すことができます。ぜひこの機会に身に付けて、語彙力豊かなビジネスパーソンを目指しましょう!