ステータスには2つの意味がある!
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この会話を見てもわかるように、ステータスには2つの意味があり、会話の内容によって正しく意味を解釈しなければつじつまが合わなくなります。
そこでこちらの記事では、ステータスの正しい意味とともに、使い方や関連用語などについても学んでいきましょう。
ステータスの意味をチェック
ステータスという言葉を正しく使うには、正しい意味を理解しなければいけませんよね。使い方は後述しますので、ここでは2つの意味と、英語のステータスについてしっかり覚えてくださいね。
ステータスとは?
ステータスには『社会的地位、身分』と『状況』の二通りの意味があります。では、それぞれ簡単に解説しますね。
①:社会的地位、身分
「社会的地位って?」と思う人もいますよね。たとえばこういうことです。
一部上場の大手企業に勤めている人と、個人経営の町工場に勤めている人を比較すると、大手企業に勤めている人のほうが優れた人のイメージがありませんか?また、高級外車に乗っている人と、国産の軽自動車に乗っている人を比較すると、高級外車に乗っている人のほうが「スゴイ!」って思いますよね?
現代では「そんなことでステータスが高いとは思わない」と考えている人も多いでしょうが、社会的にみてほかの人からうらやましがられる状態が『ステータスが高い』ということになります。
②:状況
主に『IT分野』『ゲームの世界』で使われるステータスは、状況や状態を意味しています。
そのほか、レストランや交通機関の予約状況の意味でもステータスが使われることがあります。
ステータスの英語は「status」
ステータスは、英語で『status』と書き、こんな意味をもった単語として使われています。
■(社会的)地位
■身分
■立場
■事情
■事態
そして、熟語としてはこんな使い方をします。
■the status of a family(家の格式)
■payment status(支払い状況)
■the status of a company(会社の格付け)
■status of a patient(患者の病状)
■status of development(開発状況)
ちなみに、ステータスという発音は英語でもイギリス英語に近く、アメリカでは「スタタス」と聞こえる発音をします。
ただ、英語では日本で一般的に使われている「ステータスになる」と表現することはまずありません。「ステータスになる」は「社会的地位が高いようにみられる」といったニュアンスで使われることが多いですが、海外では日本のようなあいまいな表現はしません。
また、「ステータスになる」を直訳すると「It’ll be status.」になりますが、これは直接的に「何かになる」の意味合いです。日本で一般的に使われる「ステータスになる」の解釈とは異なりますので注意してくださいね。
[ビジネス版]ステータスの使い方・例文
ステータスは比較的手軽に使われるカタカナ用語の一つですが、正しい意味がわかると考えすぎて使えなくなる人がいるかもしれません。そこで、主な使い方を紹介しておきます。「これまでの使い方は合ってたかな?」と想像しながら読んでみてくださいね。
「ステータスが高い」
ビジネス用語としてだけでなく、日常会話でも、社会的地位の高い人に対して『ステータスが高い』という言い方をします。
また、ゴールドカードやプラチナカードなど、信用度や年会費の高いクレジットカードも社会的地位の高いカードとされています。こういったカードは『ステータスの高い』カードといわれています。
「ステータスを感じる」
社会的地位の高さや身分の高さを感じるときに「ステータスを感じる」という表現をします。反対に、社会的地位の高さを感じないときには「ステータスを感じない」と表現します。
「ステータスにする」
「私はこれまでこんなスゴイ体験をしてきた」「こんなに自慢できる経歴がある」と、人に自慢できる事柄があなたにもありますか?こういった自慢できる事柄を、自分の地位を表現するといった意味合いで「ステータスにする」が使われます。
「ステータスを確認する」
これまでの項目の中で、レストランや交通機関の予約状況を確認する場合、「ステータスを確認する」と表現することがあります。
このほか、ゲーム内で自分や相手のキャラクターの状況を確認する場合も、「ステータスを確認する」という言葉が使われます。
ステータスの類語って?
会話によって、「言葉としてはステータスがあてはまるんだけど、日本語で表現したいなぁ」という場合があるでしょう。そんなときはこのような言葉に言い換えることができます。
・職業的地位
・格式
・品格がある
・由緒正しい
・高い評判を得る
・高いランク
・トップレベル など
・ポジション
・状態
・状況
・あり様
・コンディション など
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ステータスの関連用語
世の中には『ステータス』が含まれた関連用語がいくつもあります。ここでは広く知られているものをピックアップして紹介します。
ステータスシンボル
ステータスシンボルとは、社会的に地位が高いことを表現できる物を指します。「運転手付きの外車に乗って通勤していることがステータスシンボルだ」「ブラックカードを持つことがステータスシンボルだ」といった感じで使います。
ステータスバー
たとえば、スマートフォンの上部に『電波状況』『バッテリー残量』『時間』『通信状態』など、使っているスマホの状態が一列に表示されていますよね?この部分をステータスバーといいます。
パソコンであれば、一番下に表示されている、ピン留めしているアプリ、接続状態、入力モードなどば表示されている部分がステータスバーにあたります。
ステータスコード
サイトを閲覧しようと思ってクリックすると『404 Not Found ぺーじが存在しません』といったエラーメッセージが表示されたことがありませんか?この場合のステータスコードは『404』の部分になります。HTTPステータスコードとも呼ばれています。
番号は100~510番の間で割り振られており、よく見かけるのはこんなコードです。
■302 Found 一時的にページが移動している
■400 Bad Request リクエストが不正
■403 Forbidden アクセス禁止
■503 Service Unavailable サービス利用不可 など
[豆知識]ANAやJAL、ユナイテッド航空のステータスマッチ
飛行機を頻繁に利用する人であれば、航空会社の会員になっていることも多いでしょう。ステータスマッチとは、航空会社に対して「上級会員の資格を私にください」と申請し、申請した上級会員に適合してもらうための手続きのことを指します。
ステータスマッチする場合は『プラチナ会員以上であること』『ゴールド会員以上であること』など、最低限必要な条件が設定されているのが一般的です。しかし、これらの条件は航空会社によって異なるので、対象の航空会社の条件を必ず確認しましょう。
文脈に応じてステータスの意味を解釈しよう!
ステータスはビジネスシーンだけでなく、日常生活においてもいろんな意味合いで使われるので、その都度前後の会話をしっかり聞き、文脈から解釈することが必要です。また、ステータスは『ステイタス』と表示されることもありますが、同じ意味なので慌てないようにしてくださいね。